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危うい前原誠司国家戦略兼経済財政担当相の日銀金融政策決定会合への出席
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/811.html
投稿者 taked4700 日時 2012 年 10 月 04 日 20:23:15: 9XFNe/BiX575U
 

危うい前原誠司国家戦略兼経済財政担当相の日銀金融政策決定会合への出席

 2003年の竹中平蔵氏の出席以来という閣僚の日銀会合出席だ。今までの経験から判断して、前原誠司が動くとろくな結果がでない。ホリエモンの偽メール事件から日航の再建問題まで、さわやかそうに見える彼の外見とは大違いで、彼が介入すると事態はとたんに混乱する。

 少なくとも、彼自身が述べているように、日銀の動きについて、「政府と日銀が話し合いをしながら、日銀の独立性を踏まえて判断されることだ」とするなら、経済財政担当相自身が日銀会合へ出席する必要はあるまい。

 すでに日銀は毎年市場から国債を10兆円以上の規模で買い上げている。多分、超長期国債のほとんどは日銀が抱え込み、満期2年程度の国債保有に多くの金融機関が走っているのが現状だ。インフレ目標達成とは、普通に考えると、より多く、つまり、年に20兆円以上の国債を市場から日銀が買い上げることを意味する。しかし、日銀は何も富の創造ができているわけではない。実態的な富を一金融機関ができるはずがなく、ましてや日銀のように普通は実際の経済活動をする企業への融資をしない金融機関が実態のある富の創造はできない。つまり、単に貨幣の供給量を増やしてインフレ圧力を増すだけだ。

 特に問題なのは、日銀による社債買い上げで、東電の社債が5兆円ほど市場に出回っているが、それを日銀が引き受けることだ。既に買い入れがされていて、今後も買い入れが続くはずだ。何が問題かというと、社債市場というものは存在せず、売買価格は相対取引で決定されることだ。つまり、額面100円の東電社債は一時期60円以下にまで値下がりされたとされ、その頃に大量に買った連中から高値で日銀が買い取ることが可能なのだ。日航破たんの時も、当時の前原誠司国交相は日航株をどうするかで最後まで迷走した。
 
 東電の破たん処理をどうするかは、国会の場で、公開で話していただきたい。


http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MBCZO06TTDT601.html
前原経財相:日銀決定会合に出席、発言は公表しない−インタビュー
  10月4日(ブルームバーグ):前原誠司国家戦略兼経済財政担当相は5日開かれる日銀の金融政策決定会合に出席する意向だ。
前原氏は4日、ブルームバーグ・ニュースなどとのインタビューで5日の会合について「出席する方向で調整をしている。内閣府の専門家集団と話した中で、私の意見も踏まえて発言しようと思っている」と明言した。発言内容については「事前も事後も公表しないということが約束になっている」と語った。
日銀法第19条は、財務相または経済財政担当相は必要に応じ、金融政策決定会合に出席し、意見を述べることができると規定しているが、これまでは副大臣や政務官が出席するのが慣例化していた。日銀によると、経財相自らが金融政策決定会合に出席するのは2003年4月の竹中平蔵氏以来となる。
前原氏は決定会合への対応について「国会とか、それよりも優先すべき公務がなければできる限り出席したい」とも述べた。
日本銀行が消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率1%を目指していることに関しては「早期に実現するために強力な金融緩和をしてほしいということに尽きる」と強調した。具体的な金融政策の手段については「どういうツールを使うかということは、政府と日銀が話し合いをしながら、日銀の独立性を踏まえて判断されることだ」と述べるにとどめた。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<1150>>TC:37936,BC:7963,PC:?、 Mc:?
 

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コメント
 
01. taked4700 2012年10月04日 21:00:00 : 9XFNe/BiX575U : 2i09Yp9JsQ
記事投稿者です。

東電社債は4兆3010億円である様子です。よって、

>東電の社債が5兆円ほど

というのは正確ではありませんでした。

お詫びして訂正します。


02. 2012年10月04日 21:35:33 : LhWoGB2aks
申し訳ありませんが、結論として何が言いたいのかわからない。

>日銀は何も富の創造ができているわけではない。
言い切れる程、否定されることではありません。
むしろ私はお金の創造から、富が生まれると思います。
お金という対価がなければ、人は働こうとしないでしょう。
たとえお金がただの紙切れでも、それが日銀の発行したお金なら、
人はそれを得ようとして働き、そこに富が生まれます。
働き口がない、働いても十分な対価が得られない、企業がその解散価値以下の評価しかされない。
それは市場を出回るお金が少ないということを反映しています。
大きな流れとして、お金が預金としてdead moneyになって経済に入って行かない。
だから政府が国債として吸い上げて戻してやらなければ、どんどん経済は縮小してゆく。
国債は所詮ゼロサムで、お金が増えることにはならない。
お金は、日銀が発行するか、人々の借金にたいして銀行が作り出すしか増えようがない。
デフレで借金をしようとする人が減っている現在は、日銀にのみ、お金を増やす力があるのです。

>単に貨幣の供給量を増やしてインフレ圧力を増すだけだ。
それが今、必要とされていることなのではないでしょうか。


03. 2012年10月04日 23:06:42 : SaicXeHmog
どうも風雲急を告げているようだ

「あり得べき中東大戦争と日本」
音声ファイルです

http://www.nhk.or.jp/r-asa/watchwm08/1w1.asx


04. 2012年10月05日 00:18:35 : mHY843J0vA

他の投稿にもありましたが、前原氏は、とりあえず出席して、外債購入等をアピールするのでしょう

ただ財務省は消極的なので、実質的な影響はあまりなく、投機関係に多少動きが出るくらいでしょうね


あと日銀会合と東電は無関係ですね



05. taked4700 2012年10月05日 02:10:03 : 9XFNe/BiX575U : wB5f1xo1Ms
>>02

02さん、
多分、今のデフレの原因をあなたと自分では全く異なったものとみているのだと思います。

多分、昭和40年代から50年代の高度成長期か、または、バブル期の記憶をもとにあのころに戻ることが必要だと思われているのかと感じますが、確かに、あの頃に戻れれば大変にいいのです。でも、残念ながらいろいろな点でもう戻ることはできないと思います。

なぜかと言えば、まず、高齢化していることがあります。このため、社会の活力も生産性も、更にいうなら社会保障費という負担の在り方も全く異なってしまっていることがあります。
次に、アメリカとの関係性です。高度成長期もバブル期もアメリカは太平洋戦争の戦勝国として日本から利益をむしり取っていました。このことはほとんど表ざたになりませんが、たとえば公共事業費がアメリカよりも多く、使用したセメントの量がアメリカの二倍になっていたというようなことを考えれば想像できると思います。やり方は単純で、今の中国で官僚たちがやっているやり方と同じです。つまり、工事費にリベートを上積みしてその分を巻き上げていたのです。実際には、ゼネコンがそういった枠割を担い、官僚たちがそれをばれないようにカバーしていました。今は違います。日本の財政赤字がかさみ、これ以上公共事業をやれないとなったので、今では一定の人々の生活水準を落とさせてその分の利益を奪い取ることをやっているのです。これがある意味デフレを生み出す原因です。

高度成長期は成長の成果の一部を横取りしていたが、今は成長がなく、結果的に一部の市民を犠牲にして利益を奪い去っているのがアメリカの支配階級なのです。そして、それをやらせているのが官僚たちです。そのため、官僚をはじめとする公務員の待遇は以前とほぼ同じに維持されています。

デフレの原因は、利益がどんどんと国外へ流失しているからです。具体的には株の配当と為替取引、そして米国債や米国株式の購入です。このことに手を付けないで、単に日銀が紙幣を発行しても単に悪性インフレ圧力を増すことになるだけです。つまり、それらの紙幣が単に利益を上げる大企業の株配当金にまわるだけで海外へ吸い出され、残るのは大量の日銀券だけということです。

そして、いつか、日本の利用価値がなくなったとき、それはたとえば、次の原発事故が起こったときでしょうが、一気に円安に振れ、輸入物価高となって表れるのです。そのとき、円安で景気がよくなるかと言ったらならないでしょう。もともと、日本経済の輸出依存度は既にあまり高くないのです。内需依存度がすでに7割を超えているのですから、円安になることが景気がよくなることに直結するわけではないのです。

では、どうしたら日本経済は復活するか。それは、多分、いろいろなことが必要で、単純な話ではないのです。

1.税制を富裕層優遇からもっと中間層優遇であった以前の形へ戻す。
2.アメリカの2倍、韓国の3倍と言われる電気代の高さの原因である原発と火力発電をやめ、現状でも1kwh8円程度で発電ができている地熱発電を徹底的に広める。
3.子育てをしている女性については、子育てそのものを国家に対する仕事とみなして、その分の給与を国が支払う。
4.国立大学の学費を年額10万円程度にまで引き下げる。高校までの学費は無料にする。
5.資本取引税とか富裕税を実施する。

その他その他、多分、かなりの総合的な施策が必要になるはずだと思います。


06. taked4700 2012年10月05日 02:15:01 : 9XFNe/BiX575U : wB5f1xo1Ms
>>04

米国債購入をアメリカが望んでいるとは思えません。より正確に言えば、 米国債の踏み倒しを狙っている米国が、ここで、買い増しを要求するほど余裕がある状況にあるとは思えません。今のアメリカは少なくとも表面的にはいい子、善良な隣国と見えるように一生懸命ふるまっているわけで、米国債買い増しは表面的には要求するかもしれませんが、実効性のある要求はしないと思います。


07. 2012年10月05日 16:51:18 : 3rDCxYtPxg
>日銀のように普通は実際の経済活動をする企業への融資をしない金融機関が実態のある富の創造はできない。つまり、単に貨幣の供給量を増やしてインフレ圧力を増すだけだ。

 『日銀は鎮守の森のように静かで目立たないほうがいい』
                    ヴェルナー著、『円の支配者』

これは逆にいうと日銀の権力がいかに大きいかということを示している。「力のある者は決してそれを誇示してはならない」というのが一万田尚登の教訓だった。

日銀とかつての大蔵省といえば、どうみても大蔵省の方が、権力があるように見える。法的にいえば、日本経済は明らかに大蔵省がコントロールしていた。

国税庁と税務署を通じて税を、主計局を通じて国家予算を、理財局を通じて債券発行を、国家金融局を通じて外国為替への介入と国際的な資本の流れを、税関を通じて輸出入を、証券局と証券取引委員会を通じて証券取引を、銀行局を通じて銀行部門を支配していた。このように書いてみると大蔵省が、いかに凄い権力を持っていたかということがわかるだろう。

大蔵省に比べると日銀などは完全な黒子に見える。日銀は金融政策を実施できるが、大蔵省は法律によって日銀を監督する権限を与えられていた。しかし、それは日銀が独立性を勝ち取った1998年までの話だ。

それに日銀総裁をはじめとする日銀関係者は、かの一万田教訓を守っていているせいか、あまり人前には出てこない。

日銀のプリンスたちとしては、この強大な権力を持った大蔵省を何とかしたいと心の中では考えていた。日銀はそのため意図的にバブルを創り出し、それを潰して不況を長期化させた疑いが濃厚なのである。そういう状況になって一番困るのは大蔵省だからだ。

大蔵省にとって不況はその存立基盤を脅かす。不況は法人税や所得税、消費税の減少を招くすし、失業給付や社会保障給付も増大する。それに不況が長引けば政治家が政府に総合景気対策費の支出を要求してくるに決まっている。

入ってくるものが減少して出ていくものが多くなれば、予算は赤字になる。赤字は国債発行で賄うことになるが、これも大蔵省の責任になってしまう。だから大蔵省は不況を嫌う。日銀はこれを狙って長期不況を創り出したのだろう。

法的に大蔵省に監督されているはずの日銀が長期不況を創り出すことができるのだろうか。 結論からいうと、それは可能なのだ。しかし、これを説明するにはいくつかの前提的な知識が必要だ。

ところで、1992年〜1994年まで政府は4回にわたって45兆円という総合経済対策費を投入している。1990年度後半には一連の景気対策としてさらに60兆円以上が使われている。しかし、景気は回復しなかった。それは、財政支出が国債発行でまかなわれたからだ。国債を発行すれば民間部門から資金を吸い上げることになる。そういうときこそ日銀は信用創造拡大をやるべきなのである要するに、通貨を印刷してマネーサプライを増やすことだ。そのときに日銀が何をやったか。

1980年代に日銀は信用創造量を大量に増やしている。これはバブルの時期だから、バブルのときにせっせと通貨の量を増やしてバブルを過熱させる結果となっている。

しかし、1990年代に入ると日銀は一挙に信用創造量を減少させている。それも急転直下に。そして政府が総合経済対策費を投入しはじめた1992年にはほとんどゼロになり、1995年にはマイナスの領域に入っている。これは、日銀が購買力を経済から引き上げたことを意味している。

本来であれば、信用創造量を増加させなければならないときに逆のことをやっているだから、せっかくの総合経済対策費、45兆円が効くはずがない。1995年5月から1997年のはじめまで信用創造量は少し増大に転じるが、その年の後半にはまた減少している。要するに、日銀は1990年代を通じて積極的に通貨を印刷しようとしていない。

大蔵省はなかなか不況から抜け出すことができないため、円安政策をとろうとする。その場合、大蔵省は額を指定してドルを買えと日銀に命令する。日銀はその命令にしたがって素直にドル買いを行う。

この場合、大蔵省としては日銀がドルや米国債を買うのに必要となる円を印刷すると考えている。市場から大量のドルを買い円が市場に増えれば当然円の価値が下がるからだ。しかし、日銀は国債その他の債券を国内投資家に売り、その代金で外国為替市場介入を行った。つまり、通貨を印刷しないで円を国内経済から吸い上げたのである。

これでは、ドルが減っても円が少なくなるから、円安にはならない。
「通貨を印刷する」というと、すぐインフレになると素人は考える。しかし、今の日本の経済状態では少しぐらい通貨を印刷しても、インフレなどにはならない。インフレになるぞというのは、日銀がそれをしないための断り文句なのである。明らかに日銀は不況を創り出していると言える。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在の日本のマネタリーベースはおおよそ130〜140兆円、米ドルは2兆円で、
130〜140兆円を2兆ドルで割り算すると、1ドルおおよそ65〜70円の状態らしい。

日本銀行、FRB、ECBのマネタリーベースを2007/1を1として比較すると。
FRBは07年1月と比較し、すでにマネタリーベースを3.3倍にまで拡大。
ECBも対07年1月比で2.3倍に増やしている。
アメリカは、今後さらに量的緩和第三弾でマネタリーベースを積み上げることが確定している。

ECBもドイツの反対を抑え、破綻国の国債購入を再開することを発表しました。
そんな中で日銀のみがFRBの半分、1%をしぶしぶ決めた状態でとても太刀打ちできないだろう。日銀がFRBの脅迫で国を潰してしまう。

大幅な国債・債券の購入によるマネタリーベース大幅拡大と消費税をすべて廃止。
同時にやれば景気はよくなり税収増になるだろう。


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