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物笑いの種をまたひとつ増やした日銀
日銀は、アメリカの金融緩和の煽り受け再び買い増しを増やすことになった。それは、日本だけが乗り遅れ、円高になっては困るからです。
確かに一つの理由ではあります。しかしアメリカの意味のない金融緩和のせいで、日本経済になんら良い影響のない、再貸し増しをしなければならなくなったのです。
4月に日銀の買い増しを10兆円増やして70兆円にしました。あれから6カ月、この間何か、経済に良いことがあったでしょうか、起こったでしょうか。
私達は少しでも経済が良くなることを期待しています。しかし何もせず、より日本の経済パフォーマンスが悪くなるだけの金融資産の買い増しをしているだけ。
正直な話、このような政策は必要悪なのです。単なる日銀の金融緩和しているよというポウズに過ぎません。何かやってますというだけのアナウンスなのです。
アメリカの間違った政策でその煽りを受け、日本経済にとってより悪い金融資産の買い増しをしなければならなくなってしまいました。この程度の日銀の役員などに高給は必要ありません。
単に恣意的に株や債権を購入し、自然淘汰や、自由経済競争による自然な資源配分を狂わせているだけです。4月に買いまし額を10兆円増やして何も良くなっていません。どうして効果のない買い増しを再び10兆円もするのでしょうか。
もっと言いますと、日銀が買い増しを始めてから何か日本経済にとって良くなっているでしょうか。
日銀が金融資産の買い増しをしてからさらにどんどん悪くなったといってもだれも反論できないでしょう。
もう20年以上低金利を続けています。これが根本的なデフレの原因なのです。デフレでは、少なくなった購買力を如何に増やすかというのが命題になります。
生産量を増やすことが問題になる訳ではありません。
そのため金融政策の基本は、金利をある程度の高さに維持し、消費額を増やしながら、借金過多で困っている会社に低金利という補助金で助成し、多くの倒産を防ぎ失業者を増やさないことなのです。
低金利で生産刺激策を取ることではありません。低金利はあくまでも、借金過多で困っている会社を助け、過剰な倒産を防ぐことに意義があるのです。しかしそれだけでは、それらの会社を助けることはできません。
金利を一定の消費を促す程度に保って、購買力を引き出す事によって、借金過剰な会社を助けることが可能なのです。それがデフレの金利からの解消法です。
株式や国債をいくら買っても国民の購買力が上がりません。
現在の為替の流れは、確実に円安を見込んでいます。日本の強力な輸出企業が、円高のため、確実に海外移転を実施し始めているからです。貿易赤字の原因は、火力発電用の石油の輸入だけではありません。
このまま放っておけば日本経済は確実に内需の崩壊と貿易赤字により破綻するでしょう。
日銀が金融緩和とか称して国債や金融資産の買い入れをしてからもうどのくらいになるのだろうか。その間日本経済は無風状態です。悪いままです。臭い物に蓋をしただけです。応急処置が化膿しています。
これはアメリカにも言えることだが、リーマンショック後本当に経済は良くなっているのか。
少なくとも日本は何も良くなっていない。さらに悪くなっている。
日銀自体が経済の下振れを指摘して、今回のさらなる金融緩和の理由にしているくらいだから、この前の4月の買い増しは何の効果もなかったということだ。
これだけ効果のない買い増しをまだやるのか。何を根拠にしているのだろうか。
もっと言えば、この22年間首尾一貫して低金利を実施してきた。それがこの体たらくを招いたのではないか。
そのことを誰でも確実に指摘できるだろう。これは日銀の失敗の歴史、政府の失敗の歴史です。
はっきりと言おう。
低金利がデフレを促進し、日本経済を破綻の縁に追い詰めている元凶である。個人預金金利を引き下げ、個人や民間の担保力を下げ、銀行の信用創造を妨げているのです。
日本経済にとって円安は吉報です。本来ならデフレは円安になるべき物です。しかし先進国であった日本は、極めて強力な技術力を持っていたため、内需の減退から逃れるように、輸出に傾倒していったのです。
その結果円高を招きました。
しかしここにきて潮流は変わりました。円高の行き過ぎが国内での生産では割りが合わなくなり、海外移転せざる負えなくなったのです。
だが円安になる頃には、有力な輸出企業は国内に存在しないでしょう。そのような時代はもう間もなくやってきます。
内需に頼る内需産業だけが残る市場が出現するのです。
そのような時代に勝ち残るためには、内需の拡大を通してデフレを解消しなければなりません。
もともとデフレは内需の問題であり、如何に市場の購買力を増やすかが命題であり、そのために資金を消費者側に注入する政策を取らなければなりません。
しかし現在、日銀はそのような政策を全く取っていないのです。インフレターゲットを唱えながら、デフレ政策を遂行しているのです。
低金利による生産者側への補助金、預金金利の低率による消費者側への購買力削減、これがデフレを促進しているのです。
一言主
http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/
http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/
毎度毎度、日銀のことを悪く書きますが、彼らは今の手法では手詰まりなのです。金利を引き上げ、特に預金金利の引き上げることこそが、インフレにする道でありデフレ解消法なのです。
昔のマル優復活などの、預金者に対し、どのようにすれば資金が増えるかが、それが今日銀に課されている命題です。
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