http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/757.html
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すでに世界経済は、リセッション入りしていることは言うまでもなく、景気の良い国はない。
一段の緩和策が採られる公算が高いが、金融政策では無理である。
金融システムがほころんでいるのであって、お金という"カンフル剤"を注入してももはや機能しないほど麻痺しているのである。
再三述べてきていることだが、恒常的に成長しなければならない経済システム=資本主義経済が破綻寸前なのであって、歴史は過去に戻ろうとしているのである...。
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厚生労働省が厚生年金基金を廃止する法案を提出するようだ。
AIJ巨額年金消失事件を端に発し、財政悪化が著しい基金が全基金の半数286基金に及ぶことから、今後も財政改善は困難とみられており、解散しやすい法律を策定するという。
金融グローバル化という欧米の市場原理主義により様々な投資機会が増え、大口の機関投資家として基金を運用していたわけだが、リーマンショック以後、その基金の資金が奪われていった格好だ。
企業の共済の意味合いが強いききんであるが、企業にとっても痛手であることには変わりない。長期にわたるデフレ経済で内部留保をため込む企業は、そうした資金を運用先として基金に投資してきたが、見るも無惨な結果に終わった。
企業の将来に不安を感じてもおかしくはない情勢下、個人や家庭の将来も不安である事に変わりない。
戦後、拡大したサラリーマンという社会システムは、もはや限界に達しつつある。
個人が個別に収入を勝ち取らなければならない時代に入ってきているのである。
(小出宏実)
★日本経済に下振れ懸念、生産低下し求人も足踏み−海外減速など影響
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MABSML0UQVI901.html
日本経済に下振れ懸念が出ている。28日公表された国内統計は、生産指数が2カ月連続で低下したほか、改善傾向にあった新規求人も足踏み。デフレを反映し、消費者物価も4カ月連続の前年割れとなった。海外経済の好転などがみられなければ、年度後半にかけて一段と厳しい状況も予想されている。
経済産業省が28日発表した8月の日本の鉱工業生産指数は前月比1.3%低下の90.5だった。電子部品デバイスや情報通信機械などがマイナスとなった。先行きも、9月に低下が予測されるなど弱い基調が見込まれている。
背景にあるのは、内需の鈍化と海外経済の減速だ。震災復興需要や、エコカー補助金などの政策効果に後押しされた内需の伸びが一巡。海外では、政府債務問題を抱える欧州や、米国の景気低迷が続く一方、高成長を続けてきた中国経済にも陰りが出ている。
海外経済の減速は円高基調と相まって輸出を直撃、生産活動の低迷につながっている。財務省の貿易統計によると、8月の輸出額は前年同月比5.8%減と3カ月連続のマイナスとなり、貿易収支は2カ月連続して赤字に陥った。中国で発生した反日デモも日本企業の収益に影を落とす。
大和総研の熊谷亮丸チーフエコノミストは、生産の先行きについて「当面弱い動きが続く公算」と予測。「これまで生産増のけん引役となっていた輸送機械が、エコカー補助金終了に伴う反動減により低水準で推移する」ほか、「海外経済減速を受け輸出向け出荷が低調に推移する」ことを要因に挙げた。持ち直しには「海外景気の回復による輸出の増加が鍵」とし、「本格回復は年明け以降となる」と予想する。
生産は今後一段と低下も
こうした影響は雇用情勢にも及んでいる。8月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から横ばいの0.83倍にとどまった。同月の完全失業率(季節調整済み)は4.2%と、前月から改善したものの、「厳しい雇用環境を受けて労働市場から退出した人が増えたことによるものであり、内容は良くない」と第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは分析する。雇用の悪化は、個人消費の先行きにも影響する。
当面、生産活動は厳しい局面が続くとみられている。経産省が公表した、先行きの生産動向を示す製造工業生産予測指数は、9月が前月比2.9%低下、10月は横ばいと基調は弱い。同省は、生産動向について「総じてみれば、生産は弱含み傾向」との判断を示した。農林中金総合研究所の南武志主任研究員は「年度下期にかけて生産活動が一段と低下する可能性が高まっていると思われる」との見方を示した。
日本銀行は来月1日、全国1万社以上を対象とする景況感調査、企業短期経済観測調査の結果を公表する。海外経済の減速の長期化により輸出や生産が低迷していることを受けて、昨年12月調査以来3期ぶりに大企業・製造業の景況感が悪化する見込みだ。政府も、景気の先行きには神経をとがらせている。安住淳財務相は28日午前の閣議後会見で「輸出先の経済状況が極めて不安定」と述べ、日本経済に下振れリスクがあるとした上で、財政的サポートをどうするかが重要な課題だと表明した
★厚生年金終了:AIJ投資顧問の年金消失事件は「渡りに舟」の口実!責任転嫁のテクがハンパでない件
http://markethack.net/archives/51843031.html
何で全てをAIJのせいにするの?
厚生年金の積立金不足=11100億円
AIJの運用金額=1984億円
笑えた。
厚生労働省が「AIJ投資顧問の年金消失問題を受け、厚生年金基金制度を廃止する」と発表しました。
AIJ投資顧問が……って、何、この「逃げ」は?
AIJ投資顧問が運用していたのは1,984億円です。(その大半が失われたようですけど)
それに対して厚生年金「代行部分」の積立金不足額は1兆1千億円……。
積み立て不足の問題はそもそも賦課方式(右から左へ、入ってきたお金を今の年金生活者に払ってしまうやり方のこと=経済の低成長+少子化の環境下では、かならず破綻する)というアフォな方法でスタートしたのが問題の根源にあります。
それに加えて積年の運用下手、ミス・マネージメントが重なって招かれた災い。
それを全てAIJのせいにするなんて……。
もちろん、AIJは言語道断だけど、この責任転嫁のテクは、ハンパないな。
(広瀬隆雄)
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