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米経済失速、根源問題は金融緩和で解決できず=ダラス連銀総裁
2012年 09月 29日 03:53 JST 記
[リチャードソン(米テキサス州 28日 ロイター] 米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は28日、米国は「失業のなかで溺れている」と指摘した。ただ米経済が抱える根源的な問題は、緩和的な金融政策では解決できないとの認識を示した。
同総裁はテキサス大学で行った講演で、「(米国の)景気回復はかなり失望させるものだった。米経済はまさに失速速度で推移している」と述べた。
ただ、税制と規制に関してより確実なことが明らかにならない限り、「世界中の金融緩和をもってしても」雇用は増加しないと指摘。
とりわけ、減税措置の失効と歳出の自動削減開始が重なる「財政の崖」が年末に控えていることで、企業は将来の計画を立てられなくなっていると述べた。
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9月シカゴ地区購買部協会景気指数、09年9月以来初の50割れ
2012年 09月 28日 23:54 JST
[シカゴ 28日 ロイター] シカゴ地区購買部協会がまとめた9月の景気指数は49.7となり、2009年9月以来初めて、経済活動の拡大・縮小の分岐点となる50を割った。
指標発表を受けて米国株.SPXは下げ幅を拡大、欧州の景気後退や中国の伸び鈍化が、すでに脆弱(ぜいじゃく)な米景気回復の勢いを弱めているとの懸念が強まった。
ウェルズ・ファーゴ(ニューヨーク)のシニア通貨ストラテジスト、バッシリ・セレブリアコフ氏は「経済の一部は明らかに弱含んでおり、米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和第3弾(QE3)実施決定を正当化している」と分析。「FRBによる無制限の国債買い入れが続くとみている」と述べた。
8月の景気指数は53.0。9月指数のエコノミスト予想は、8月と変わらずの53.0だった。
先行指数とみなされる新規受注が47.4と、8月の54.8から大幅に低下。雇用も52.0と、8月の57.1を下回った。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE88R01C20120928
スペイン銀の資本不足は593億ユーロ、支援要請は約400億ユーロに
2012年 09月 29日 08:35 JST
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[マドリード 28日 ロイター] スペインは28日、主要14行に対して実施したストレステスト(健全性審査)の結果を明らかにし、景気が大幅に悪化した場合の資本不足は総額593億ユーロ(763億ドル)と発表した。
スペイン銀行(中央銀行)のレストイ副総裁は、不足額のうち400億ユーロ程度を欧州からの支援で確保し、残りは各行が自力で調達する公算とし、「(合意済みの)1000億ユーロの銀行支援枠のうち、現時点で利用が想定される額は、監査会社が試算した不足額よりも最終的に3分の1少なくなる見通しだ」と述べた。
ストレステストはコンサルタント会社のオリバー・ワイマンが実施。不動産バブル崩壊の影響を受ける銀行の財務健全化に向けてスペインが欧州から支援を受ける条件となっており、各行の資本不足を特定する目的で行われた。
また、スペイン政府が財政支援を求め、欧州中央銀行(ECB)が国債買い入れプログラムを実施するには、27日に政府が発表した2013年予算案と、国内銀行システムの90%を対象とした監査実施が必要となっていた。
ストレステストで明らかになった資本不足は、すでに政府に救済された4行が大半を占めた。これら銀行の不足額は計490億ユーロに上り、バンキア(BKIA.MC: 株価, 企業情報, レポート)は約半分に当たる247億ユーロとしている。
このほかストレスシナリオ下で追加資本を必要とするのは、バンコ・ポピュラール(POP.MC: 株価, 企業情報, レポート)とバンコ・マレ・ノストルムに加え、イベルカハ、リベルバンク、カハ3の旧貯蓄銀行合併によって誕生予定の新組織。これらの銀行は来月、新株募集や資産売却など自力での資本増強策を盛り込んだ計画をスペイン中銀に提出する。これによって最終的な所要額が減り、欧州からの救済額も少なく済む可能性がある。
サンタンデール(SAN.MC: 株価, 企業情報, レポート)やBBVA(BBVA.MC: 株価, 企業情報, レポート)、カイシャバンク(CABK.MC: 株価, 企業情報, レポート)など金融システムの60%以上を占める銀行は、監査条件下で追加資本が不要とされた。
欧州委員会は、この日公表された監査結果を踏まえ、数カ月以内に各行に対する資本注入額を決定する考えを示した。
<疑念払しょくへ>
スペイン経済省のラトーレ経済担当次官は監査について「極めて厳格かつ慎重に実施され、透明性も非常に高いことから、(スペイン金融)システムの健全性に関するあらゆる疑念を払しょくするだろう」と述べた。
今回のテスト結果は政府や市場の予想に沿った内容で、欧州委員会やECB、国際通貨基金(IMF)も歓迎した。
ECBは「厳格かつ包括的」と評価し、「適切なタイミングで資本強化を実施するスペイン政府の計画を強く支持する」との声明を発表した。
またIMFのラガルド専務理事は、スペイン銀の資本不足が欧州と合意済みの支援枠内に十分に収まっていることが示されたと指摘し、銀行の資本不足に適宜対応し、財務基盤の最も弱い銀行に効果的に対処しようとするスペイン当局の意向を強く支持すると表明した。
ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)も、資本不足額が合意済みの銀行支援の範囲内に収まったことに安ど感を示し、今後のプロセスは円滑に進むとの見方を示した。
*内容を追加して再送します。
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE88R00O20120928?sp=true
欧州銀への資本注入、個別に決定すべき=レーン欧州委員
2012年 09月 29日 08:48 JST
[トゥルク(フィンランド) 28日 ロイター] 欧州委員会のレーン委員(経済・通貨問題担当)は28日、欧州銀の資本増強の方法はケース・バイ・ケースで決定すべきとの見方を示した。また、現在は当局者間で異なる意見が出ているものの、いずれは見解の一致が見られるだろうとした。
ロイターとのインタビューで語った。
同委員は、6月の欧州連合(EU)首脳会議での合意を受け、欧州安定メカニズム(ESM)の稼動を経て銀行に個別に資本注入を行うことが可能になったとし、「言い換えれば、(資本注入は)自動的に決まることではなく、常に個別の決定が必要になるということだ」と指摘した。
その上で「機が熟せばこの問題について徹底的な議論が行われ、ユーロ圏17カ国共同の決定が下されると確信している」と述べた。
ESMによる銀行への資本注入をめぐっては、ドイツ、オランダ、フィンランドの3カ国が、将来発生する不良債権のみに適用され、既存のローンは対象外とする共同声明を発表し、銀行とソブリンの連鎖を断ち切ることが不可欠とする向きと食い違うような見解を示した。
レーン委員は「加盟国が相互に議論し、一部のグループとして共同声明を発表するのは普通だ」とし、亀裂が生じているとの見方を重要視しない立場を示した
ユーロ/ドル下落、スペイン支援要請めぐる不透明感を嫌気
2012年 09月 29日 08:31 JST
[ニューヨーク 28日 ロイター] 28日終盤のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで下落。スペインの全面支援要請をめぐる不透明感が重しとなった。
スペインが発表した銀行のストレステスト(健全性審査)では、全体で593億ユーロの資本不足が見つかった。ただ、ユーロ圏諸国に対する銀行支援の要請額は約400億ユーロにとどまるとの見方を示した。審査の結果はほぼ市場予想に沿っており、おおむね前向きな内容と受け止められている。
ユーロはストレステストの発表後、下げ幅を削ったが、なお弱地合いが続いている。
RBS証券の為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏は「スペインについては、とりわけ支援を要請するかどうかなど、依然として多くの疑問がある」とし、「欧州の危機対策をめぐっては、全般的に多くの実施リスクが存在する」と述べた。
格付け会社ムーディーズは今月末までに、スペインの格付けを見直す方針で、格下げされればジャンク債(投機的等級)となる。
午後終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.5%安の1.2846ドル。
1.2960ドルの水準が上値抵抗線に、1.2825ドル近辺が下値支持線になっている。
週間では1.0%下落。前週の1.1%安に続き、2週連続の値下がりとなった。
ただ第3・四半期全体では1.5%上昇。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ防衛に向けてあらゆる措置を講じると表明したことや、南欧諸国の債券を無制限に買い取る新たな債券買い取りプログラムを発表したことが支援した。
一方、円は主要通貨に対して弱含み、対ドルでは8営業日ぶりに反落した。
ドル/円は直近で、0.5%高の77.98円。1日の上昇率としては2週間ぶりの大きさとなった。
ユーロ/円は100.17円でほぼ変わらず。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE88R07J20120928
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