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(回答先: 米市場で原油価格が短時間に急落、問題起きた可能性 投稿者 MR 日時 2012 年 9 月 18 日 12:37:18)
http://jp.wsj.com/Economy/Global-Economy/node_515561
【サンフランシスコ】原油先物相場が19日に再び大きく下げたことから、石油市場がどれだけうまく機能しているのか、需給はどれほどの材料になっているのか、といった疑問が浮上している。
いまだ説明のついていない17日引け際30分の急落を受け神経をとがらせていた石油市場は、19日の下落に動揺した。だが、この日の下落は17日に比べると目立たず、急速でもなかった。
19日の下落はサウジアラビア当局者のコメントが要因。また、100ドル超に形成されている上値抵抗線というテクニカル要因もあった。季節的なパターンと需要への懸念を挙げたアナリストもいる。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の 原油先物(10月限)はこの日、前日比3.50%安の1バレル=91.98ドルで引けた。これほど低い終値は過去6週間以上なく、週初からの下落幅は5%を超えている。
石油トレーダー、アナリスト、エネルギー当局者は今週の相場の動きについて以下のようにみている。
「ファットフィンガー」ではない
NYMEXは、19日に技術的な障害があったとの報告はしていない。17日には、いわゆる「ファットフィンガー」シンドローム(誤入力)による取引があったとの見方を打ち消した。
19日の下落に関するコメントを米商品先物取引委員会(CFTC)に求めたが、まだ回答はない。ただ、少なくとも17日の下落については非公式の調査が進んでいるようだ。
CFTCのバート・チルトン委員は最近、同委が追加情報を探していると述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、「(17日の)原油で見たような、超高速の相場変動を受け、われわれは強い警戒感を持っている」と語っている。
■弱い需要と大きな供給
19日の下落は、米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計(14日までの1週間分)で原油供給が予想以上に増加したことと、需給が弱いことが要因。
米東部時間午前10時半の発表を受けて下げ幅を拡大したものの、午前9時にNYMEXの立会取引が始まったときに既に下げ始めており、9時から10時半の間に約2%下げていた。EIAは、発表前の情報リークを示す証拠はないとしている。
■戦略石油備蓄(SPR)
★17日に20分間で4ドル下落してから、アナリストらはホワイトハウスが米国のSPRを放出する可能性があるとの観測に言及していた。
こうしたうわさは19日に再び浮上し、ホワイトハウスは一般論として動くことに積極的だとあらためて表明した。
ホワイトハウス当局者は石油市場をモニターしていると述べ、「大統領は(原油高に)対処するための選択肢はすべて残っていると強調している」と説明。その選択肢にはSPR放出も含まれているとした。
■サウジ要因
サウジも19日の3.5%下落の一因と考えられている。英紙フィナンシャル・タイムズによると、同国は原油相場上昇の影響を相殺するため、米国、欧州、アジアの顧客に追加供給をしている。ペルシャ湾岸のある石油当局者は、現行相場が高すぎると述べたという。
石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長はこの日、オーストリアの鉱物資源会合で、「世界のどこにも供給不足はない」と述べた。
シリコン・アソシエーツのセス・ラビノウィッツ氏は電子メールの質問に対し、「原油相場が大きく振れたときは常に、まずサウジをみなくてはならない」と応えた。「原油の突然の下方スパイラルは、サウジが供給を増やしているとの観測によるものだ」という。
■納会
17日が宗教休日(ユダヤ教新年)だったこともあり、今週は商い閑散だ。
さらに複雑なことに、原油10月限は20日に納会を控えている。そのためのポジション解消もあるようだ。一方、中心限月11月限は19日、3.5%安の92.30ドルで引けている。
また、夏のドライブシーズンを過ぎたこの時期は、多くの製油所が定期保守に力を置くことから、原油需要が減るとウティリス・アドバイザリー・グループのアラン・ハーブスト氏は述べた。
だが、石油市場の中核は、おおむね需給から乖離(かいり)しており、そのため突然の変化に対する脆弱(ぜいじゃく)さが増している。
■100ドルの時代に逆戻り?
特に過去2年、原油は為替と株の動向になびきやすく、需給に沿って動くのは散発的かつ短期だった。
19日の原油相場が通常と違うのは、他市場と関係なく動いたことだ。エネルギー株の下落で上げ幅は抑えられたものの、主な株価指標は上昇。S&P500は1.73ポイント高の1461をつけた。原油取引時間帯の大半の間、ドルは軟化していた。
原油市場では先週、日中に100ドルを超える場面があり、需給ではこうした高値を説明できないと考える市場参加者はおじけづいた。今週の薄商いにもかかわらず、中東でのデモが拡大したり、イランと国際社会の緊張が高まったりすれば、相場は近くそうした水準に戻る可能性があるとハーブスト氏は述べている。
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