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本日の上海総合株価指数(SSEC):
終値:2059.54
前日比:-18.96
騰落率:-0.912%
中国当局による先日の(資金的裏付けの無い空虚な)インフラ投資計画の発表で一時的に上昇した上海の株価が再び下落基調に戻りつつある様ですが、中国全土で繰り広げられる反日暴動だけが原因ではないと思うのです。
◆Exclusive: Ghost warehouse stocks haunt China's steel sector
独占取材:倉庫の幽霊在庫が中国の鉄鋼部門に憑依している
(ロイター) - 借入金の為に倒産した会社が担保として差し出していた鉄鋼を差し押さえようと探している中国の銀行や企業は、不愉快な事実を発見している:そのような金属は、初めから倉庫に置かれた事など一度も無かったのだ。
経済の減速と共に中国の需要は尻すぼみとなり、鉄鋼価格を3年ぶりの安値へと押し下げ、製鉄所及び取引商社が2桁成長の期間に積み重ねた$4千億の債務の支払いを遣り繰りする事を難しくしている。
世界最大の鉄鋼消費国の中で倒産が増え、担保として差し出された金属の倉庫引渡証が常に保管された金属の山へと導いてくれる訳では無いという事に貸し手達は気付いた。 中国の当局者達は、引渡証に記載された鉄鋼が全く存在しないか、他の企業の所有となっているか、又は複数の貸し手に対する担保として誓約されているか、何れかの事例を幾つも調査していると、同業界の情報源が語った。
幽霊在庫は、世界の鉄鋼の約45パーセントを生産し、2億メトリック・トン(2億2千5十万トン)もの過剰な生産能力を有する中国の同業界の幅広い病患を悪化させている。 鉄鋼は、不動産部門及び地方政府に起因した不良債権に苦しんでいる金融システムへ圧(の)し掛かるもう一つの障害である。
「これまで私達が目にしてきたのは、氷山のほんの一角なのです。」と、メディアに語る事が許されていなという理由で名前を伏せながら、上海にある鉄鋼会社のトレーダーが語った。 「弱い需要、低迷する価格の為に状況は更に悪化していくでしょうし、銀行の貸し出しの締め付けはこの業界にドミノ効果を生み出すでしょう。」
****引渡証を確認しろ
鉄鋼商社との融資取引に用いられた金属金属の引渡証を確認するよう8月に国営企業へ通知したと、上海市の資産規制当局は語った。
警察は、上海にあるバオヤン(Baoyang)倉庫の社員を逮捕し、同社員が取引業者へ発行した鉄鋼在庫の書類を調査していると、オゥという姓を持つバオヤン社の担当者が語った。 バオヤンは、中国鉄道資材上海公社に所有されている。
ロイターは、その調査についてコメントできるだろう警察当局者と接触する事ができなかった。
その商社は融資を得る為に在庫を複数回使用したと、その倉庫内の鉄鋼在庫を保有していた別の商社である上海ミンルーリン社の幹部が語った。 使用された引渡証は、約3億8千万元($5996万)相当の価値を保証していたと、同幹部は述べた。
同様の事例は、倉庫引渡証に関連する取引を一部の商社が一時的に停止する事を促し、中国の鉄鋼関連ビジネスを混乱させていると、トレーダー達が語った。
「もしも私達が偽の引渡証を受け取っていたならば倉庫から如何なる在庫も取得できないという事を恐れているので、私達は何日間もビジネスを中断しているのです。」と、上海に拠点を置くトレーダーが語った。
****銀行は監視を強化している
銀行も、倉庫引渡証に対する与信枠を縮小している。
「この為、偽の倉庫引渡証は一部の銀行にとって問題となっており、多くの銀行が倉庫にある既存の在庫の監視を強化し、鉄鋼在庫を融資の担保として受け取る事を一時的に停止したのです。」と、メディアに語る事が許されていないという理由で名前を伏せながら、上海に拠点を置く銀行の支店長が語った。
製鉄所及び最終顧客は、生産者から消費者までの鉄鋼の流通を商社が維持する状況に大きく依存している。 鉄鋼商社は、製鉄所へのキャッシュフローを保証する全額支払いという条件での委託販売契約で購入する事が少なくない。 最終消費者は商社から少量を購入する事が可能であり、彼等にとっては大口販売する製鉄所よりも便利なのだ。
同業界の情報源は、既に明るみに出た事例が、中国における最大の鉄鋼取引拠点の一つである上海で約50億元($7億8千7百50万)の不良債権の原因になっていると推定した。
別の倉庫では、巨大な鉄鋼メーカーであるバオスチールの物流部門が、上海イーエ・スチール・トレード・マーケット・マネージメントと呼ばれる会社に小さな事務所を貸した。 イーエは倉庫に置かれた鉄鋼の一部の所有者であると書類が捏造されていたと、上海バオ・スチール・ロジスティックスと呼ばれる部門の広報担当者ワン・スエインは語った。
イーエは、中国鉄道ハルビン物流、そして武漢中鉄伊通という二つの会社との取引にその書類を使用したと、広報担当者が述べた。
その2社は在庫を回収すべく倉庫にやって来たが、イーエが金属を所有していなかった事を発見するだけであったと、彼女は語った。 その事件は現在も捜査中であると彼女は付け加えた。
この件についてのコメントを求めてロイターはイーエに電話したが、誰も応答しなかった。 中国鉄道ハルビン物流及び武漢中鉄伊通に問い合わせたところ、両社はコメントを控えた。
(1ドル= 6.3376人民元)
ロイターも特定の問題については執拗に掘り下げてくれますね。(「過銭化鉄の反応」)同様に、Telegraph の A.E-Pritchard も中国経済の不透明性を指摘し続けているのです。(The End of China's Easy Growth)
◆一部のチャイナ・ウォッチャーは中国経済の減速の度合いを軽視しすぎていて、正直、笑える (フレッド・スミス、フェデックス)http://markethack.net/archives/51841580.html
フェデックスが来期以降の見通しを引き下げたことは、ひとつ前の記事に書きましたが、18日に同社が開催した決算カンファレンス・コールは、なかなか聞きごたえがありました。
その中で会長兼CEOのフレッド・スミスは「世界の貿易が世界のGDPより早い速度で成長しなかったのは、過去25年の間に2回しかなかった。1回目は2000年のドットコム・バブルが弾けたときで、2回目は2008年のリーマン・ショックの時だ。ところが過去数カ月は再び世界の貿易の成長速度が世界のGDPの成長速度より遅くなっている」とコメントしました。
中国経済の減速に関してはフレッド・スミスは特に悲観的に考えており「一部のチャイナ・ウォッチャーは中国経済の減速の度合いを軽視しすぎていて、正直、笑える」と辛らつなコメントをしています。(抜粋)
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