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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu271.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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ドルやユーロの切り下げ合戦が行なわれているのは、アメリカやヨーロッパの
経済力の低下を意味しており、アジア諸国の経済力に負けていると言う事だ。
2012年9月14日 金曜日
◆QE3発動決定 9月14日 S氏の相場観
http://ssoubakan.blog102.fc2.com/
色々と疑いや憶測が飛び交い、相場も大変な状態が長らく続いてきたのですが、懸念されていた独憲法裁判所のESMへの判決や、米QE3発動など、全ては予想通りと言いますか、常識的妥当な判断が下されてきました。
先日はQE3発動の根拠などをレポートしましたし、こうなることは予想出来ていた訳で特に驚く事もありませんが、投資家としては予想通りの流れにほっと一息と言った感じであります。
ただ、あくまでも投資家としてほっとしているところではありますが、一般人からすれば大変迷惑な話であります。
世界中でバラマキが実行されると言うことは、世界はインフレに向かって進んで行くと言う事が確実になった様なものです。
独がどうしてここまでバラマキに反対してきたかと言えば、バラマキはインフレを呼ぶと言う事が分かっているからであるのです。
しかし、ここでバラマキ政策を執らなくては、国家の破綻が起こり、それを引き金に世界が大恐慌へと進む懸念もある訳で、それだけは回避しなくてはならないと言う事もあり、独もまた反対しつつも容認方向で動いていく事になるはずなのです。
ただ、いくら酷い事が起こると言っても、それで困るのは富裕層であり、一般人にとってはインフレの方がよほど問題であります。
特に貯蓄がない人達にとっては国家が破綻しようとも、インフレより影響はないと言っても良い状態であると言えるのです。
まあ、これで問題が解決する訳ではなく、まだまだ波乱はあると考えておくべきでしょう。
私の投資方針として、目先は気にせず、とにかくゴールドを買い、買ったらそのまま忘れておくようにと言うものがあります。
多くのメンバーは、株だけではなくゴールドにも分散投資していると思うのですが、予想通りにゴールドの価格は最高値に迫ってきており、多くのメンバーが喜ばれている事でしょう。
ただ、ゴールドの値上がりはこんなものではなく、これから先は更に値上がりしていくことになるでしょう。
引き続き、買ったら忘れておけば良いと言う事になりますが、いずれ売り場は来ますので、その時はレポートして行きたいと思います。(後略)
◆QE3(ブクブクになっている金融市場と中央銀行) 9月14日 NEVADAブログ
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
FRBはQE3を発表しましたが、購入する債券は国債ではなく、住宅担保債券となっており月額400億ドルもの購入を続けるとなっています。
これで誰が助かるかと言いますと金融村となり、不良債権化してきています住宅債券をFRBが購入し(肩代わり)、月額400億ドルを金融村に渡し、これで<株を買え、土地を買え、商品を買え>となっているのです。
今までの金融緩和策では経済の悪化を防げなかったもので、ここでさらにアクセルを踏んでお金を金融村に渡すことにしたもので、これでオバマ大統領は金融村から支援を受けられると思っているのでしょうが、ことはそう簡単にはいきません。
なぜなら、金融市場に空いている穴は月額400億ドルでは到底埋められないからです。
数日もすれば、QE4が必要という声が必ず金融市場から聞こえてくるはずです。
ECBもFRBも資産が膨張してきており、もはや中央銀行としては資産の劣化は目を覆うほどになっています。
(日銀もそうですが)
中央銀行の不良債権を誰が埋めることになるのか?
国民しかいません。
とてつもない損失負担を国民が強いられる日も近いと言えます。
(私のコメント)
FRBは住宅担保債権という、アメリカの金融業会が作り出した金融商品を買い込むわけですが、住宅ローンを証券化して銀行は他に売り飛ばしてきました。それがバブル崩壊で紙切れとなり金融業界救済のためにFRBが不良債権化した住宅担保証券を買い込むわけです。日本だったらマスコミが銀行救済はけしからんと騒いで潰したでしょう。だから20年経ってもデフレと不況が続いている。
日本も量的金融緩和すればいいと思うのですが、政府日銀はインフレになるからと頑なに金融緩和に反対しています。日本の場合は国債の買いオペになりますが、それが1000兆円もある。しかし買いオペしても銀行に現金が積み上がるだけということになるから、効果がないという意見もありますが、他の債券や株式や外債などに流れるでしょう。外債に流れればドル買い円売りになるから円安気味になる。いい事尽くめなのに政府日銀はやろうとはしない。
バーナンキ議長は、ヘリコプターから金をばら撒けという意見の持ち主だからそれを実行していますが、日本のようなデフレになるよりかはインフレになったほうがいいだろう。そうなれば金利もゼロ金利から1〜2%の金利になって金融も正常化してくる。しかし政府日銀は金融緩和をサボタージュして1%のインフレ目標を忘れてしまったようだ。
金融を緩和しているかどうかは相対的なものであり、欧米などとの比較の問題であり、分かりやすいバロメーターは株式相場を見れば分かります。基本的には金融が緩和されれば株が上がり、金融が引き締められれば株価は下がる。つまり日本はバブル崩壊以来相対的に金融引き締めスタンスであり、金利が低下しても量的には緩和していない。量的緩和というのは国債の買いオペだ。
金融の量的緩和すればインフレになりますが、少しくらいの緩和では全く効果はなく、100兆円とか200兆円の国債の買いオペをしないとデフレからインフレにはならないだろう。金利も大して上がらない。しかし100兆円も株式に流れれば相当効果がある。円高になったと言う事は欧米に比べて金融緩和していないという証拠であり、日銀が発表している数字では緩和していると言っても相対的には緩和していない事になる。
問題は中央銀行が不良債権を買い込んだ場合、中央銀行の財務内容が悪くなりますが、倒産する事は考えられない。日銀の場合は日本国債や米国国債だから償還不能になることはありませんが、FRBのような住宅債権の場合紙切れ化して償還不能になる可能性が高い。担保が住宅だから現金化することが難しい。
中央銀行が倒産する時は、その国の経済が破綻した時であり、戦争などで全部焼けてしまったりとか、海外から石油などが入らなくなって発電もストップしてしまったり食料が入ってこなくなった時だろう。そんなときは1万円札もただの紙切れになってしまう。通貨の価値と言うのは、その国の生産力であり労働サービス力の価値であり、それらが通貨の価値を決める。
中央銀行は通貨を発行していますが、一万円札の原価は22円であり、一万円札一枚刷る度に9978円の利益が出る。このような会社が倒産するはずがなく、手持ち資産がゼロになっても一万円札を刷り続ければそれだけ利益が出る。むしろその国の経済が焦土と化すか電気や食料がストップして生産が止まった時に中央銀行は倒産する。政府も機能を失うだろう。
日本の円が高いと言う事は、経済力の価値が高いと言う事であり、生産力と労働力の割に通貨の供給が低い事を意味している。このような原理を財務省や日銀の官僚達は理解しているのだろうか? むしろ通貨供給を絞る事でデフレと不況を意図的に作り出しているのかもしれない。もし円が1ドル=200円とか300円になったら世界で日本製品が溢れる事になり、自動車や情報家電製品など日本製だけになるだろう。だからG7の会議などで日本が勝ちすぎないように円を高くしているのだろう。
ドルやユーロの切り下げ合戦が行なわれているのは、アメリカやヨーロッパの経済力の低下を意味しており、アジア諸国の経済力に負けていると言う事だ。アジア諸国の経済を支えているのが日本の技術力であり、世界にはアジアで作られた製品が世界に溢れている。それだけ勤勉で能力の高い労働力が豊富にあるということだ。
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