http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/450.html
Tweet |
厚労白書のデタラメ この国の若者はお先真っ暗だ!
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-6745.html
2012/8/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「現役世代は不幸じゃない」のデタラメ
きのう(28日)、政府が12年度版「厚労白書」を閣議決定したが、あまりのデタラメぶりにア然だ。
白書には、年金など社会保障について、「『今の高齢者だけがやたら恵まれていて、現役世代は不幸だ』とは一概に言えない」と書いてあるのだが、「ハァ?」ではないか。
その理由として、若者は「前世代が築いた社会資本から受ける恩恵」「教育や子育て支援の給付」「少子化で1人当たりの相続財産」などで、高齢者の現役時代より恵まれているというのだ。
わざわざこんな不可解な論を展開するのは、白書のために行った国民意識調査で、「負担より給付が少ない」という回答が20〜40代で約8割にも上ったためだ。実際、1940年生まれの人は支払った保険料の6・5倍給付されるのに、80年代生まれ以降では2・3倍に激減。つまり、若年層の不満をやわらげたいために、厚労省は、無理やり理屈をつくり上げたのだ。フザケた話だ。
今後は消費税増税の負担も加わる。政府は税率だってさらにアップさせるつもりだ。若ければ若いほど、その負担は長く大きい。相続財産だって、人によりけりだ。経済ジャーナリストの荻原博子氏もこう言う。
「相続財産は個人の問題であって、議論に組み入れていることがおかしい。社会資本の恩恵といっても、彼らがつくったインフラは若い世代がメンテナンスしなければいけないし、前世代は膨大な借金をつくり、増税や原発のツケまで回している。これらの面倒を見るのは若い世代です。『不幸とは言えない』どころか、ますます悲観する状況です」
さらに若者には働き口もない。文科省の調査では、今春大学を卒業した学生の4人に1人にあたる約12万8000人が、安定した職に就けていない。しかも、3万人もが新卒ニートだ。内閣府の調査では、11年の学生・生徒の自殺者数が初めて1000人を超え、20代以下の若者の「就職失敗」による自殺者数も急増している。ハッキリ言って、この国の若者はお先真っ暗だ。
「大手企業を中心に採用は減っているし、高学歴の人でも就職が厳しくなっています。上位校の学生ほど、友達が大手に入ってしまうと中小を受けずに浪人を選択する人も多いので、就職率は下がっています」(大学関係者)
そんなドン底なのに、「不幸ではない」などと、野田政権はよく言えたものである。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。