http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/444.html
Tweet |
http://precursor.blog55.fc2.com/blog-entry-412.html
・・・最近のヘンテコな市場の動向は、近い将来に発生する金融災害の予兆ではないかと不安に思う人々もいるさまなのです。
◆市場の暴落は「数週間以内に起きるかもしれない」と銀行家達が警告する
Market crash 'could hit within weeks', warn bankers
与信市場の警告シグナルによると、リーマン・ブラザースの破綻によって引き起こされた暴落より厳しいものが起きつつあるかもしれない
現在、幾つかの大手欧州銀行の債務に対する保証は歴史的水準となり、3年近く前に米国の金融グループの破裂によって引き起こされた金融危機の間に記録された水準さえも上回っている。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、BNPパリバ、ドイツ銀行そしてインテッサ・サンパオロの社債に対するデフォルト・クレジット・スワップは、水曜日に警告シグナルを点滅させた。 RBSのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は343.54ベーシス・ポイントで取引されていたが、これは国が支援する貸し手の社債£1千万のデフォルトに対する保証の年間コストが今や£343,540である事を意味するのだ。
RBSの社債を保障する現在のコストは、2008年10月に同銀行を救済すべく納税者達が介入を余儀無くされるようになった時以前よりも高くなり、銀行に対する与信投資家達の間のセンチメントの最近の劇的な低下を示している。
「問題は流動性の不足なのです‐それが、銀行の問題を引き起こしているのです。 それは、2008年の時と全く同じ感じです。」と、ロンドンに拠点を置く銀行の上級幹部が語った。
★「私達は9月或いは10月中の市場のショックに向かっていると私は思うのですが、それは私達がこれまで目にした全てのものと一致するでしょう。」と、大手欧州系銀行のシニア・クレジット・バンカーが語った。
この様な状況にも拘わらず、銀行の株価は水曜日に反発し、株式投資家達と与信投資家達との間の分断が拡大している事を示している。 バークレイズのクレジット・デフォルト・スワップが12ヶ月ぶりの最高値を付けたにも拘わらず同社の株価が3%上昇して149.6ポイントとなった一方、RBSの終値は9%上昇して21.87ポイントとなった。 これは、バンク・オブ・アメリカが$2000億(£1210億)もの額を調達しなければならないかもしれないという懸念から火曜日に12ヶ月ぶりの最安値を付けた後、ウォール街の後場の取引で同社の株価が10%上昇した様に、米国における傾向を反映している。 欧州系の銀行の場合と同様に、株価の反発は与信市場を反映しておらず、与信市場では同社のCDSが12ヶ月ぶりの最高値となる384.42ベーシス・ポイントに達したのである。
欧州の株式市場も上昇の流れに加わった。 世界的な景気後退の可能性が後退したとの期待からFTSEは1.5%上昇して5,206で取引を終えた。 ドイツのDAXの終値は2.7%上昇し、フランスのCACは1.8%高くなり、欧州株は1週間の最高値をつけた。 今週金曜日にジャクソン・ホールで連邦準備制度理事会は新たな刺激策のサインを示さないだろうという事を市場が認め始め、強い耐久消費財受注データによってダウ・ジョーンズの指標は僅かに上昇しただけであった。
東京の日経は1%以上下げて終了したが、日本の国債信用格付けを1ノッチ引き下げてAa3にするというムーディーズの決定でさえ全世界的なセンチメントに殆ど影響を与えなかった。
株式市場の神経が落ち着くに従い、ロンドンではゴールド‐投資家達が安全な避難先を求めている為に最近は安定的な利益を上げている‐は5.3%低下して$1,777となった。
Telegraph の記事ですから穏当に記述されていますが、近い将来に起きるかもしれない金融市場の崩壊に関する Alternative 系のメディアは、もう少し直接的(無遠慮)に述べています。
◆ドラギ、ジャクソンホール欠席を表明
http://ameblo.jp/eiichiro44/entry-11340188969.html
皆さん既にご存じかも知れないが、ドラギがジャクソンホールの経済シンポジウム欠席を表明した模様。 以下ロイター。
ドラギECB総裁、多忙のため米ジャクソンホールでの中銀当局者会合を欠席へ
ドラギ総裁はジャクソンホールの会合でスピーチする予定だったが、ECB当局者は9月6日の理事会を控え、新たな債券買い入れプログラムの詳細を詰める作業に忙殺されているとみられている。
ジャクソンホール会合には、バイトマン独連銀総裁が出席するものの、ECB専務理事は誰も出席しない予定。(ロイター)
-------------------------------------------------
理事会直前に何を話すのか楽しみだったが、本人も不要と判断したのだろう、次回理事会もただでさえ錯綜しそうな気配。直前にスピーチするのは一層混乱を招くだけだったかも知れない。欠席が可能なのであれば、賢明な判断だといえる。
★欧州は、実質的に何も進展していないと思う。情報が交錯している印象だが、実質は閑散としている。
◆G7財務相声明:産油国に増産要請、IEAに行動求める用意
・・近づく「地政学的な懸念」とは?
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M9HF0Q6JIJV301.html
8月28日(ブルームバーグ):米財務省は28日、石油価格高によるリスクを監視するとした先進7カ国(G7)財務相の共同声明を発表した。
G7は産油国に増産を要請するとともに、「国際エネルギー機関(IEA)に対し、石油市場への十分で適切なタイミングでの供給を確実にするため、適切な行動を取るよう求める用意がある」と表明した。
また、G7は「われわれは世界経済へのリスクを引き続き警戒している」と強調。「これに加え、石油価格上昇による多大なリスクに留意して、われわれは石油市場の情勢を注意深く監視している」と説明した。
28日のニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに上昇。ハリケーン「アイザック」の影響でメキシコ湾沖の原油生産が減少したほか、米国の在庫が5カ月ぶり低水準になったとの観測から買いが膨らんだ。
G7財務相声明に先立ち、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日比86セント(0.90%)高の1バレル=96.33ドルで終了。前年同日比では13%上げている。
★G7財務相は声明で、「現在の石油価格上昇は、地政学的な懸念と一部供給の滞りを反映している」と分析した。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。