http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/392.html
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http://japanese.ruvr.ru/2012_08_21/jinmingen-honkondoru-tairitsu/
人民元が香港ドルに対してますます攻勢に立っている。香港行政自治区の指導的銀行家らもそれを認めており、専門家らは新しい金融秩序が形成されつつあると指摘している。
今年上半期で、香港の「スタンダード・チャータード・バンク」における人民元立ての取引は60%増加し、人民元立ての融資は2倍に増えた。また香港のほかの金融機関でも人民元立ての取引が増えている。香港の「シティ・バンク」も人民元が信頼できる通貨であることを確信したようだ。というのも非居留民に対しても人民元立て口座の開設を認める意向だからだ。グローバル民間取引部門を統括するル・ウェイボ氏は、これによって人民元立て取引からあがる利益を大幅に伸ばすことが出来ると考えている。銀行家らは、香港の銀行部門全体において人民元が主要な原動力となりうることを指摘している。
中国が人民元を香港において自由化してからまだ1年にも満たないが、その間人民元は大きく勢力を拡大したほか、銀行の商業活動にもプラスになっている。香港はすでに国際金融センターとして地位を確立しているが、ロシアの高等経済学院のヨシフ・ディスキン分析家は、人民元へと舵を切ったことが重要な分岐点となると指摘している。
★−中国はすでに国際通貨市場において発言力を持っています。これは世界で新しい金融秩序が形成されつつあるという兆しです。徐々にこれは固まっていくでしょうし、同時にドルとユーロは独占的な立場を失うことになるでしょう。
香港にある各銀行はすでに商業的利益を得ているだけでなく、海外との取引においても人民元を使ってより幅広い金融商品を提供することができる。最近では、バークレー銀行、ドイチェ・バンク、HSBC、JPモルガン、スコットランド王立銀行などが人民元の流通規模を拡大することを提案している。当然このなかにはエミッテントとしての中国銀行も含まれている。国際欧州研究所のマーク・エイティン所長は、すぐには人民元をトップとする革命にはつながらないものの、すでにその序曲が始まっていると指摘する。
−つまり国際金融の流通および国際通貨の役割が変化してきているということです。私の意見では、世界金融市場というグローバル経済にとって最重要のレベルでの相互関係に変化が見られているということです。
★香港の銀行部門における人民元の飛躍は、国際金融システムの混乱を背景として起こっている。この混乱はドルが激しく変動し、ユーロ圏の崩壊を危惧する声が高まっていることによるものだ。それゆえ、多くのグローバル・プレーヤーにとって人民元での取引は安全な避難先となっている。また香港が、世界における中国のプレゼンスを拡大するための新たな道具となる可能性もある。特に、米国との間で世界第一の経済大国をめぐる対立が先鋭化するだろう。
■中国、世界最大の金鉱会社一部買収へ動く・・官民一体で金準備増強に励む!
http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2012/1244.html
カナダのバリック・ゴールドといえば年間生産量238.7トン(2011年)を誇る世界最大の金鉱山会社。(ちなみに、世界の年間金総生産量は2,818.4トン)。
その傘下のアフリカン・バリック社の発行済株式の74%を、中国の最大の国営金鉱山会社チャイナ・ナショナル・ゴールドが購入すべく、「交渉に入った」と両社が確認した。
他の中国系金鉱山会社もアフリカン・バリック社には興味を示しているもよう。
アフリカン・バリック社はタンザニア(金生産量で世界15位、年間49.6トン)に有力な金鉱山を保有。金埋蔵量528トンは、かなり魅力的な数字だ。
不採算資産圧縮中のバリック社と、長期国策として金など希少資源獲得に動く中国の思惑が一致したようだ。
中国は金が足りない。経済減速中とはいえ、最新の金需給統計では2011年7月から2012年6月までの中国の年間金需要は786トンと上昇傾向。遂に、中国がインドを追い抜き、世界最大の金需要国となった。
一方、中国は今やダントツで世界一の金生産国(2011年、371トン)。二位のオーストラリア258.3トンを大きく引き離す。南アは凋落の一途でいまや五位の197.9トンである。
それでも、年間786トンの国内需要を国内生産371トンで満たすことは出来ない。その結果、一大金輸入国でもあるのだ。
★しかも、公的分野でも中国は金準備増強に動いている。(豊島逸夫/抜粋)
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(関連参考記事)国際通貨には程遠い人民元/小笠原誠治
http://blogos.com/article/45326/?axis=g:2
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