★阿修羅♪ > 経世済民77 > 306.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
変額個人年金保険ではお金を殖やせない   素晴らしい「変額個人年金保険」のパンフレット
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/306.html
投稿者 MR 日時 2012 年 8 月 10 日 13:26:26: cT5Wxjlo3Xe3.
 

変額個人年金保険ではお金を殖やせない
保険コンサルタント 後田亨
2012/8/10 7:00日本経済新聞 電子版
 「検討に値しないことがすぐにわかる。そういう意味では素晴らしい」。銀行の窓口で、ある外資系保険会社の「変額個人年金保険」のパンフレットを手にした感想です。

 特定の保険会社に限ったことではありません。「変額個人年金保険」のパンフレットや提案書を見た時には、いつも同じ感想を持ちます。私が知る限り、貯蓄目的で案内される保険の中で、契約にかかる「コスト」が明らかにされている珍しい商品だからです。

 今回入手したパンフレットでも、裏表紙を1枚めくって「諸費用」という項目を見るだけでわかります。

 そこには

(1)契約時に「契約初期費」として、一時払い保険料の5%

(2)積立期間中および年金支払期間中に「保険関係費」として、積立金額に対して年率2.95%

(3)積立期間中および年金支払期間中に「運用関係費」として投資信託の純資産総額に対して、年率0.22%程度の費用が保険料から差し引かれる

――ことが明記されています。

 運用関係のお仕事をなさっている方に、これらの費用についてお話したところ「すごいね、どうやってお金を殖やすつもりなのかな?」と笑われました。普通に考えると難しいだろう、というわけです。

 たしかに、契約時に1000万円の保険料を一括払いした時点で、950万円まで元本が小さくなり、その後、毎年3%の運用実績があげられたとしても、「保険関係費」と「運用関係費」が計3.17%引かれて、マイナス0.17%になってしまう仕組みです。

 パンフレットには、あくまで「イメージ図」であることを断ったうえで、積立期間中に一時払い保険料の120%が年金受取総額として保証されるケースが記載されていたりしますが、現実的とは言い難いイメージであって、子細に見るまでもないと思えます。

 同時に、こうした即断が可能になる情報が明らかにされていることは「とても助かる」と感じます。商品を理解するために費やす時間も大きなコストだからです。

 今のところ、「変額個人年金」のように、契約に要するコストが明示されている保険商品は、ほとんどありません。資産運用目的で案内される保険のみならず、コストの多寡は、商品価値を判断する上で重要なポイントになるはずですから、不可解かつ不親切なことだと思います。

 では消費者はどうしたらいいのでしょうか? 私なりに「怪しい商品」を見分ける際、念頭に置いていることは一つだけです。「仕組みがわかりづらい商品は、基本的にダメ」ということです。

 今回、取り上げた保険にも「基準保証金額」「ロールアップ保証金額」「ラチェット保証金額」など、一見しただけでは理解不能な用語が目立ちます。その時点で、「用語の理解に努める必要はなさそうだ。諸費用から確認しよう」と思ったものです。

 たとえば、「基準保証金額」については、先の「イメージ図」に、積立期間1年の場合、一時払い保険料の最低101.5%保障とあります。「1年で1.5%の利息が付くのならば預金より断然有利では?」と反応する向きもあるかもしれません。

 ところが、積立期間と年金受取期間の合計期間は25年という決まりがあるので、1年で1.5%お金が殖えたとしても、24年間にわたって分割でしか受け取ることができません。25年かけて100万円が101万5千円になるようなものです。喜ぶべき話でしょうか?

 他の用語の説明は省きますが、「こんなものだ」と言い切っていい気がします。

 総じて、仕組みがわかりにくい商品は、消費者にとって「割に合わない買い物」であることを隠すために、余計な手間暇がかかっているのだと思います。

 もちろん、余計にかかる手間暇は、価格に反映されているはずです。近寄らないのが一番に違いありません。


後田亨(うしろだ・とおる) 1959年生まれ。1995年に日本生命に転職。2012年より保険相談室代表・(株)メディカル保険サービス非常勤顧問。2007年に上梓した「生命保険の『罠』」(講談社+α新書)で保険のカラクリを告白、業界に波紋を広げる。以後、主に執筆・セミナー講師・個人向け有料相談を手掛ける。近著に『がん保険を疑え!』(ダイヤモンド社)。このほか「“おすすめ”生命保険には入るな!」(ダイヤモンド社)、「生命保険のウラ側」(朝日新書)。メディア掲載多数。公式サイトhttp://www.seihosoudan.com/  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年8月10日 16:21:02 : FijhpXM9AU
401Kが流行語になりはじめたころからおかしくなった。本来リスクを負う能力も社会的義務もある大企業や大金融機関が、その義務を無視して、サラリーマン・庶民にリスクを負えと強要した強奪型制度が401Kであり、変額保険であり、変額年金である。「ふざけるな」と怒るのでなく、あたかも所与の出来事のように「今や401Kの世の中ですから」と納得していたからこのざまだ。

02. きゃぴ 2015年3月18日 01:40:51 : kZzICjns2A0lk : cUB1IxI3RM
キャピタル・パートナーズ証券が日本国内で販売した不思議なファンド
N1・グローバル・ジャパンの始まり
http://finance.toremaga.com/inspecial/netsec/5751.html
N1・グローバル・ジャパンのファンド登録取消
http://toushi.kankei.me/c/133/d/S000CZKP
国内販売会社概要
■会社名 キャピタル・パートナーズ証券株式会社
■代表者 代表取締役兼CEO 筒井 豊春
【提出書類】 臨時報告書
【提出先】 関東財務局長
【提出理由】
管理会社であるN1アセット・マネジメント(N1 Asset Management)により設定されたN1グローバル・
ファンド(N1 Global Fund)(以下「ファンド」という。)は、2011年5月13日付のケイマン諸島金融庁の
通知を以って登録が取消されました。よって、金融商品取引法第24条の5第4項および特定有価証券の
内容等の開示に関する内閣府令第29条第2項第3号の規定に基づき本臨時報告書を提出するものです。

日本国内で某証券会社(キャピタル・パートナーズ証券 CEO: 筒井豊春)からN1グローバル・ファンドの勧誘があって、そのファンドへの投資のためにおカネを振り込んだら、
最終的にケイマンでそのカネが消えたというわけだ。

それじゃ、まるでオレオレ詐欺みたいですね。

N1アセット・マネジメント(E15421) 臨時報告書(外国特定有価証券)
http://toushi.kankei.me/docs/text/S000CZKP
「N1グローバル・ファンドは、2011年5月13日付のケイマン諸島金融庁の通知を以って登録が取消されました。」
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000000589.html


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民77掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民77掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧