http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/294.html
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この金融スキャンダルも、LIBOR問題と似た構造がある。
大枠では「グローバル金融 VS 金融当局」、さらに上記記事でも浮かび上がっているのは、FRBや米財務省を出し抜いているということから、
「国際金融資本家 VS アンチ・グローバル金融」という構図である。
このNY州金融サービス局の行動に対して英国では疑惑が浮上してきている。
英議会財務委員会メンバーである労働党ジョン・マン議員は、
「米政府の上層部によって仕組まれたもので、『反英国のバイアス』による政治的な攻撃だ」と指摘している。
また、スタンチャート株を保有する英国のファンドマネージャーも
<ニューヨーク州当局の見解がどのような意味を持つのかについて疑問を持っており、米高官による政治的な動機がある>と述べている。(ロイターより)
一方、香港金融管理局もスタンチャート銀行の調査に乗り出したという一報も伝わってきている。
いったい国際金融の裏舞台で何が起きているのか。
ズバリ、「金融センターの手仕舞い」=閉鎖である。
互いに暴露合戦を繰り広げた挙げ句、ロンドン、NYの金融センターは
信用を失墜をし(NY市場、東京市場で連鎖した取引中の"システム障害"もその一環だ)、信用危機によって、いよいよ崩壊していくのである・・・。
■米財務省とFRB、スタンチャート問題でNY州当局に憤慨
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE87704920120808
英スタンダード・チャータード(スタンチャート)が米ニューヨーク(NY)州の銀行監督当局からイランとの不正取引を指摘された問題で、米財務省と連邦準備理事会(FRB)が事前通告を受けていなかったとして州当局の行動に憤慨している。事情に詳しい複数の関係筋が明らかにした。
ベンジャミン・ロースキー氏がトップを務めるNY州金融サービス局の今回の発表により、財務省とスタンチャートがイランとの取引をめぐって進めていた協議も困難になったという。スタンチャートが米国によるイラン制裁に挑戦しているとも受け取られかねないやり取りなども公表した今回のロースキー氏の突然の行動は、制裁対象国と関係のある資金の処理をめぐる戦略の練り直しを外国銀行に迫るものだ。こうした問題は通常、評判の低下を最小限に抑えるため、これまでは交渉を通じて解決されてきた。
NY州当局がFRBの怒りを買ったことは、不正取引の指摘を受けたスタンチャートにとって有利に働く可能性がある。ただ、スタンチャートをイラン政府と「共謀」した「悪徳機関」と非難し、過去10年近くにわたり約6万件の取引を隠していたとする指摘内容を考えれば、スタンチャートはしっかりとした対応策をとる必要があるかもしれない。ロースキー氏は7日、数回にわたってコメントを求められたが、返答しなかった。
FRBの報道官は、イランやその他の制裁対象国に関する問題について既にさまざまな関連当局と緊密に協力していると述べたが、現在進行中の調査の進ちょく状況についてはコメントを避けた。米ホワイトハウスのカーニー報道官は、政府として経済制裁に対する違反行為の訴えがあることを「極めて深刻に」受け止めていると表明。財務省はこの問題について、連邦当局や州当局と緊密に連絡を取り合っていると述べるにとどめた。
一方、NY州の銀行免許がはく奪されれば死活問題になりかねないスタンチャートは、イランとの取引をめぐっては2010年初めから米当局と協議してきたとして、NY州当局による突然の指摘にショックを受けていると表明した。【ロイター 17:21】
■ロンドン市長が米国を「高圧的」と批判−英銀たたきは嫉妬だ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8FYZ06JIJUS01.html
8月8日(ブルームバーグ):ロンドンのジョンソン市長は英銀スタンダードチャータードをめぐる米国の監督当局のやり方が「高圧的だ」と批判し、英銀への米国の風当たりは金融センターとしてのロンドンへの嫉妬によるものだとの見方を披露した。
同市長は9日発行のロンドンのスペクテーター誌に掲載されるコラムで、米国は「今でも自由の国で勇敢な国民の住むところだ。そして時として、他国に対する態度がほんのちょっとだけ高圧的になる」と皮肉った。
「私が言いたいのは、スタンダードチャータードについてのこの件は何なのかということだ。この英銀はつい
この間まで、その高潔さについて総じて高い評判を得ていた。そこへ突然、ニューヨーク州のある当局がスタンダードチャータードのことをまるで『ならず者機関』であるかのように糾弾した」と市長は訴えた。
さらに「もちろん、誰かが国の法律を破ったなら、徹底的にたたけばよい」とした上で、「しかし、このところの英銀とバンカーたたきについては、保護主義の色合いを帯び始めているのではないかと首をひねらずにはいられない。そして、それが実際のところ、少なくとも部分的にはロンドンの金融街への嫉妬、つまりは金融センターとしてのライバルを蹴落としたいという単純な願望に根差しているのではないかと思わざるを得ない」と論じた。
■FRB議長が恐れる「悪夢のシナリオ」共和党大会を注視
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8FFZ36KLVR701.html
8月8日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長はそれを「悪夢のシナリオ」と呼ぶ。
FRB議長が注視するのはフロリダ州タンパで27日に始まる共和党全国大会だ。今年の大統領選挙でロムニー前マサチューセッツ州知事を候補に指名することが確実な同党は、中央銀行の完全な監査を求める項目を党規約に盛り込むことを検討している。同党の予備選に挑みロムニー氏に敗れたロン・ポール下院議員(テキサス州選出)は、FRBを長く批判してきたことで知られる。
★インタビューに応じた同議員は、ロムニー氏の支持者がこうした取り組みに抵抗するなら、政治的にお粗末な対立を全米メディアの前にさらすことになる可能性があると指摘する。「米国民の80%が賛成しており、良い政策だ」と言うポール議員は、もし党指導部が中銀の完全監査案の排除に動くようなら、同議員の支持者で異議を唱える向きも出てくるだろうと話す。
ロムニー氏のこの問題の立ち位置はあいまいだ。FRBに対する監査を支持しているものの、ポール議員の主張を正式には受け入れていない。同議員は、政策金利変更の議論も含めた完全な連邦準備制度の監査を米政府監査院(GAO)に義務付ける法律を求めている。
ロムニー氏は3日、「FRBを監査すべきだし、FRBの行動は議会の検証と米国民の理解に向け開かれている必要があるというのが私自身の見解だ」と記者団に語った。同氏の広報を担当するアンドレア・サウル氏は、金融政策を含めたFRB監査についてのロムニー氏の姿勢を明確にするよう求める再三の要請を拒否している。
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