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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8CXOA6JIJVW01.html
８月７日（ブルームバーグ）：メルケル首相率いるキリスト教民主同盟（ＣＤＵ）の姉妹政党でバイエルン州を支持基盤とするキリスト教社会同盟（ＣＳＵ）は、ドイツにおいて欧州危機対策批判の急先鋒に立ち、ギリシャやイタリア、欧州中央銀行（ＥＣＢ）を非難した。
ＣＳＵのメンバーはギリシャのユーロ離脱を求めているほか、ドイツ納税者の資金へのアクセスを求めているとイタリアのモンティ首相を批判し、ＥＣＢのドラギ総裁による国債購入計画はＥＣＢ規則の「違反」だと主張している。
連立相手の２政党のうちの１党が批判を展開していることは、総選挙を約１年後に控えたメルケル首相が自身の危機対策への支持獲得に向けて慎重に歩みを進める必要があることをを裏付けるものだ。バイエルン州の選挙は来年９月に予定されており、ＣＳＵにとっては危機を支持拡大に活用する「強い戦術的要素」もあると、フリー大学（ベルリン）のゲロ・ノイゲバウアー教授（政治学）はみている。
ドイツの各政党は来年秋の総選挙を前に立場を明確にしつつある。メルケル首相は、総選挙では欧州危機が争点になると述べている。
■ドイツ政府、ドラギ総裁が表明したＥＣＢの国債購入を支持
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8BVC46S972B01.html
８月６日（ブルームバーグ）：ドイツのメルケル政権は欧州中央銀行（ＥＣＢ）のドラギ総裁が先週表明した国債購入計画を支持している。ＥＣＢはスペインとイタリアの国債利回りを押し下げるため行動する方針だ。
ドイツ政府はドラギ総裁が２日に表明した内容について「懸念していない」と、シュトライター独政府報道官が６日の定例記者会見で述べた。
同報道官は、ドラギ総裁の「先週の声明はユーロ圏危機への対応における政治の優位を明言していた。ドイツ政府はＥＣＢが取るいかなる行動も同中銀の責務の範囲内で行われることにいかなる疑いも抱いていない」と説明した。ＥＣＢによる国債購入もそこに含まれるかとの問いには「それについて起こっていることは、ドイツ政府の支持を得ていると結論付けてもらって構わない」と答えた。
メルケル首相がＥＣＢの国債購入についてドラギ総裁を支持した場合、ドイツ連邦銀行（中銀）のバイトマン総裁の孤立が深まることになる。ドラギ総裁は支援対象国に厳密な条件を課して欧州の救済基金とともに国債を購入する方針を示した。
メルケル首相率いるキリスト教民主同盟（ＣＤＵ）と統一会派を組むキリスト教社会同盟（ＣＳＵ）のハンス・ミヒェルバッハ議員はＥＣＢに対し批判的で、６日の電子メールで「ＥＣＢが国民からの負託を拡大解釈して既に積み上げたリスクについて知る権利が納税者にはある」と論じた。ドラギ総裁の計画は非民主的だとの見解も示した。
シュトライター報道官は「議論がもう少し冷静になされた方が良い」と述べた。
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