http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/170.html
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http://blog.livedoor.jp/keizaiwoyomu/archives/12440462.html
7月20日に、EUがスペインの銀行に対する約10兆円の支援策を正式決定しました。しかし、その決定から1週間も経たないうちに、スペイン国債の利回りが急騰、7.6%を超える危険水準まで上昇しています。
スペインとイタリアでは23日から、株式の空売り禁止の措置が取られましたが、過去の経験則から、空売り禁止だけで株価の下落を止められたケースはないと記憶しています。賞味期限は1週間もないでしょう。
また、同じ23日には、ムーディーズがドイツ・オランダ・ルクセンブルクの国債格付け見通しを「安定的」から「弱含み」に引き下げました。ドイツ国債までもが格下げの圧力にさらされるようになってきたことは、欧州債務危機のリスクがより深刻になってきたことを意味しています。
スペインがギブアップするかどうかの非常事態時に、ドイツのメルケル首相とショイブレ財務相は2週間〜3週間の夏休みに入ってしまっています。この政治的な空白が生じている今、期待できるのはECBの南欧国債の買い取り再開くらいしかありません。非常に心もとないです。
懸念材料はそれだけではありません。世界経済が低迷している中で、穀物価格が高騰していることも大きな懸念材料です。価格高騰が長続きするようなことがあれば、先進国よりも新興国の経済をより大きく減速させることが予想されます。
新興国がこの減速に対して断続的に金融緩和で対応しようとすれば、穀物価格はさらに上昇してしまうでしょう。もはや金融政策では制御不能な状況にあるのです。
その他にも、IMFがギリシャへの追加支援を見送るという情報もあります。米国の企業業績や株価をかさ上げしてきたアップルの決算も、9年ぶりに市場予想を下回り、今後は米国の株価に下押し圧力がかかるでしょう。LIBORの問題も欧州大陸や米国まで波及し、金融機関が巨額の訴訟・賠償費用を必要とすることも避けられないでしょう。
これだけの悪材料が顕在化してきた中で、世界経済のクラッシュを食い止めるためには、かつ今の状況を劇的に変えうるのは、やはりユーロ共同債の創設しかありません。
欧州の政治がこのまま抜本的な解決策を打ち出せず、問題の先送りを続けるようなことがあれば、あと1カ月以内にリーマンショックの再来があってもおかしくないと考えております。欧州の政治に最後の期待をしたいところです。
■ギリシャついに破綻か?(未確認)
http://oyoyo7.blog100.fc2.com/blog-entry-1839.html
未確認ですが、ギリシャが破綻したという情報が、流れているようです。
来週、スペイン、イタリアなどの問題も、一気に噴出するかもしれません。
***ギリシャがついに破たん宣告、ユーロ離脱が目の前に迫っています。
http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51839935.html
★ギリシャ政府は、お金が底をつき、延命する手立てがなくなりました。
ギリシャの破たんは避けられない状態です。何しろ、ドイツもギリシャ救済を諦めたようです。IMFもギリシャ救済を止めました。ギリシャのユーロを離脱が現実的になりました。ギリシャにお金を貸す国がもうなくなりました。
ドイツの政治家も、もはやギリシャは、徐々にユーロを離脱する準備として国民の賃金や年金の半分をドラクマで払うべきだと言っています。
また、ギリシャは行き着くところに行き着いた。これ以上救済策はない。ギリシャが努力する意思がないなら、ユーロ離脱の道を歩んだ方がよいと断言している政治家もいます。
***スペイン国債利回りがさらに上昇
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4252355.html
スペイン国債利回りが、10年ものだけではなく、とうとう2年物までもが危機的水準にまで上昇してきています。
2年物国債利回りですが、7.0%を記録してきており、10年物国債と変わらない状態になってきているのです。
10年物国債は買う投資家がいないとして短期国債を発行して資金繰りをやろうとしましても、7%の利回りでは
10年物と同じになり、意味がなくなります。
即ち、スペインは事実上、国際(国債)金融市場から締め出された状態になってきているのです。
また、ムーディーズが、ヨーロッパ各国の命の綱とも言えます【欧州金融安定基金(EFSF)債】の格付けを「ネガティブ」に格下げしたことで、EFSFが今後、資金援助できない事態に陥ることになり、ギリシャ・スペイン・ポルトガル・イタリアは、自前で資金調達しなくてはいけないという、あり得ない事態に陥りつつあります。
専門家は『短期的な危機が近づいてきている』(日経報道)としており、今週、重大な危機に直面するかも知れませんし、仮にこれが延びたとしましても、事態は改善したのではなく、一時的に危機が封印されただけで、★来週、すべての問題が噴出して、収拾がつかなくなるかも知れません。
■そろそろ地獄の釜の蓋が開くかな? 解体で生き残りを模索する米銀
http://green.ap.teacup.com/pekepon/850.html
***「メガバンク分割し、成長軌道に戻すべき=シティのワイル元CEO」(ロイター 2012.07.26)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86P03D20120726
<全文引用>
25日 ロイター] 米金融大手シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)を巨大な商業・投資銀行グループに育て上げた「サンディ」ことサンフォード・ワイル元最高経営責任者(CEO)が、今はメガバンクを分割し、再び成長軌道に乗れるようにすべき時だとの見解を示した。
ワイル氏は1990年代後半、当時の商業銀行業務と投資銀行業務を分離していた「グラス・スティーガル」法を廃止に追い込んで金融コングロマリットを誕生させた人物。今回の発言は、同氏が持論を180度転換したことになり、驚きを伴う。
ワイル氏は、米テレビ局CNBCとのインタビューで「世界は変化しており、われわれが今生きている世界は10年前の世界とは違う」と語った。さらに、リスクが大きい投資銀行業務はより安全な商業銀行業務から切り離されるべきであり、政府は商業バンキングのみを保護すべきだ、と述べた。
ウォール街のベテラントレーダーらはこの発言を歓迎し、米株式市場ではメガバンク株が値を上げた。
ワイル氏の旧いビジネスパートナーで1990年代に米証券取引委員会(SEC)委員長を務めたアーサー・レビット氏は、「彼(ワイル氏)こそグラス・スティーガル法を廃止に追い込んだ張本人であり、彼にとっては大変難しいコメントだったはずだが、彼は全くもって正しい。非常に意義深い発言だ」と語った。(引用終わり)
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上の記事をどう読むか?
リーマンショックで「大きすぎて潰せない」銀行になった米銀ですが、
利益が出なければ大きくても意味がありません。
今後予想される金融崩壊で
投資銀行部門は生き残れないはずです。
グラススティーガル法を廃止して
巨大銀行と化したシティーバンクも
そろそろ投資銀行部門のリスクを無視出来なくなったのでしょう。
このまま、投資銀行部門を抱えていては
そこで発生する巨大な損失で、商業銀行部門まで道連れになります。
一連の銀行の不祥事報道と
ボルガールールが銀行解体を後押ししてくれます。
ボルガールールとは、銀行の健全性を確保する様に見せかけて
投資銀行という詐欺集団を健全な銀行業務から切り離して捨てる為のルールです。
★これから欧州危機によって市場はリスクオフの度合いを強めます。
投資銀行部門の業績が益々落ち込んできたら、
アメリカのメガバンク各社は
ボルガールールに対応する為と称して、
不良債権の山と一緒に投資銀行部門を切り離すはずです。
★この切り離しが終わったタイミングで、
多分、世界経済が崩壊するのではないでしょうか。
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