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下落続く平均所得
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/161.html
投稿者 MR 日時 2012 年 7 月 26 日 11:39:24: cT5Wxjlo3Xe3.
 

http://www.ohmae.ac.jp/ex/asset/column/20120725_121542.html
下落続く平均所得

オランド仏大統領、自国の財政問題で正念場

 オランド仏大統領は、社会主義的な発想で今後ひっくり返ると思います。しかも大企業や富裕層への増税など、ポピュリスト的なアプローチを見せています。さらに雇用削減をやらない、特に公務員の削減は減らした分だけ増やすようなやり方です。あくまでもまだハネムーン気分でやっているようです。

 プジョーシトロエンが大胆なリストラを発表した時には、オランド大統領はリストラは許しがたいという演説をし、この演説が非常に国民に受けました。しかしプジョーは業績が低迷し、世界的にも弱くなっているのでリストラの必要があるのです。リストラにより失業が出ることに対し、大統領がけしからん、その前にやることがあるだろうと言ったわけです。結局プジョーはどうやって競争力をつけるのかということまでは大統領は言わないのです。

 大統領が我々の職を守ってくれたと受けは良いものの、そのかわりこのまま行けば会社が潰れ、もろとも終わってしまうことになるのです。一方ルノーは、ゴーン氏はフランスの中のリストラはやらず、その他の所をリストラして世界的には強くなっています。フランスのリストラを最後にしているのです。

 こういういい加減な大統領が、フランス政府がプジョーシトロエンの株を持っているとはいえ、余計な内政干渉をして人気を取っている間に企業としての競争力はなくなるわけです。フランス国内ではそのような批判は今の所少ないですが、これは現実を無視していると思います。オランド大統領はいずれつまずくと見ています。

 一方反対派のメルケル独首相は嫌われ役です。なぜ嫌われるのかというとオランド仏大統領の逆のことをしているからです。メルケル独首相は、ドイツの人が少しくらい怒ってもヨーロッパを助けるためにやらなくてはいけないこと、言わなくてはいけないことをちゃんとやっています。ある意味非常に気の毒な役割ですが、よくやっていると思います。メルケル独首相がオランド仏大統領のように国民受けを狙って動いていたら、ユーロはもうとっくに崩壊していると思うのです。

 割を食っているのがメルケル独首相なので、オランド仏大統領との間には大分距離があります。メルケル独首相とオランド仏大統領がお互いに言語も違うのでコミュニケーションが取れないこともありますが、サルコジ氏の時よりも独仏の距離は開いたと言えるでしょう。


イタリア 約2兆6000億円の歳出削減を発表

 一方オランド仏大統領と仲良くなってはいるものの、対局の政策を打っているのがイタリアのマリオ・モンティ首相です。約2兆6000億円の歳出削減を発表しました。何と言われても国家公務員を削る、医療費も抑制するのだとしています。さすがに一気に付加価値税の引き上げまではいきませんでしたがすでに20%以上になっているので、それ以上に引き上げると景気の腰折れを招きかねません。

 大規模な歳出削減をさっさとやってしまうところがオランド仏大統領とはちがうところです。オランド仏大統領は、まだムードだけで実際にはこれから厳しい歳出削減をやって行かないといけません。


キプロスがロシアに約4900億円支援要請

 キプロスはギリシャの債務問題と景気後退により国内銀行への資本注入が必要な状況でしたが、ロシアに約4900億円の支援を要請しました。

 ご存知の通りキプロスはロシアに対する最大の資本輸出国になっています。ロシアの金持ちがキプロスに金を隠していて、隠しているキプロスからロシアに投資をするので統計上はキプロスがロシアの最大の投資家ということになっています。実際はロシア人が自分でやっているわけです。

 したがってロシアにとってキプロスは極めて重要です。しかもキプロスはEUのメンバーであると同時にユーロという通貨のメンバーでもあるので、キプロスにこけられるとロシアの金持ちが困るのです。ロシアの金持ちは自分の金が眠っているキプロスを助けるように国に要請しているということです。ロシアがなぜキプロスを助けるのか、裏側から見たらよくわかることなのです。


1世帯あたりの平均所得538万円 〜厚生労働省(2010年)〜

 2010年の一世帯あたりの平均所得は538万円と、前年から11万6000円減少し23年ぶりの低水準となりました。月にすると1万円減っているわけで、とても目につく減り方です。

 これまでの推移をグラフで見ると、児童のいる世帯ではピーク時には781万円、全世帯では664万円でしたが、そこから減少傾向が続いています。一方、高齢者世帯では、ピークが335万円と、もともと低いこともあって目立って減っていませんが、じりじりと減少しています。1世帯あたりの所得はあらゆるセグメントで下がっているのが分かります。

 また、1世帯あたりの人数も減り続け2.6人となり、それに伴って世帯数はずっと増え続けています。世帯が増え、所得が減るという構造なのです。

 あらゆるセグメントで生活は苦しいと言えますが、デフレ下にあるのでかしこく物を買うことによってそれほど食うには困りません。しかし自動車は買えない、旅行も一泊二日を年一度程度と贅沢はできない状況です。したがって次の旅行はどこへ行こうかなどとはあまり考えない、全体が萎んだ状況になっているので、なかなか消費は上向かず経済はよくならないわけです。

 このような心理のときにお金を市中にばらまけば景気がよくなると言う人たちがいますが、これは嘘です。日本の場合には、どんどん金を流しても市場が吸収しないのです。企業も、個人も、心の中の消費欲が冷えきって凍てついているので、お金を出しても消費にはつながらずハイパーインフレになるだけなのです。

 いわゆる竹中平蔵氏や高橋洋一氏のような考え方の人たちは、未だに紙幣をばらまくことで景気回復すべきだとか、インフレターゲットにすべきだとか言っています。しかし、この20年の日本経済を見ればお金のサプライが足りないことでこのようになっているのではなく、問題はいくら注入して過剰に供給してみても、日本の場合にはみんなの心が凍てついていて食欲がない、購買欲がないということなのです。

 19世紀の経済学を使って21世紀の高齢化した日本を見ても仕方ありません。最大の問題は、私が『心理経済学』で書いたように心理が凍てついているということなのです。彼らが未だに橋下氏のアドバイザーもやり、一部の県の長に大きな影響力を持っていることにはいい加減にしろと言いたいです。21世紀の今の日本の経済を理解していないということは明らかです。  

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コメント
 
01. 2012年7月26日 11:42:45 : IOzibbQO0w

大前が変なことを言っているな

>お金を出しても消費にはつながらずハイパーインフレになるだけ

消費が増えなければ、ハイパーインフレにはならない。

確かに量的緩和で銀行に注入しても、あまり効果はないが
財政支出として、インフラ整備や、貧困層へと教育や子育て補助を増やせば消費が確実に増えるので、インフレ率は向上する

そして赤字国債を日銀に買い取らせていけば、円安圧力になる。

ただしこれは将来、生産性が上昇しない場合、激しいインフレの元でもあるから
生産性上昇によって、潜在的に必要とされる財サービスが供給され、一方で企業利益と、所得上昇による購買意欲の増加が一番望ましい


02. 2012年7月26日 22:11:57 : SuHVWfSgk2
フランスの自動車業界の話題が出ているので、当方も投稿する。フランスの自動車大手、プジョー・シトロエンが経営危機に直面している。この両社は元々、宿敵同士の自動車メーカーであった。両社の自動車設計思想は、水と油ほどの違いがあり、1974年にシトロエンが倒産してプジョーの傘下に入った時、当方は全く信じられなかった。

プジョーは、普仏戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と、フランスとドイツの取り合いになったアルザス・ロレーヌ地方を拠点とし、フランス革命の頃から鉄製品(コーヒーミルや自転車など)を製作していたファミリービジネスを発端とする。一方のシトロエンは、エコール・ポリテクニークを卒業したアンドレ・シトロエンが起業した新興企業で、第一次世界大戦中は砲弾を一日5万発製造した。この工場はパリ市内にあり、フランス政府から借りた土地に建設した。これが連合国側の勝利に大きく貢献したと言われる。

アンドレ・シトロエンは第一次世界大戦が終了して工場の業態変換を迫られ、大衆車の量産を決断した。技術者を他社から招聘し、1919年に第一号車を発表した。このシトロエン・タイプAは、欧州で初めての大量生産車であり、これによりフランスで二番目に自動車を手掛けたプジョー、同社に続いたルノーを一挙に追い抜き、瞬く間に欧州最大の自動車メーカーになってしまった。大戦後の平和な時代にシトロエンは事業を拡大し、世界中に販路とサービス網を広げたが、1929年の世界大恐慌で大打撃を受け、自動車の販売は激減してしまった。

世界に波及した大恐慌を乗り切るため、アンドレ・シトロエンは、革新的な技術を盛り込んだ先進的な自動車を開発し、時代を先取りすることを決意する。1931年にアメリカを訪問し、各社を見学する。その中で、バッド社からプレス機会、フラッシュバット溶接機を購入した。フランス本社では、革新的な自動車を開発するため、自ら人材を発掘する。この中で、フランス航空機のパイオニア、ガブリエル・ヴォワザンから、若手のアンドレ・ルフェーブルを紹介され、すぐに採用。またイタリア人芸術家、フラミニオ・ベルトーニも採用した。このゴールデンコンビは、1934年に登場した世界初の前輪駆動量産車7CV、11CV(一般にトラクション・アヴァンとして知られる。)。1938年の15CV-6、1948年の2CV、1955年のDS19まで二人三脚で活躍した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8B

http://www.switchimage.org/Lefebvre-2_N.html

アンドレ・シトロエン自身は1934年にシトロエン社の倒産で失脚し、1935年にこの世を去るが、ミシュラン・タイヤが同社の債務を肩代わりして経営権を掌握した。革新的なトラクション・アヴァンは大ヒットし、保守的なプジョーも触発されて1938年に空気抵抗の少ない402を投入した。
http://www.switchimage.org/phlog/Peugeot_Eclipse_ea.html

このシトロエンの革新路線は、「20年後の自動車をいま、つくる。」と呼ばれ、アンドレ・ルフェーブルの開発した7CV、2CV、DS19は、1999年に開催された、「カー・オブ・ザ・センチュリー」のベスト25に選定された。一社から選ばれた自動車が3車種なのは、フランスのシトロエンだけであった。

他社の追随を許さなかったシトロエンだが、1973年の石油危機は同社の膨れ上がった債務を直撃し、1974年4月には倒産してしまう。同じ4月に、ドゴールの後継者ポンピドー大統領も、白血病で他界し、後に大統領となるシラク首相がシトロエンを救うために東奔西走し、6月にプジョーの支配下に入れることで話がまとまった。シラク首相としては、フランスの誇りであるシトロエンのブランドの存続を第一に考えての手段であり、堅実で保守的なプジョーの傘下に入ったことが、後にシトロエンの自動車作りを大きく変質させてしまう問題まで頭が回らなかったと思われる。

プジョーは、当初はシトロエンの自動車作りの哲学を尊重していた。しかし同じフランスに万年4位の自動車メーカー、シムカがあり、1962年以来、アメリカのクライスラーの支配下にあった。(クライスラーの強引な買収で国際問題になり、ドゴール大統領が激怒した。これ以降、反アングロサクソン政策が加速する。)このシムカが、アメリカのクライスラー本体の経営危機により、1978年8月に売却されることとなり、プジョーが買収したのである。プジョーは、これにより西欧最大の自動車メーカーになった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A0%E3%82%AB_(%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC)

この時から、プジョーの経営がおかしくなった。企業の実力を超える経営規模になり、プジョーは経営危機に転落する。実は、この問題が1981年の大統領選挙でジスカールデスタン大統領が敗れる原因の一つになったのである。プジョーは、一族で経営していたスタイルを改め、大手金融機関BSAの頭取、ジャック・カルヴェを会長に招聘。大幅な人員削減と経費節約で再建に成功したと言われる。だが、これは表向きの言い訳に過ぎなかった。これまで青天井に認められていたシトロエンの研究開発体制がばっさりと切り捨てられ、技術面で西ドイツや日本のメーカーの後塵を拝する結果となったのであった。

シトロエンの愛好家は、プジョーが開発を支配するまでのDS、SM、GS、CXまでは好むが、それ以降の製品には冷淡だと言われる。事実、当方も欧州各国のシトロエン愛好家のサイトを見るが、どこでも1970年代までの製品ばかり。その後のクサラ、サクソなど、比較的新しいのにスクラップ送りにされている。みんな、誰もが古い車種を熱心に維持している。これが現在のシトロエンの弱点だ。本当なら、日本メーカーを出し抜いてハイブリッドカーを出していただろうに…、と悔やまれるわけだ。
2007年のICCCR、イタリアのローマでの撮影会です。
http://www.youtube.com/watch?v=h2niRuqESLs

シトロエンの革新技術は、世界中が注目していました。ロータリーエンジンといえばマツダですが、同社より力を入れていましたから。これは同エンジン搭載のM35。
http://www.youtube.com/watch?v=GGK_548FPYg&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=3WwlgalVH7A&feature=related

1960年に完成したレンヌ工場で生産されるアミ6です。女性も多く働いていました。ラインの速度も遅いですね。これでは過労死してまで自動車を作る日本メーカーには勝てません。
http://www.youtube.com/watch?v=09aOI68DObU&feature=related

シトロエンがCXをつくるためにパリ北東に建設したオルネ・スー・ボワ工場です。1973年でした。今回の経営危機で閉鎖が決定しました。この工場、フランス国鉄の引込み線が入っており、かつての吹田操車場ほどの面積のあるフランス国鉄の操車場の隣にあります。
http://www.youtube.com/watch?v=RG5MFpz2swo&feature=related

イギリスBBC放送の、シトロエンDS特集番組。
http://www.youtube.com/watch?v=Q2WGvMi1sVI&feature=related

DSのような革新的な自動車を作らないと、この先生き残れませんよと、あちらの人に言ったら、「私もそう思います。」と言われました。やはり、誰もが同じ事を考えているのだと確信しました。技術力の不足を補うべくシトロエンは三菱アイ・ミーブのOEM供給を受け、シトロエンC-Zeroとして販売していますが、三菱の技術力に頼っていては未来はありません。やはり、自前で開発しないと。
http://www.youtube.com/watch?v=9iwuNGLD0rw
http://www.youtube.com/watch?v=60T6zQtZIW0

おまけ
三菱アイは、日本の軽自動車で唯一、欧州の安全基準に適合しています。このため、欧州に輸出できるのです。
http://www.youtube.com/watch?v=8CwURl6rag8&feature=related


03. 2012年7月27日 11:38:47 : mR5Fnu9nB6
地方公務員の平均年収は700万を超えているそうだ

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