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■ ユーロ危機!? ■
毎度お騒がせのヨーロッパ。
昨日は、スペインとイタリアが証券の空売りを規制したり、
ドイツの格付けたネガティブになったりと
ユーロ危機は悪化こそすれ、
収束の気配すら見えません。
■ ユーロ安が進行中 ■
そうした状況の中、ユーロ安が着実に進行しています。
円高にあえぐ日本にとって、
ユーロ安の恩恵を受けるドイツの製造業は羨ましい限りです。
一方、アメリカにとっても、ユーロを回避した資金が
安全資産であるアメリカ国債に流れ、
資金もアメリカの流入するので、
QE3の発動を先延ばし出来るという
願ったり、叶ったりの状況が発生しています。
■ 新興国経済がダメージを受けている ■
一方で、ヨーロッパへの輸出は大幅に減少しており
ヨーロッパへ製品を輸出している中国などは
製造業を中心に、売り上げを減らしています。
中国のパーツや素材を供給している日本の経済にも
そろそろ影響が出始める頃です。
■ 原油価格が落ち着いている ■
需要の低下から原油価格が下落しています。
アメリカはガソリン価格の値上がりが
庶民の不満の原因になりますから、
原油価格の値下がりは、米経済にとっては朗報です。
■ 食料価格が高騰している ■
一方で、アメリカの穀倉地帯が旱魃の為に
トウモロコシの生産量が大きく落ち込む見込みです。
これにより、アフリカ諸国が確実に食料価格の高騰に見舞われます。
ただでさえ政情が不安定なアフリカや中東で、
インフレが進行すれば、庶民の不満が高まり、
やがてはそれは、反政府運動の火に油を注ぐ事になります。
■ リーマンショック後の世界を、巻き戻し再生している様だ ■
ここまで書いていて、私はデジャヴに襲われます。
これはリーマンショック後の世界の状況にそっくりです。
リーマンショックは急激に襲って来ましたが、
ユーロ危機は緩慢に進行しています。
危機に慣れっこになった私達は、
現在が既に危機的状況である事に気付かないのではないでしょうか?
■ 楽観は禁物 ■
日頃、危機論や陰謀論を書き連ねる私達は、
リーマンショック後の4年間に、
あたかも「オオカミ少年」の様な立場に追い込まれています。
「危機だ、危機だと言う割りには、経済は何とか回っているじゃないか!!」
多くの方がそう思っています。
危機が常態化すれば、人間はリスクに鈍感になります。
今年春ごろの株式相場の上昇局面で損をした方も多いはずです。
それでも、ユーロでひと稼ぎを狙われている方も多いでしょう。
■ ユーロはまだまだ下落する ■
ユーロ危機は確かに茶番で、プロレスです。
ユーロ圏の財政統合をドイツ国民が受け入れる為には、
現在の危機ではまだまだ不足です。
ユーロ危機は崩壊直前の事態まで進行して、
そして財政統合の前倒し合意で復活すのというのが私の読みです・
■ ドルからユーロへが危機の始まり ■
ユーロが復活する時、
ドルからユーロへという大きな資金の揺り戻しが起きます。
これが、新たな経済危機の始まりを告げるファンファーレとなるでしょう。
誰もが、ドルの危機を意識せざりを得なくなった時、
アメリカは地方財政が破綻して、
地方から崩壊が進行しているはずです。
■ アングラ経済というバファーを持たないアメリカ ■
ギリシャもスペインもイタリアも
危機だ、危機だという割りには国民は平穏です。
これら南欧諸国はアングラ経済の規模が大きく、
人々は密かに財産を保全しています。
所得の捕捉が不完全だから、財政危機が発生するとも言えます。
一方、アメリカ人は貯蓄をほとんど持たず、
資金は投資で運用しています。
危機が発生すれば、投資は大きく毀損します。
アメリカ経済は規模こそ巨大ですが、
リーマンショックを見ても分かる様に、
危機に対して脆弱です。
「いざとなればドルを大量に刷ればいい」と言う方は大勢いらっしゃいますが、
はたして「信用」とは、そんなに薄っぺらい物なのでしょか?
そろそろ世界の変革の歯車が回り出した様です。
私達は、将来歴史の教科書に載るような時代を
ナマで体験するという、特等席に座っています。
多少、座り心地が悪い椅子でも我慢して留まるだけの価値が
これから始まるショーにはあるでしょう。
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