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FOMC議事録は、QE3は選択肢ではあるが切迫性はなく、いくつかの条件を満たして初めて考慮する対象というのが、集約された意見ということか。この結果に期待先行の市場の反応はネガティブなものになった。
11日はブラジルが0.5%引き下げて8.0%とした。これでも過去最低水準だが、8月にも引き下げ見通しとされる。元よりユーロ圏の影響を受けているが、中国の減速も効いている。米国の減速傾向もそこに加わる。そして今日は韓国が抜き打ち的に0.25%の利下げに。こちらは2009年2月以来というから約3年半ぶりの引き下げで3.00%に水準に。中国減速懸念への予防的措置とされる。先週のECBに中国に続き、我も我もという感じだが、世界経済の体温が下がっていることを表す。
本日は日銀が追加緩和を見送ったということだが、そもそも資金供給をしようにも市場は(銀行は)飽和状態でイラナイという姿勢につき、これは難しい。春先に日銀の西村副総裁が、日本の状態を「ロー・プレッシャー・エコノミー(低圧経済)」と表現し「金利という弁の操作だけで、空気の抜けたボールを弾ませるのは難しい。弾むボールを少し緩めて弾まなくするより、全然弾まないボールを一生懸命弾ませるほうが大変なわけです」としていたのを思い出す。この表現ではなく、米国財政の捉え方が自分のものと視点が似ていたので、チェックしておいた。日本については「教科書と違うことをやっている」、そういう意味では「いま新しい金融論がつくられている」としていた。これも、そうだろう・・という感じだ。日銀がその気になれば、カネをジャブジャブにして円安を起こせるし、円安になればすべてハッピーみたいな机の上の安直な話ではない。当たり前だけど・・・・。
こう書いている内にいま週間ベースの新規失業保険申請件数が発表になったが35万人だと。この数字はサプライズ!!金は下げで反応するのは、今朝の議事録の内容と“共鳴”するからだ。1550割れれば現物が本格的に動き出すだろう。
いずれにしても世界は同時緩和状態で、体温低下を恐れている。これ以上誤算を重ねたくないFRB。放つ矢も、二の矢、三の矢まで。ゆえに慎重な物言い。(亀井幸一郎)
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