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G20トップ、ギラード豪首相の報酬また上昇
2012年 7月 5日 11:17 JST
【シドニー】20カ国・地域(G20)のリーダーで既に最も高かったオーストラリアのジュリア・ギラード首相(労働党)の報酬がさらに上がりそうだ。
首相の昇給はこの3カ月で2度目。年俸が1万4430オーストラリアドル増えて49万5430豪ドル(約4000万円)となり、オバマ米大統領を25%上回る。キャメロン英首相の2倍以上、ドイツ、フランス、カナダの首脳の年俸を大きく上回る額だ。
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政府首脳の年俸(米ドル換算)
ギラード首相の昇給はオーストラリアの全政治家を対象に行われた報酬見直しの結果で、4日に承認された。同首相のオフィスは、首相が昇給を受け入れるかどうか明らかにしていない。
対照的に一部の国のリーダーは厳しい国内情勢に合わせて減給に甘んじている。例えば、オランド仏大統領が就任してまず手をつけた仕事の1つが、自身の報酬30%引き下げだった。これには、緊縮の日々を送るフランス国民に対して連帯感を示す狙いもある。日本の野田佳彦首相は昨年の大震災を受け、復興の一助にするため3分の1近い報酬削減に合意した。
これに対しオーストラリアの政治家は、先進国で最速の年率4.3%成長が追い風になっている。独立した存在の報酬審査会の合意を受けた新たな規定に基づき、議員は年間19万0550豪ドルを受け取る予定。1週間当たり106豪ドルの昇給だ。3月の昇給も合わせると、同1000豪ドル近い引き上げになる。
おいしい思いをしているのは政治家だけではない。オーストラリア準備銀行(中央銀行)のスティーブンス総裁は、年俸が100万豪ドルに上昇。中銀総裁として世界有数の高給取りになった。
だが、政府が来年終盤に予定されている総選挙までの予算均衡を目指し、歳出削減や新税導入を断行するなかでの昇給は、国民の反発を買う。それを意識して、政治家の報酬を決める制度の抜本改革を求める議員もいる。
独立系議員でギラード政権を支援するニック・ゼノフォン氏は「亡命申請者に関連して議会がまひ状態になってから1週間足らず、新たな炭素税の導入からわずか数日後の決定は、政治家全般に対する国民の怒りをあおるだけだ」と述べた。ゼノフォン氏は、今回の昇給の撤回を求めている。
記者: Caroline Henshaw
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