02. 2012年7月05日 10:49:20
: 3CNLte9sGM
バークレイズ去ったダイアモンド氏−ファンドからはお呼びか 7月4日(ブルームバーグ):英銀バークレイズがロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の操作を図った問題で同行の最高経営責任者(CEO)を辞任したロバート・ダイアモンド氏は、銀行業界での失地回復が難しい場合でも、他の業界からお声がかかる可能性がある。投資ファンドの業界だ。 ダイアモンド氏(60)がプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社やヘッジファンドで新たなキャリアを築くのは簡単だと、米英の幹部人材あっせん会社はみている。米ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)のCEOだったダニエル・マッド氏など、金融機関を追われたトップがファンド業界へ移った前例は幾つもある。一方、上場する大手銀行のトップに返り咲く可能性は低いだろうとあっせん会社は予想した。 ニューヨークで人材あっせん会社クックを経営するパット・クック氏は「PE投資会社はダイアモンド氏に飛びつくだろう。銀行のように規制された業界ではないし、ダイアモンド氏にはたっぷりの自己資金のほか、投資会社が金融機関を買って経営するのに役立つ経験がある」と説明した。一方で、「株式公開企業は3メートルの棒の先ででも同氏に触れようとはしないだろう」と述べた。 バークレイズはLIBORおよびユーロ版のEURIBOR操作問題で米英の当局に2億9000万ポンド(約360億円)相当の制裁金を支払うことになった。2007年以来、損失や不始末で世界の大手金融機関を追われたトップは20人を超えている。 ダイアモンド氏に銀行業界でのチャンスはあまりなさそうだが、他の金融機関が同氏の人脈や資質を生かそうとする妨げにはならないだろうと人材あっせん会社は指摘する。 CEOや取締役のあっせんを手掛けるコブレンツ・グループ(米ジョージア州アトランタ)の創業パートナー、ジョエル・コブレンツ氏は、ダイアモンド氏の「技能と経験はPE投資会社や他の非公開企業で大いに珍重されるだろう」と話している。 バンカーとしての剛腕で知られるダイアモンド氏は、破綻した米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの北米事業買収でも手腕を発揮した。 クレディ・スイス・ファースト・ボストン(当時)で東京やニューヨークに勤務しモルガン・スタンレーも経て英バークレイズに加わったダイアモンド氏だが、出身地であり「同氏のスキルが高く評価されそうな」米国に新天地を求める公算が大きいと、ロンドンの人材あっせん会社ケネディ・グループのジェーソン・ケネディCEOは予想。「拾う神があるだろう」と述べた。 原題:Besieged Banker Diamond Would Be Catch for Fund,Recruiters Say(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Carol Hymowitz chymowitz1@bloomberg.net;ロンドン Ambereen Choudhury achoudhury@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Edward Evans eevans3@bloomberg.net;David Scheer dscheer@bloomberg.net 更新日時: 2012/07/04 21:07 JST バークレイズ金利高止まり正直に報告、他行こそ操作-前CEO 7月5日(ブルームバーグ):ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作をめぐるスキャンダルで英銀2位バークレイズの最高経営責任者(CEO)を追われたロバート・ダイアモンド氏は、他の金融機関が借り入れ能力について市場に誤った情報を与え、監督当局者も見て見ぬふりをしたと主張し、これらの当事者に非難の矛先を向けた。 バークレイズがLIBORを不正操作した問題で、過去最大の2億9000万ポンド(約361億円)の課徴金支払いに同意し、これを受けて議会証言を求められたダイアモンド氏は4日、ライバルの金融機関がLIBORを低めに報告しているとバークレイズが繰り返し警告したにもかかわらず、監督当局が行動を起こそうとしなかったことに失望したと語った。LIBOR操作の事実を突き止めるのになぜこれほど時間を要したのかとダイアモンド氏を問い詰める議員らの質問に反論した。 ダイアモンド氏(60)は3時間に及んだ下院財政特別委員会の公聴会で、「これはバークレイズだけの問題ではなかった」と発言。「2007年と08年の間、3カ月物のドル建てLIBORの数字を報告する16の金融機関のうち、バークレイズよりも恒常的に金利が高い上限に張り付いている銀行はなかった」と述べ、「バークレイズはなぜ金利が常に高いのかと問い合わせを受けていたが、われわれは実際に借り入れを行っている金利を報告しているから高いのだと答えた」と説明した。 ダイアモンド氏の発言は、全世界で360兆ドル余りに相当する証券の指標として用いられるLIBORが、銀行の実際の借り入れコストを正確に反映していないのではないかという懸念をあらためて際立たせる結果となった。 原題:Diamond Tells Lawmakers Competitors Lowballed Their LiborRates(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 Jesse Westbrook jwestbrook1@bloomberg.net;ロンドン Liam Vaughan lvaughan6@bloomberg.net;ロンドン Howard Mustoe hmustoe@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Edward Evans eevans3@bloomberg.net 更新日時: 2012/07/05 08:53 JST 英バークレイズ前CEO、LIBOR問題で不当に批判集中と反論 2012年 07月 5日 06:27 JST 日本、7月はイラン産原油輸入せず8月再開へ=関係筋 独首相、イタリアに経済改革に耐えるよう呼びかけ 2012年の仏修正予算、72億ユーロの増税盛り込む Jフロントがパルコ買収へ、1株1100円・65%上限にTOB [ロンドン 4日 ロイター] 前日辞任した英バークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)のボブ・ダイアモンド前最高経営責任者(CEO)は4日、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作問題をめぐり議会特別委員会で証言を行い、当局の調査に進んで協力したにもかかわらず、疑惑が持たれている大手金融機関の中でも同行に批判が集中していることは不当との認識を示した。 神妙な面持ちで委員会に登場したダイアモンド氏は、金利操作を行っていたトレーダーらが交わしていた電子メールを読んで「本当に気分が悪くなった」と語り、「これは非難されるべき誤った行為だ。大変申し訳なく思っている。極めて遺憾で、私自身怒りを感じる」と述べた。 その上で金利操作に関与したトレーダーは犯罪捜査の対象になるとし、「厳しく処罰されるべき」との考えを示した。 だが一方で、不正行為は「私がこよなく愛するこの会社を体現したものではない」とも発言。「焦点は今週バークレイズに集まった。なぜなら最初だったからだ」とし、LIBOR不正操作問題の解明に向けて、バークレイズは数年にわたり規制当局の調査に協力しており、同行が身代わりにされたとの認識を示した。 その上で「これは迅速に対応するバークレイズの企業風土を表している」と反論した。 銀行アナリストはバークレイズが当局の調査に協力したことについて、問題による影響を軽減することを狙っていたようだが、かえって同行の名声を傷つけ、ダイアモンド氏を辞任に追い込んだようだと指摘している。 続投の意思を示していたにもかかわらず一転して辞任を決意したことについては、厳しい批判の矛先が自身に向いていることを認識したため、辞任が望ましいとの判断に至ったと説明した。 バークレイズは、LIBORの不正操作を行っていた事実を認め、4億5300万ドルの罰金を支払うことで英米当局と合意している。 <当局による後押しはなし> トレーダーによるLIBOR操作に加え、バークレイズは財務の健全性を実態以上に良く見せるため、金融危機が深刻化していた2008年に故意に金利を低く提示していた事実についても認めている。 前日バークレイズが公表したLIBOR不正操作に絡む内部メモ(2008年10月9日付)では、英中銀もしくは政府が暗黙のうちに借り入れコストの実態隠しを認めていた可能性を示唆しており、委員会はこのメモに関して同氏を追及した。 ダイアモンド氏はその中で、タッカー英中銀副総裁から「報告する金利が常に高く見える必要はない」と告げられたと語っていた。 他の金融機関の財務状況はバークレイズよりも悪化していたにもかかわらず、バークレイズが当時提示していたLIBOR金利は、金融機関の中でも最も高い水準にあった。 バークレイズはこのメモについて、ジェリー・デルミシエ前最高執行責任者(COO)は実態より低いLIBOR金利を提示することを当局が容認していると理解していたと明らかにしている。前COOもダイアモンド氏と同様、前日辞任している。 ダイアモンド氏はタッカー副総裁との会話について、バークレイズの借り入れ金利動向について政治家が懸念していることに対する「警告」と受け止めたが、実態隠しを容認しているとは解釈しなかったと述べた。 ダイアモンド氏は、バークレイズの借り入れコストが他行より高いと英政府が判断すれば、他のライバル行と同様に国有化されるかもしれないと懸念を抱いていたと明らかにした。 「英政府が『バークレイズは資金調達をできない』状況にあるとして、国有化する必要があると考えかねないと思った」と語った。 タッカー副総裁は、自身の立場を明確にするため、公聴会で自ら説明を行う方針を示している。 バークレイズはダイアモンド氏の証言に先立ち公表した資料で、LIBOR不正操作問題に関して当局から「異例の協力を行った」と評価されているにもかかわらず、同行に批判が集中していることは「皮肉」だとしている。 *内容を追加します。 © Thomson Reuters 2012 All rights reserved. 関連ニュース 英バークレイズのCEOが辞任、LIBOR問題で批判高まる 2012年7月3日 利下げ観測一段と高まる ユーロ圏総合PMI改定値は、ユーロ圏経済が景気後退入りしつつあるか、当面は回復が見込めないことを示す数字となった。 記事の全文 | 特集ページ 関電の大飯原発3号機が再稼働 Jフロントがパルコ株TOB、65%上限 日本、7月はイラン産原油輸入せず 『ロイター.CO.JP』アクセスランキング
イラン、攻撃受けたら直ちに中東の米軍基地を破壊=ファルス通信 オーストラリアで「セクシー強盗」、胸元を強調し現金強奪 WHOが被ばく線量推計、福島2カ所で最大50ミリシーベルト コラム:「超円高」認識は誤り、政治迷走なら円安も=伊藤元重教授 致死率50%の多剤耐性結核が欧州で流行、WHOが警告 (24時間以内のアクセス) ツイートされた記事ランキング 東大開発の勝率100%じゃんけんロボ、高速の「後出し」実現 586 ソフトバンク、メガソーラー2拠点で運転開始 489 iPad商標権めぐる裁判で和解、アップルが6000万ドル支払いへ 124 自分の裸体写真をメール送信、米国ティーンの3割が経験=研究 97 米カリフォルニア州でフォアグラ禁止法施行、密輸に懸念も 88 トップニュース 欧州問題、最も強く意識すべきリスク=日銀支店長会議で白川総裁 10:22am 寄り付きの日経平均は3日ぶり反落、手掛かり難で方向感乏しい 9:11am 関西電力が7月中に社債発行を再開、1年7カ月ぶり=市場筋 9:46am 6月ユーロ圏総合PMIは46.4、第2四半期はマイナス成長の可能性 7:23am
|