http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/752.html
Tweet |
http://blogs.itmedia.co.jp/closebox/2012/07/post-9c53.html
日経でソニーとアップルに関するひどい記事が出て、それにだまされる人が相次いでいる。対策のために、本当はどういうことなのか、ONETOPI「Apple」「iPhone」「iTunes」などでツイートしたものを中心にTogetterにまとめめてみた。
問題の記事はこれ:
・ソニー、アップルに楽曲配信 販売増へ戦略転換(日本経済新聞)
音楽ソフト最大手のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は2日、国内でスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の「iPhone(アイフォーン)」など米アップルの端末へ楽曲配信を始める。
ここだけ読んだら、「へえ、やっと日本のiTunes StoreにSMEが来るのか。長かったなあ」「米国では最初から配信していたのにね」「でも、今年になって、洋楽限定だけど日本のiTunesでも買えるようになったじゃない」と思うはずだ。でも実際は違う。
レコチョク(東京・渋谷)が2日に始める配信サービスへ楽曲を提供。iPhoneなどのユーザーは、画面からレコチョクに接続して購入する。聴くときにはiTunesとは別にレコチョクが用意した音楽再生アプリ(応用ソフト)を立ち上げ、その楽曲リストの中から選ぶ必要がある。1曲当たり52〜420円。
タイトルとはまったく違う。レコチョクが提供する楽曲再生アプリに、ソニーミュージックのタイトルが含まれるだけ。ソニーはこのために特別なことをするわけでもない。レコチョクのサービスがiPhoneに対応する、というだけのことだ。ソニーがコンテンツをアップルに提供するというわけではない。
しかも、この再生アプリについてはスクープでもなく、レコチョクがウェブページで公開していたもの。わたしは6月22日の時点で気づいていたが、実際にはその前からオープンになっていたようだ。レコチョクplus+(プレーヤーアプリ)と、レコチョク(ダウンロードストア)の両方をiPhoneにまもなく対応予定とあったのだ。
レコチョクは、先日iPhoneに対応した定額音楽サービスLISMO Unlimitedに基幹部分を提供しており、Powered by レコチョクとなっている。ある意味、今回の件はその延長線上にある動きだ。
日経が言うところの音楽再生アプリ(応用ソフト)は、ガラケーでレコチョクの楽曲を購入していた人がiPhoneへも楽曲を引き継げるという、、本来あるべきアプリ(クレジットカードを使って新規で購入することもできる)。それがようやくリリースできたというのをこういうふうにねじまげ、貶めた日経の罪は重い。
このため、既にガラケーのときからレコチョクに加入している利用者でなければアクセスできないというものなのだが(現在では会員登録できるようになっている)、それを知らないユーザーらによって、このアプリの評価はほとんど☆1つという状態になっている。アプリ・サービス提供しているレコチョクにとって、日経の記事はとんだアンチキャンペーンになってしまったようだ。
ソニー・ミュージックにしても、既に海外タイトルについては日本のiTunes Storeでの配信を始めており、日本独自のコンテンツ配信は時間の問題と思われていた。だから、今回のような釣り記事にみんなは引っかかったのだ。
iTunesのApp Storeには、Sony Music EntertainmentのiPhoneアプリ59本 Sony Music Networkは22本.。西野カナ、チャットモンチー、豊崎愛生ほか人気アーティストが揃っている。日経はこれでまた第二弾記事書いたらどうだろう?「ソニーのアイフォーン攻略、アーティスト側からも着々」とか。
ちゃんとした記事はこちらで:
・レコチョク、初のiPhone向け音楽配信サービスを開始
Web上で楽曲を購入した後、音楽プレーヤーアプリ「レコチョク plus+」でダウンロードと再生ができるというもの。まあそうなるよね。
●実際に買ってみた
iPhoneのSafariでrecochoku.jpにアクセスすると、iPhoneで購入できますよというメッセージが出てたので、試しに買ってみた。「積乱雲グラフィティ Remixed by baker」。supercellの作品はこれまでiTunes Storeでは買えなかったので。
レコチョククラブの会員を登録するためのメニューはトップには出ておらず、購入する段階になってやっと登場するので戸惑うかも。メールを登録して会員登録し、レコチョクウェブに戻って購入を続けます。購入するときにはクレジットカードが必要。二度目からは再登録の必要はない。
購入が完了すると、「レコチョクplus+からダウンロードする」ボタンが表示されるのでタップ。すると、「レコチョクplus+」アプリに切り替わり、ダウンロードが開始。歌詞が表示されるのはいいなあ。このために1曲420円を払うのもいいかも……。嘘です。やはり高い。
連続して購入すると、おあずかり楽曲が更新されないので「その他」メニューで手動更新しないといけないのはちょっと不便だな。バグだと思うので直してもらいたい。
レコチョクのサービスは、アプリ内課金を使わないタイプの電子書籍サービスと同じと思えばいい。アプリはApp Storeで提供するが、アップルのレギュレーションにより、購入サイトへの誘導はできない。サイト(この場合はrecochooku.jp)がiPhone最適化されていて、ここで購入し決済すると、アプリ側でダウンロードが可能になる。めんどくさいが、Appleとは異なる決済システムを使う場合にはこの方法をとらざるをえない。
この方式を使ったシステムにしてはスムーズに流れているという印象を受ける。よく準備されたものではないかと思う。
追記:ここでONETOPIについて少し説明を。これは、細分化されたトピック毎に専任のキュレーター(担当者)を置き、得意な分野で情報を選別し、再放流していく、人力のキュレーションサービスです。わたしは「Apple」「iPhone」「iTunes」など、主にアップル系のトピックを担当。今回のような誤った報道にみなさんが惑わされることのないよう、助けとなるコメントを付加して投稿しています。それがキュレーターの仕事です。専門分野、得意とするテーマをお持ちの方はぜひ応募してみてください。応募はこちらから。
ソニー、アップルに楽曲配信 販売増へ戦略転換 2012/7/2 2:02日本経済新聞 電子版 音楽ソフト最大手のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は2日、国内でスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の「iPhone(アイフォーン)」など米アップルの端末へ楽曲配信を始める。アップルへの対抗上これまで配信してこなかった。SMEに所属する歌手の楽曲をiPhoneで買えるようになる。配信市場が低迷するなか戦略を転換し、楽曲の販売増を目指す。 iPhoneや携帯音楽プレーヤー「iPod」などアップル製品のユーザーは事実上、同社の配信サービス「iTunes(アイチューンズ)ストア」からしか楽曲を買えなかった。SMEは日本では自社の配信サービスなどを使いアップル製品以外へ配信してきた。iTunesが配信の約7割と圧倒的なシェアを持つ米国ではアップル向けにも配信している。 SMEは同社など音楽大手が出資する配信会社レコチョク(東京・渋谷)が2日に始める配信サービスへ楽曲を提供。iPhoneなどのユーザーは、画面からレコチョクに接続して購入する。聴くときにはiTunesとは別にレコチョクが用意した音楽再生アプリ(応用ソフト)を立ち上げ、その楽曲リストの中から選ぶ必要がある。1曲当たり52〜420円。 日本レコード協会によると、6月20〜26日の音楽配信のシングルチャートトップ20のうち、iTunesで配信しているのは11曲。SMEが加わると4曲増える。SMEは音楽ソフト市場で2割弱のシェアを持ち、いきものがかりや西野カナなど人気歌手が多く所属する。 SMEは自社の楽曲をソニーのスマホや「ウォークマン」などの販売増に生かすためアップル向けには提供してこなかった。2011年の音楽配信市場は10年比16%減の719億円と2年連続で前年を割っており、広く普及したiPhoneなどでも買えるようにして販売を増やす。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。