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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M6DJ2Z6KLVR601.html
6月29日(ブルームバーグ):フランスのオランド大統領を中心に欧州の首脳らは、債務危機への対策として緊縮財政を第一に据えるドイツの教条主義に反旗を翻し、スペインとイタリアのために支援条件の緩和を勝ち取った。
危機の始まりから19回目となる欧州連合(EU)首脳会議でオランド大統領は、ドイツのメルケル首相が危機との闘いの戦果として誇る赤字削減協定の批准を遅らせることをちらつかせて譲歩を引き出した。
オランド大統領は29日、2日目の会議開始前に記者団に「他者を動かす最良の方法は、自分が先頭に立って動くことだ」と語った。
ブリュッセルで28日午後に始まり29日午前4時半までかかった徹夜の会議後の声明で首脳らは、欧州の救済基金を「柔軟かつ効率的に」活用すると表明。市場はこれを好感し、スペイン債とイタリア債の利回りは低下、ユーロは大幅上昇した。
成長促進措置と通貨同盟強化の10年計画をサミットの焦点にしようとしたメルケル首相の思惑は、イタリアのモンティ首相とスペインのラホイ首相が両国の国債利回りを押し下げるための措置を即刻に求めたことで外されてしまった。
ベルリンに戻り赤字削減のための新財政協定のドイツ批准に向けた関連法案の議会通過を完了させようとするメルケル首相に、オランド大統領はフランスの批准を確約できないとほのめかし、メルケル首相は譲歩に追い込まれた。
ただ、スペインとイタリア債を支える時期と条件については詰まっておらず、詳細をめぐる意見対立がまたしても、首脳合意直後の信頼感の高まりをしぼませる恐れはなおある。
ドイツの強い反対で購入を停止するまでスペインやイタリアの国債を買い支えた欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、同中銀が次にどうするのかについて何も語らず、29日の朝の段階では「昨夜の成果に満足している」とだけ述べた。ECBは7月5日に政策委員会を開く。
●NY金:大幅反発、1600ドル台回復−欧州首脳の計画を好感
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M6E9JQ6S972801.html
6月29日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は大幅反発。4週間ぶりの大幅高となり、オンス当たり1600ドルを回復した。欧州の首脳が域内債務危機の収束に向けて措置を講じたことから、世界的な成長や商品需要の見通し改善につながった。
ユーロは対ドルで今年最大の上げ。ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)首脳会議では、スペインの銀行向け緊急融資の返済取り決めを緩和するとともに、イタリアが対象となる可能性がある支援の条件を緩めることで合意。域内向け1200億ユーロ規模の成長・雇用協定を承認した。金は3月末以降に4%値下がりし、四半期ベースではほぼ4年ぶりの大幅下落となった。
PVMフューチャーズのブローカー、カルロス・ペレスサンタラ氏は電話インタビューで、「金は欧州の決定による恩恵を受けている。EUの計画は一歩前進であり、資金の流れがそれほど複雑ではなくなると見込まれている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比3.5%高の1オンス=1604.20ドルで終了。1日以来の大幅上昇となった。6月は2.6%高と、月間ベースでは1月以来初のプラスを確保した。
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