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東電 関電 大荒れ総会 「モノ言う」には程遠い自治体株主
http://gendai.net/articles/view/syakai/137291
2012年6月28日 日刊ゲンダイ
これじゃ猪瀬と橋下の政治ショー
27日は、問題企業の株主総会が重なった。なかでも原発事故の損害賠償問題を突きつけられている東京電力や、大飯原発の再稼働に揺れる関西電力では、怒号や罵声がとめどなく飛び交った。しかし、示し合わせたかのように両社とも約5時間半で終了。ロングランだったわりには、「個人株主のガス抜きにしかならず、まるで中身がなかった」(東電総会の出席者)と悪評ふんぷんだ。
東電、関電の総会には大株主である自治体の代表も出席した。東電は東京都の猪瀬直樹副知事、関電は大阪市の橋下徹市長だ。それぞれ定款の一部変更といった株主提案をしていたから、個人株主は総会での“活躍”を期待した。
ところが完全に拍子抜けだったという。総会に出席した経済ジャーナリストの藤森正敏氏が言う。
「猪瀬氏は、東電のコスト削減の甘さを指摘するため、一部社員しか利用できない東京電力病院を売却すべきだと主張しました。この発言に会場は沸きましたが、一方で都が提案した『定款に経営理念を定めるべき』などの議案はすべて否決された。猪瀬氏のパフォーマンスだけが強調された気がします」
橋下もそう変わらない。総会では、「政策が変わって原発依存度がゼロになった時、どのように対応するのか。衰退産業は時代の転換を読めずに経営を誤った」と切り込み、総会後の会見でも、「(将来の経営上のリスクを)経営陣は何も考えていない」と切り捨てた。だが、肝心かなめの市の株主提案はことごとく否決されたのだ。
株式評論家の倉多慎之助氏は言う。
「都も大阪市も、大株主としての覚悟が足りません。株主提案したからには、何がなんでも可決させる意気込みが必要です。ハゲタカのように、死に物狂いで可決させる必死さがない。これでは両人の政治ショーです」
都と市は、株主提案に賛同してもらうため、他の大株主に手紙を送付し、HPでは個人株主に呼びかけた。
「その程度ではアリバイ作りに過ぎません。委任状争奪戦を繰り広げるぐらいの真剣さが必要です。モノ言う株主とはそういうものです」(市場関係者)
個人株主はモノ言う自治体株主に期待したが、見事に裏切られたことになる。
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