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http://diamond.jp/articles/-/20437
本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]
[北欧現地インタビュー:お金と仕事編]
バブルを生きてきた日本人は、
「満足の閾値」がムダに上がってしまっている
ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って得た確信。第4回は「お金と仕事」。北欧の人たちは、お金と仕事の何に価値を置いているのだろうか。(写真/小原孝博、編集部)
「買いたいものを買える」
と思えるかどうかが重要
本田 直之(ほんだ・なおゆき)
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQへの上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフを送っている。著書に、ベストセラーになったレバレッジシリーズをはじめ、『ノマドライフ』(朝日新聞出版)、『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』『ゆるい生き方』『7つの制約にしばられない生き方』(以上、大和書房)『ハワイが教えてくれたこと。』(イースト・プレス)などがある。著書は累計200万部を突破し、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。
北欧は税率が異常に高くて、自分の手元に残るお金が少ない。だからモノもあまり買えない。目の前の生活は豊かではない中で、別の幸せを見つけているのではないか。これが、北欧取材に行く前の私の仮説でした。
たしかに、デンマークは消費税率は25%と世界で2番目の高さ、国民負担率(国民所得に対する国税と地方税を合わせた租税額負担の割合)は69.9%で主要先進国で第1位、その他、フィンランドは59.3%、スウェーデンは59.0%となっています。
対して日本は40.6%ですから、社会の仕組みはまったく違うといえるでしょう。
しかし不思議なことに、インタビューをしてみると、私の仮説がまったく違っていることに気づきました。みんな欲しいものはある程度は持っているし、必要なものもある、「買いたいものは買えるよ」と言うのです。「買いたいものは買える」という感覚自体は、もちろん日本人が持っている感覚とはだいぶ違っているとは思うのですが。
「自分の収入と支出の間にいいバランスがとれていて、それがはっきりわかってるっていうことが大切だと思いますね。たとえば子どもたちを連れて旅行に行ったり、外で食事をしたり、素敵な洋服を買ったりするにしても、そのときそのとき心配しながら(お金を使うの)じゃなくって」
バーバラ・マリーヌ・フィッシャーさん/デンマーク/医師
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それを裏付けるような、こんなデータもあります。「年収や資産が少なくても、自分の収入と支出を自分で決めてコントロールし、『何か欲しいものがあったら買えるし、やりたいことがあったらできる』と感じている人は、幸福度が高い」(『幸福の習慣』トム・ラス、ジム・ハーター著 森川里美訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
収入や資産が多いかどうか、実際に欲しいものがたくさん買えるかどうかが重要なのではありません。収入と支出のコントロールができていればいい、欲しいものが買えるし、やりたいことがあったらできると「思っていることが重要」なのです。
作家・翻訳家をしながら仲間と小さな出版社を起ち上げたテーム・マンニネンさんがこう話してくれました。
「自分が必要としている金額ってすごい限られていると思うんです。今の収入がたとえ10倍になっても、それ以上のものをあんまり欲しいとも思っていないので」
テーム・マンニネンさん/フィンランド/作家・翻訳家
北欧の人たちは、欲しいものもそれほどたくさんないし、旅が好きとはいっても、山へ行って自然に触れるとか、サマーハウスに行って何もない中で生活するといったように、それほどお金のかかることではありません。
「フィンランドでは、そんなに格差はないんですね。どこかの国で見られるような上流階級みたいな人たちっていうのは、ここにはいないので。お金を持っている人はいるんでしょうけど、お金持ちがお金持ちに見えないんです」
アルト・トゥルネンさん/フィンランド/「ノキア」勤務
その「満足のレベル」がどこにあるのかというのは国や世代、そして個人個人でも違うと思います。ただ、確実に言えるのは、日本のバブル時代を生きてきた人たちはこのレベル、いわば「幸せの閾値(いきち)」がムダに上がってしまっているということです。
インタビュー中に、私が「デンマークは幸福度ランキングで世界一ですね」と尋ねたときのことです。すると、たしかに幸せだと認めつつ、こんな話をしてくれた方がいました。
「父がよく言っていました。『必ず的というのは低く見ろ』と。そうすればがっかりしないでしょう」
フレデリック・ディットレーヴ・オッテトロエルさん/デンマーク/製薬会社勤務
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昇給よりも成長
仕事は精神的な満足を得るもの
また、インタビューの中では、「他の税金の安い国に行って同じことをやれば、手取りが増えるじゃないですか。そういうことは考えませんか?」と何度も聞いてみたのですが、驚くことにほぼ100%の人が「それはしない」と言います。
「では、どういう理由だったら、そうしますか?」と尋ねると、次のように答えてくれました。
「引っ越しをするとしたら、それは税金がどうかとかじゃなくて、どういう挑戦が与えられるかということです」
クリスチャン・ブライバイスさん/デンマーク/不動産会社勤務
「今以上に税金が上がるとか、何か問題があれば別の国で働くことを考えるかもしれません。でもそれより、違う国の文化を体験したい、たとえば言語を覚えたいとか、何か挑戦したいことがあったときに考えるでしょうね」
フレデリック・ディットレーヴ・オッテトロエルさん/デンマーク/製薬会社勤務
「まず第一に、仕事が面白そうかどうか。もうひとつは外国に暮らすことで、その国の新しい文化とか習慣を学びたいと思います。とくに子どもにとっては、言語が増えることで世界が広がるし、すごく重要なんじゃないかな、と」
アルト・トゥルネンさん/フィンランド/「ノキア」勤務
別の国に出て行かない理由としては、もちろん家族を中心としたコミュニティや、生まれ育った場所を大切にしているということもあるでしょう。
ただ、お金のために何かをやることはないという姿勢、目の前のものは追わず、自分にプラスになること、面白いと思えるものを追うというスタンスが、とても印象に残りました。
また、あなたが仕事にどんな喜びを感じているかを質問したときのことです。お金はもちろん大切だけれど、「もっとチャレンジングな仕事がしたい」とか「何か達成感を得られるようなことをしたい」「成長したい」という人が大多数。彼らは、仕事から体験的、精神的な満足を得ていました。
「お金よりも仕事の内容。どれだけ自分がチャレンジできるかが大事なので。給料が高ければ最初の3ヵ月は満足するかもしれないけど、それ以上になったらもっと欲しいと思ってしまうから」
クリスチャン・ブライバイスさん/デンマーク/不動産会社勤務
「一番重要なのは、自分のしている仕事がちゃんと評価されること。その次は、もっと高いレベルの仕事に向かうこと。もちろん、サラリーやいい同僚がいることも重要ですが、それからですね」
ポンタス・ハーグランドさん/スウェーデン/「マイクロソフト」勤務
「社会には、生きるために働かなきゃならない人と、働くことが面白いから生きている人、2つの種類の人がいます。私は、仕事をするのが面白いから、そのために働いているんです」
トーマス・フロストさん/デンマーク/ウェブデザイン会社勤務
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労働時間が短くても
成果を上げなければならない
お金に対する満足度は、自分がコントロールできていると思っていることが大切です。自分が十分だと思えるだけあればよくて、必要以上に集める必要はありません。
代わりに、お金と同じくらい重要になってきたのが「時間」です。時間があることによって得られる、たとえば家族と過ごす休日や、自分の本当にやりたいことを実現するための余暇など、ライフスタイルを充実させることにシフトしていったほうが、幸福度や満足度は上がっていくでしょう。
さて、一生懸命仕事をすることの目的が、得られるお金とイコールではないように、ムダに長時間労働をするというのもまたイコールではありません。
インタビューをした中に、サトコ・タナカ・フォールスバーグさんという女性がいました。彼女は日本人で、もともと日本で働いていましたが、デンマーク人と結婚し、デンマークの本社で働くことになりました。
すると、やっている仕事はまったく同じでも、日本では遅くまで働いていたのに、デンマークでは8時間で終わってしまう。まわりがみんな仕事を早くこなすから、当然自分もそうするようになる。さらに、効率が悪いことは致命的で、仕事ができない人というレッテルを貼られてしまうというのです。
「日本の会社は余計なことが多いんです。上司が帰らないと帰れないとか、お客さんだから時間を過ぎても待たなくちゃいけないとか。あまり意味のないことに時間を使っているから長くなってしまうんじゃないかなって」
サトコ・タナカ・フォールスバーグさん/デンマーク/船舶会社勤務
ある会社で営業部長を務めるトーマス・フロストさんに、「若い頃からデンマークのように週37時間労働では、なかなか仕事がうまくこなせるようにならないのでは?」という質問をしてみました。
「サッカーでも同じですが、2時間そこにいたからといってうまくなるっていうものではないでしょう。たとえば4時間使ってうまくならない人は、時間の使い方がまずいから。それは間違ったトレーニングなんです」
トーマス・フロストさん/デンマーク/ウェブデザイン会社勤務
サトコさんと同じように、デンマークではいくら労働時間が短くても成果を上げなければならない。そのサポートをするのが上司の役目だ、という答えが返ってきました。
日本の会社には、今でも長時間働いていることが偉いという風潮があります。そうではなくて、「会社に長くいればいるほどダメ」という感覚を持たなければなりません。
そしてそれを認めてくれないような会社は、これから伸びていかないと思うのです。もちろん働いている社員たちの仕事が相当効率化されていることが大前提ですが。
次回は、北欧の人たちの「ライフスタイル」について、見ていきたいと思います。
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[北欧現地インタビュー:ライフスタイル編]
「衣」「食」のニーズが異常に低く、
「住」「旅」が高い
北欧諸国があらゆる「幸福度ランキング」で上位を占めているのはなぜか、世界的に見ても豊かなはずの日本が、どうして81位なのか(*2010年ギャラップ「世界幸福度調査」より)。キーワードは「自由に生きること」。ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って得た確信とは? 第5回は「ライフスタイル」について。
(写真/小原孝博、編集部)
家はライフスタイルを
充実させるプラットフォーム
本田 直之(ほんだ・なおゆき)
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQへの上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフを送っている。著書に、ベストセラーになったレバレッジシリーズをはじめ、『ノマドライフ』(朝日新聞出版)、『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』『ゆるい生き方』『7つの制約にしばられない生き方』(以上、大和書房)『ハワイが教えてくれたこと。』(イースト・プレス)などがある。著書は累計200万部を突破し、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。
人が生きていくうえで大切な3要素に「衣食住」があります。北欧の人たちに取材をしてみて感じたのは、「衣食住」の中で、「衣」と「食」のニーズが異常に低く、「住」が高いことでした。
それと同じくらい重視されているのが「旅」。プライオリティの順番でいうならば「住→旅→食→衣」となるでしょうか。
北欧の国々は、労働時間も短く、また冬が長く日照時間も短い、それだけ家で過ごす時間が長いということもあるでしょう。北欧といえば家具などのデザインが有名ですが、これも家で過ごす時間が長いことが理由。シンプルで長期間使っても飽きがこない快適なものをデザインしようというところからきているのだそうです。
一方、私が暮らしているハワイは、温暖で日照時間も長く、外で過ごす時間が長いので、家具などはカジュアルなものが多く、それほどこだわりがありません。
その代わり、家の外にある自然がすべて自分のもののような感覚で使える、住んでいること自体にすごく幸福を感じられる場所だと思います。
「衣」は薄着で大丈夫なのでそれほど高くなく、海や山などでスポーツなどをすること、先ほどの4つの要素でいえばやはり「旅」にあたるものを重視する傾向にあります。
北欧は家の中、ハワイは家の外と違いこそあれ、幸福度の高い地域、国々では等しく住環境を重視していることがわかります。家は、ただの「モノ」ではなく、「ライフスタイルを充実させるプラットフォーム」なのです。
次のページ>> 北欧の人たちにとって 「旅」は人生の大きなテーマ
さて、日本はどうでしょうか。都心に住めば便利だし、住居というところだけを見れば、それほどレベルは高くないもののまあ悪くはない。
ただ「住環境」という意味でいうと、すぐそのへんでサーフィンができるとか、スポーツができるといった、ライフスタイルをつくるうえで重要な「体験的なもの」については弱いと言わざるを得ません。
同じように、北欧の人たちにとって、人生の大きなテーマとなっているのが「旅」です。
それも日本人のように「どこかに買い物に行きます」という旅ではなく、「違う街に行って生活する」とか「海でスポーツをする」とか「山で自然と触れ合う」というもの。これもやはり経験的な幸せです。
「旅はたくさんしたいですね。自分の世界が広がるし、同じところにいるとどうしても煮詰まってしまうので。それが“開ける”感覚がまず大切です。旅をしていていつも思うのは、観光スポットに行くのではなくて、そこに住んでいるような感覚でいたいということ。そうすると自分の文化もまた改めて別の視点で見ることができるから」
テーム・マンニネンさん/フィンランド/作家・翻訳家
「自然がいつも近いところにあること。そして旅行に出られることも、すごく幸せだと思います」
アルト・トゥルネンさん/フィンランド/「ノキア」勤務
「まとまった休みの一部は旅行に使いたいですね。違う国に行って、その国の文化に触れてみたい」
ニーナ・コリアンダーさん/フィンランド/「イッタラ」プレス
テーム・ヤルヴィさんの趣味は、自然の中で、魚を釣ったり、ハンティングをすること。そうしたライフスタイルが、仕事にもつながっているといいます。
「友だちと遊んでいても、釣りをしていても、頭の中にアイデアがよぎることがありますね。僕はイスに座って仕事をいっさいしないので、仕事をしている時間を聞かれると答えに困ります(笑)。毎日が仕事で、毎日が休みみたいなものですね」
テーム・ヤルヴィさん/フィンランド/家具デザイナー
次のページ>> 不便がつらいではなく、 不便は楽しい
北欧の人たちの多くは、自宅のほかに休暇中に訪れるサマーハウスを持っています。そこには私たちがイメージする別荘とはほど遠い、ある特徴がありました。
それは、とても不便ということ。
フィンランドで暮らすテーム・ヤルヴィさんは、首都のヘルシンキから1200キロのところにサマーハウスを持っています。そこには電気も水道も通っていないし、一番近いお店まではなんと75キロも離れているそう。
「1週間しかいないところだし、夏は白夜で真夜中でも真昼みたいなので、電気は必要ありませんね。充電もできないので、携帯電話も置いて行きます。自然のど真ん中で、テレビとかPCとか、そういうもの一切から離れられる。心静かに過ごせて、浄化される気がします」
テーム・ヤルヴィさん/フィンランド/家具デザイナー
取材の中では、多くの人からサマーハウスの話を聞きましたが、みなさんそういう不便なところに行きたがると話してくれました。
「自分たちが自然にすごく近いところにいる。フィンランドでは普通のサマーハウスのあり方です。水もちょっと離れた井戸まで行って汲んでくるんですよ」
アルト・トゥルネンさん/フィンランド/「ノキア」勤務
「何もないところって、薪を割ったり、やらなきゃいけないことがいっぱいあります。そういうことをしていると一日があっという間に過ぎてしまう。やることがたくさんある、それが楽しいんです」
ニーナ・コリアンダーさん/フィンランド/「イッタラ」プレス
便利な時代に、「あえて」不便を求める。無理やりやらされたら、めちゃくちゃ不便でつらいことなのでしょうが、あえて選択すれば、そこに楽しみが生まれるのです。
「サバイバルできることが大人の条件みたいな感覚がありますね。たとえば水が出なかったら、日本ならすぐに水道屋さんを呼ぶところですが、そんなことは絶対ない。できることは、まず自分でやってみる。庭も自分でいじろうと、パワーショベルを買ってきちゃったくらい」
サトコ・タナカ・フォールスバーグさん/デンマーク/船舶会社勤務
次のページ>> 自分のライフスタイルを しっかりと持つこと
北欧のサマーハウスの不便さとは比較になりませんが、ある意味、私が暮らしているハワイもそう。
大きなスーパーはあるので生活雑貨や食料品などを買うのに不便はありませんが、たとえばトライアスロンの用具とか家具とか、専門的なものを買おうと思ったら一苦労。通販をするにしても、米国本土から取り寄せなければならないから、すごく時間がかかります。
本だって、日本のアマゾンなら今日オーダーして明日届くのは当たり前。でも、ハワイには拠点がないから、やっぱり最低数日はかかってしまいます。
日本では、かなりの田舎に行かない限り、10分も歩けば必ずコンビニがあるでしょう。でも、ハワイでマラソンのトレーニングをしていると、「ここから20キロくらいは一軒も店がないな」ということだってあり得ます。
ものすごく不便だし不安ではあるのですが、まあないならないで、考えて走るようになるものです。
そんなところで生活するのは絶対無理だと思われるかもしれません。でも今はモバイルなどの技術は飛躍的に進歩し、ことコミュニケーションという部分においては、場所を問わず格段に便利になっています。
そうしたデバイスを使いこなしつつ、仕事は徹底的に効率化して、不便な部分をあえて楽しむ。それが新たな刺激となり、満足の閾値を下げることにもつながります。
今こそ、幸せに対する価値観を変える必要があります。そのためには、自分のライフスタイルをしっかりと持つこと。
労働時間は短くなっても、より多くの成果を上げて、仕事もプライベートも満たされる。すべてがリンクしなければ、本質的な幸せにはつながりません。
北欧の人たちは、それがとても上手にできていると感じました。
「(理想のライフスタイルは)自由時間と仕事のバランスがとれているということ。愛しているから、楽しいから仕事に行く。それと同時に、プライベートもきちんとできている。郊外に家を持って、子どもがいて、静かに平和な生活をしていたいんです」
フレデリック・ディットレーヴ・オッテトロエルさん/デンマーク/製薬会社勤務
最終回は、北欧の「社会保障&制度」について、見ていきたいと思います。
※次回配信予定は6月27日(水)です。
【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】
定価:1,470円(税込) 四六判・並製・192頁 ISBN978-4-478-014707
◆本田 直之『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』
北欧諸国があらゆる「幸福度ランキング」で上位を占めているのはなぜか。世界的に見ても豊かなはずの日本が、どうして81位なのか――。
ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って得た、確信。発売後、即 大増刷が決まった話題の書を是非ご覧ください。
第5回 [北欧現地インタビュー:ライフスタイル編] 「衣」「食」のニーズが異常に低く、 「住」「旅」が高い (2012.06.25)
第4回 [北欧現地インタビュー:お金と仕事編] バブルを生きてきた日本人は、 「満足の閾値」がムダに上がってしまっている (2012.06.22)
第3回 [北欧現地インタビュー:幸福観とモノ編] 物質的なモノから幸福度を感じられる時代は終わった (2012.06.20)
第2回 自由に生きるための「新しい幸せ」10の条件 (2012.06.18)
第1回 豊かなはずの日本人が、どうして幸せになれないのか (2012.06.15)
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