http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/616.html
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リーマンの破綻のような「危機の瞬間」に直面しない限り、欧州危機は解消されない、と指摘したようだ。また、「ユーロ圏を分裂させずにそれを実現する最も簡単な方法としては、ユーロの価値を引き下げざるを得ないだろう」とも述べている。
一方、同社CEOのロイド・ブランクファインは、「われわれが現在経験している危機は深刻だが、一時的な現象だ」と述べ、「世界に今あるリスクの1つは保護主義の台頭だ」と指摘した。
さらに、「ユーロ圏全体にコミットしている」として、ギリシャはユーロ圏を離脱すべきではないと述べつつも、「われわれの事業の成長の80%はBRICS諸国として知られる成長著しい地域から生み出されるだろう」と発言している。
そして、同社会長のジム・オニール氏は、「イングランド銀行(英中央銀行)の総裁就任を検討する」と明言している。
これらの発言を総括すれば、
リーマンショック以上の「危機の瞬間」が訪れ、ユーロの価値は大暴落し、その後、新生ユーロとして再生するシナリオがあるということだ。
そして、ゴールドマンは、これまでユーロ圏にコミットしてきたが、新興諸国に資金を移動したの、実行する準備が整った、ということであろう。
むろん、世界の金融システムを牛耳る英国中央銀行総裁の椅子も、である・・・。
★リーマン破綻のような「危機の瞬間」欧州に必要http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5XU826JIJW601.html
6月21日(ブルームバーグ):2008年の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破綻のような「危機の瞬間」に直面しない限り、欧州の政策担当者がソブリン債の問題を解決できる公算は小さいと米銀ゴールドマン・サックス・グループのゲーリー・コーン社長兼最高執行責任者(COO)が指摘した。
コーン社長(51)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、政治的な問題だけに「一つの瞬間が必要だろうというのが私の考えだ。政治家がやるべきことを行うには時としてそのような瞬間が必要だ」と語った。
コーン氏はまた、脆弱(ぜいじゃく)なメンバーの経済成長を支援する手段をユーロ圏は見いだす必要があると指摘。「ユーロ圏を分裂させずにそれを実現する最も簡単な方法としては、ユーロの価値を引き下げざるを得ないだろう」と述べた。
★ジム・オニール氏「(英中銀総裁)来たら真剣に考える」
http://media.yucasee.jp/posts/index/11412
新興4カ国「BRICs」の命名者としても知られる、ゴールドマン・サックス・アセット・ マネジメントのジム・オニール会長が、イングランド中央銀行の総裁の就任を検討していることが、20日わかった。英デイリーメールのインタビューに応えたもの。
●何故ドイツは「悲劇のヒロイン」を演じ続ける必要があるか・・通貨切り下げへの意図的な演出?
http://markethack.net/archives/51826605.html
「くっつくのか、くっつかないのか、一体どっちなんだよぉ?」
欧州の銀行同盟や財政統合の論議が進展せず、世界の投資家をヤキモキさせています。
★このメロドラマはしかし意図的な演出も混じっている気がします。
なぜならここで通貨ユーロにしっかりされては、欧州の産業界が困るからです。
それはどうしてかといえば、今、ドイツを中心に経済が逝っているからです。
下はドイツの6月の製造業購買担当者指数速報値です。予想の45.2に対し、44.7という悪い数字でした。
次はドイツの6月のサービス業購買担当者指数速報値です。予想の51.5に対して、50.3という酷い数字でした。
一方、ユーロ圏の6月の製造業購買担当者指数速報値は予想の44.8に対して44.8でした。
唯一、ユーロ圏の6月のサービス業購買担当者指数速報値だけが予想の46.8を上回る、46.8でした。
このようにヨーロッパの景気はリセッションを通り越して、大不況の様相を呈しているのです。
ユーロ圏の消費者信頼感指数は相変わらず極めて低迷した状態です。
★この環境下で目下のところ、痛みを和らげる最も効果的な「モルヒネ注射」は通貨を思いっきりユーロ安に導く事です。
そのためにはドイツはDrama Queenを演じ続けなければいけないのです。
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