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もっと知りたい!今のニッポン 桐野昭二が答える、「日本の良識」とは!
今、気になるニュースをわかりやすく。 2012.06.20 Wednesday
「合成の誤謬」とは、一人一人は正しい行動をとったとしても、全体では想定とは逆の悪い結果をもたらしてしまうことをいう。
新しいエネルギーとして、シェールガスが注目されている。世界の広い地域に存在し、埋蔵量も多い。新しいエネルギー資源として北米で開発が進み、世界のエネルギー勢力図が変わると言う。
だが、それはCO2削減とかクリーンエネルギー転換など環境の視点が曖昧にされ、ただ従来の石油・天然ガスが新しいエネルギー源に変わるだけではないか。
また、太陽光発電パネルを休耕田に設置することは、新しい再生可能エネルギーへの転換、土地の有効活用のように見えるが、農業にとっては土地資源の有効活用と言えるのか。
さらに原発再稼働は、関連する仕事に携わっている人の生活を支えることになる。そして、経済活動に電力は不可欠だ。しかし、国民の安全な暮らしが脅かされる。
内外で課題の「成長と財政の両立」も、同じだ。こうして部分毎には正しい、理にかなっていると思えることも、全体ではどうか。
「合成の誤謬」を超えて、アダム・スミスの「見えざる手」が働き、全体を統合する基軸は、生活第一と地域主権。品質と価格の下支えではないか。
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