http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/585.html
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http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/0f8e711e6e11a22fc229e52a178c9c8b
さてギリシャの選挙だが、報じられているように新民主主義党を中心に緊縮賛成派が主導権を握ることになった。一気にユーロ離脱に向け流動化という最悪の事態は回避されることになった。ただしここに至る預金引き出しや、海外資本の引き上げなど、この間にギリシャ経済はさらに疲弊しており、2ヵ月前よりは状況が悪化しているのは否めない。★つまりここに至って事態は変質しつつある。
そもそもギリシャ国内での“預金引き出し” だが、増えているという報道はあれ、“取り付け騒ぎ”とは報じない。勝手な推測だが、こうした場合、預金者の要求に応じてどんどん払い戻して来たのだろう。
ECBから資金調達をしたギリシャ中銀が懸命に資金供給をし、引き出しに応じた・・・というより、応じざるを得なかったのだろう。したがって引き出された額は報じられたものを遥かに超えるのではないか。
なぜなら、ある銀行の支店で資金が枯渇し“引き出しに応じられない”となると、その話は瞬く間に広がり、正真正銘、取り付け騒ぎになるからだ。仮にそうなればスペイン、イタリアへと広がったろう。つまり報道には載らない「パニック」を起こさせないための対応が裏で進んでいたと思われる。
それにしても、冒頭で「事態は変質しつつある」書いたが、週明けの本日もスペインの10年債利回りが上昇幅を拡大し、ここまでのところ一時7.154%を記録したと。格付け会社は更なる格下げに入るし、それはスペイン国内の銀行から一般企業まであまねく下げられることを意味する。
金融収縮に入っており、同国の景気の落ち込みもピッチを上げそうだ。銀行に資本注入する過程で無理して支えていた不動産関連債権も下げ足を速めそうだ。その辺りの影響をFRBはどう読むのだろう。
●民間は2兆ドル不足、中銀の外貨準備積み上げで−モルガンS
・・・刷り足しても解消しない「ドル不足」
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5SG5K6KLVR501.html
6月18日(ブルームバーグ)各国・地域の中央銀行が2004年以来の速いペースで外貨準備高を増やし、米ドルを求める民間投資家が締め出されているため、米連邦準備制度理事会(FRB)が一段の資金供給を検討しているにもかかわらず、ドル不足解消につながっていない。
国際通貨基金(IMF)の最新データによれば、世界の外貨準備高に占めるドルの比率は11年12月に1.6ポイント上昇の62.1%となった。同年4−6月(第2四半期)時点では過去最低の60.5%だった。モルガン・スタンレーの投資フローに関するデータによると、中銀によるドル買いで、民間部門の資金は必要額を2兆ドル(約159兆円)余り下回っている。
FRBは08年以降、景気刺激プログラムを通じて2兆ドルを超える資金を金融システムに供給してきたが、フローデータはドル不足の可能性を示唆している。市場では、FRBが今週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、過去にドル安につながったような刺激策を導入する可能性が指摘されてきた。ドルはそうし状況下でも、主要通貨のバスケットに対して4月以降3.7%上昇した水準にある。
モルガン・スタンレーの欧州為替戦略責任者、イアン・スタナード氏(ロンドン在勤)は13日のインタビューで、「ドルの多くは中銀が保有しており、外に出てくる可能性は低い。民間部門はドルを十分に持っていない」と分析。「世界的に景気が減速している中で、ドルはしっかりと下支えされるだろう」との見方を示した。
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