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http://blog.livedoor.jp/clj2010/archives/65724967.html
以下抜粋
政府による規制の存在しない社會は、かくも殺伐として無秩序なものだらうか。さうではない可能性を示す有力な研究に、バウマン自身が別の箇所(129頁)で觸れてゐる。先週死去した米國の經濟學者、エリノア・オストロムによる漁業の研究である。それによると、政府の規制がない海でも、世界各地の漁師たちは「ダイナマイト漁法を使ったら身内から締め出す」「他の一家の縄張りで釣りをしたら釣り糸を切る」といつたルールを自然に生み出し、濫獲を防いできたといふ。オストロムはこの研究により、2009年に女性初のノーベル經濟學賞を受けた。「市場の失敗」を強調するケインズ經濟學や新古典派經濟學の教義に反して、政府のない社會は決して「無法状態」ではないのである。
教祖ケインズは、自由放任が長い目でみて最善だといふアダム・スミスらの見解を「長期的には、我々はみな死んでいる」(10頁)とあざ笑ひ、短期的な經濟安定のためには政府が積極的に介入せよと説いて政治家を喜ばせた。その結果、日米歐で巨額の政府債務が積み上がり、むしろ經濟の不安定をもたらした。こんな状況になつても、「今こそ財政出動を」などと主張する聲が絶えないのだから、正氣を疑ふ。ケインズ教のマインドコントロールが解けるまで、危機は何度でも繰り返すだらう。
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