★阿修羅♪ > 経世済民76 > 519.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
2014年 自動車の4分の3が海外生産になる (日刊ゲンダイ) 
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/519.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 6 月 12 日 21:19:03: igsppGRN/E9PQ
 

2014年 自動車の4分の3が海外生産になる
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-6046.html
2012/6/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ


国内からあらゆる工場が消えていく

今月7日付の英フィナンシャル・タイムズ紙にビックリするようなコラムが載った。D・ピリング氏の「Sayonara decline! Japan is globetrotting again」(衰退よ、さよなら! 再び世界を股にかける日本)である。タイトルだけでみると、別に悪い話ではないように思えるが、中身は日本企業の海外進出がどんどん加速化しているというものだ。記事は、「昨年、日本企業が国外に投じた金額は中国企業より250億ドル多かった」と書く。そして、〈JPモルガンの株式調査部長のイェスパー・コール氏によれば、14年には日本車の4分の3が海外で生産されるようになる〉という予測をサラリと紹介しているのだ。裾野が広い自動車産業が日本の製造業の雇用を支えてきたのは紛れもない事実。その4分の3が海外に行ってしまうとなれば、聞き捨てならない。企業は海外に進出して生き残っても、国内は失業者であふれてしまう。

自動車産業に詳しいジャーナリストの井上久男氏はこう言った。
「この数字は決して、大げさではありません。日本車は11年に約2000万台製造されました。うち国内生産は800万台(40%)しかありません。2005年は半分、50%ぐらいだったから、6年で10%減ったことになる。円高やエネルギー事情を考えると、この動きは加速化する。14年の25%は信憑性があります。それに実は自動車だけでなく、あらゆる製造業が海外シフトしている。ある大手メーカーでは、製造現場の係長クラスが、アジアの工場に5年間も単身赴任させられていた。ブルーカラーも海外勤務が当たり前なのです」
当然、向こうに工場ができれば、現地雇用が増えていく。日本国内の雇用状況はますます厳しくなる。
「賃金も上がらない、雇用も増えない。日本の経済インフラが崩壊してしまう可能性がある」
(ジャーナリスト・小山貴氏)のだが、とはいえ、この流れは止めようと思っても止まらない。そこで工夫だ。双日総合研究所の吉崎達彦氏はこう話す。

「日本の労働者6000万人のうち、製造業は1000万人を切っています。この雇用を死守するために企業全体が衰退するのが最悪です。要は、海外で創出した利益を日本に戻して、新しい雇用をつくればいい。そういう一貫した政策をつくれるかどうかです」
それがないまま企業の海外進出が進むと、日本はポッカリ、空洞化が広がっていくことになる。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年6月12日 22:20:41 : EszHBBNJY2
米国が辿った道も今更でITも金融もだめ。
ひたすら補助金を出して、メタンハイドレードを掘れよ。
資源国として立国するしかない。これも米国のシェールガスバブル
の後追いだけどね。少なくとも雇用は生まれる。

補助金や研究開発費が他国と比べて、しょぼ過ぎる。おそらく二桁は違うし、
民間の投資は三桁は違う。


02. どらみ 2012年6月12日 22:48:08 : TaxpTeHRktbIQ : 384mLCJ0q2
日本の製造業の従業員は質が高いので、問題はコストだけです。

国内の製造業を維持するためには、日本のメーカーが高付加価値の商品作りに取り組んでいかなければなりません。

その点、日本の自動車産業はあまり成功しているとはいい難く、相変わらずコスト競争力が、商品力の基本になっています。

ドイツのメーカーのように、高くても売れるクルマを志向しなければ、国内産の日本ブランド車の比率はどんどん低下していくでしょう。


03. 2012年6月12日 22:51:15 : Gay3VixYLc
海外で創出した利益を日本に戻すメリットが、企業に無い。
日本は人口減少で内需が冷え込む為に、企業は海外で創出した利益を、更に海外で使って利益を追求する事になる。
そして、日本人の人件費が下がるまで、日産のマーチの様に自動車も輸入する様になるのかもしれない。

04. 2012年6月13日 03:56:50 : sUpHQ8Q75g
マグロの陸地での養殖が実用化間近つう話だが
日本の生きる道は非常に高度化した一次産業だろ

ケケ中の糞ボケ屑野郎が英米の真似して金融立国とかほざいてたが
三流似非経済学者の言うことと真反対のことをやりゃOK


05. 2012年6月13日 05:07:16 : fGv9zvTsPQ
 まぁただの茶飲み話。
なぁ〜んの心配もありません。
公務員様の給料は確実に上がりますよ。
表面上は民間に合わせても、
官舎はよくなる、退職年齢は上がる、諸手当増える、これ鉄板!
だから消費税上げるんでしょ。安定財源ですよ。
公務員様になれば全て解決、思考停止

06. 2012年6月13日 14:35:57 : 7oRjaevU9M
海外の自動車産業労働者に、日銀券をヘリマネするというのはどうだろう?
国内外の賃金値下げ競争は起きなくなる。

07. 2012年6月14日 22:18:32 : qkNBHHLesA
別にイギリス人の記事を載せる必要も無く、また車だけではなくて海外を客先に多く持つ企業はそうなることは多くの日本人だって理解しているはずですが、、、、いまさらって思います、問題はそれに官僚、政府がどう対処するかですが、、、、
なーーーーんもできない「豚男とその一味」それから「それを操る官僚」が大きな問題です!!!だから国民が困っているのですから。

08. 2012年6月15日 09:40:41 : uKFoqoJusE
こんなに円高なのに日本で自動車生産している自体がおかしなこと、
日本には自由市場がないということ、
このことが円高の根源になっている
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/510.html

09. 2012年6月17日 11:47:53 : SuHVWfSgk2
日本の自動車産業の抱える弱点は、世界では少数派の右ハンドル車を国内向けに生産しなくてはならない点にある。この右ハンドルの発祥の地はイギリスだが、世界的に見ると、イギリスの植民地だった国々か、イギリスに近代化の手本を求めた国に限られている。すなわち、イギリス、日本、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、タイ、インド、マレーシア、香港などである。

これら右ハンドル車の市場は世界的に見ると、全体の75%だと言われる。ところが左ハンドル市場として注目されている中国の自動車需要の増大は、右ハンドル市場の相対的な縮小につながっている。

かつて1950年代、世界で最も多く自動車を輸出していた国はイギリスだ。オースチン、モーリス、ライレー、ウーズレー、ヴァンデンプラ、スタンダード、トライアンフ、MG、ローバー、ジャガー、デイムラー、アルヴィスなどなど、膨大なブランドの自動車がつくられていたのだ。イギリスは国内向け、あるいは旧植民地向けに右ハンドル車を生産し、欧州大陸や北アメリカ向けに左ハンドル車を生産していた。この右ハンドル車と左ハンドル車の造り分けは、ブレーキのペダルの部分やハンドルの位置がまったく異なるため、同型車であっても全くの別車種を作るに等しい。操舵系統が全く異なり、ブレーキ系統もまったく異なる。ブレーキ圧を高めるマスターバッグの位置が右ハンドル、左ハンドルの自動車で全く異なる。

このことから、イギリスの自動車産業は輸出台数が減少し始めた1960年代以降、左ハンドル生産車の損益分岐点が採算を割り込むようになり、メーカー間の合併が相次いだ。1968年のBMCとレイランドグループの合併で、ブリティッシュ・レイランド・モーターが成立。これにより重複する車種を減らし、右ハンドル車と左ハンドル車の生産が一定の数字以上になるようにしたのである。

イギリスから右ハンドル車を輸出していた市場が、かつての旧植民地だと書いたが、これらの旧植民地が1960年代以降、次々と日本メーカーに市場を奪われていった。オーストラリアやニュージーランド、東アフリカのケニアやタンザニア、南アフリカなど、日本メーカーの伸張が著しく、日本の商社は系列の自動車メーカーの乗用車の拡販に努めた。輸出先のオーストラリアなど、かつての交戦国の製品を嫌う人も多かったが、故障が少なく部品の供給も充実している日本メーカーの自動車は徐々に売れるようになっていった。

イギリス車は日本車に駆逐されたのである。ブリティッシュ・レイランド・モーターは1975年に倒産し、当時のイギリス労働党政権は同社を国有化し、BLカーズと改称した。イギリスで生産される左ハンドル車の多くを販売していたアメリカ市場も、日本車に完全に敗退した。BLカーズは社名を次々と変更し続け、サッチャー政権の下で民営化されたものの、生産の縮小に歯止めはかからなかった。そして今世紀初頭、遂に倒産し会社は消滅した。

右ハンドルの自動車を生産するオーストラリアだが、同国は労働者に対する充実した福利厚生で知られる。その分、生産コストは高く、現在はトヨタ、GMホールデン、フォードの3社が国内向けを中心に生産している。生産コストが高いから輸出競争力はほとんどない。同国で生産されているフォード・ファルコンの解説をリンクする。手前味噌ですが、これ乗っていました。日本人なのに買ってくれていると感心されましたが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B3_(%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2)

さて日本メーカーの現状に話を移すが、円高で輸出競争力を失いつつある中、ホンダが埼玉県の狭山工場で生産している高級乗用車をアメリカでの現地生産に切り替え、日本からの輸出を終了すると報道された。日本国内の自動車生産は、事実上のガラパゴス化している軽自動車に絞られつつあり、今や小型車でも日本より労働コストの安いタイから輸入する例が増えつつある。日産自動車のマーチに加え、この夏から三菱自動車のミラージュもタイから輸入販売する。タイは左側通行だから右ハンドル車を生産しているが、今後は日本からの生産移管が増えるだろう。これに伴ない、三菱自動車の岡山県水島工場の設備が余剰になってきた。日産車体九州工場に生産応援を出しているが、いつまでも続けられない。いずれ、国内の雇用者も大幅削減されるだろう。既に日産自動車は、座間工場と武蔵野村山工場を閉鎖しているではないか。

ところで、この記事がイギリス人の書いたものであることについてだが、彼らが自国の自動車メーカー、ブリティッシュ・レイランド・モーターの衰退過程と日本の自動車メーカーの衰退過程が似ていることに気がついたのではないか。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民76掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民76掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧