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2014年 自動車の4分の3が海外生産になる
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2012/6/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
国内からあらゆる工場が消えていく
今月7日付の英フィナンシャル・タイムズ紙にビックリするようなコラムが載った。D・ピリング氏の「Sayonara decline! Japan is globetrotting again」(衰退よ、さよなら! 再び世界を股にかける日本)である。タイトルだけでみると、別に悪い話ではないように思えるが、中身は日本企業の海外進出がどんどん加速化しているというものだ。記事は、「昨年、日本企業が国外に投じた金額は中国企業より250億ドル多かった」と書く。そして、〈JPモルガンの株式調査部長のイェスパー・コール氏によれば、14年には日本車の4分の3が海外で生産されるようになる〉という予測をサラリと紹介しているのだ。裾野が広い自動車産業が日本の製造業の雇用を支えてきたのは紛れもない事実。その4分の3が海外に行ってしまうとなれば、聞き捨てならない。企業は海外に進出して生き残っても、国内は失業者であふれてしまう。
自動車産業に詳しいジャーナリストの井上久男氏はこう言った。
「この数字は決して、大げさではありません。日本車は11年に約2000万台製造されました。うち国内生産は800万台(40%)しかありません。2005年は半分、50%ぐらいだったから、6年で10%減ったことになる。円高やエネルギー事情を考えると、この動きは加速化する。14年の25%は信憑性があります。それに実は自動車だけでなく、あらゆる製造業が海外シフトしている。ある大手メーカーでは、製造現場の係長クラスが、アジアの工場に5年間も単身赴任させられていた。ブルーカラーも海外勤務が当たり前なのです」
当然、向こうに工場ができれば、現地雇用が増えていく。日本国内の雇用状況はますます厳しくなる。
「賃金も上がらない、雇用も増えない。日本の経済インフラが崩壊してしまう可能性がある」
(ジャーナリスト・小山貴氏)のだが、とはいえ、この流れは止めようと思っても止まらない。そこで工夫だ。双日総合研究所の吉崎達彦氏はこう話す。
「日本の労働者6000万人のうち、製造業は1000万人を切っています。この雇用を死守するために企業全体が衰退するのが最悪です。要は、海外で創出した利益を日本に戻して、新しい雇用をつくればいい。そういう一貫した政策をつくれるかどうかです」
それがないまま企業の海外進出が進むと、日本はポッカリ、空洞化が広がっていくことになる。
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