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(回答先: 6月8日:「金市場ドキュメント 激動の一日」・・危機の足音を最も聴きつける「金」 投稿者 墨染 日時 2012 年 6 月 12 日 08:02:24)
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_458451?mod=WSJChildSection
金市場で大きな変化が起こっている。簡単に言うと、新たな環境は、購入して数年間保有する長期投資家を、日々の相場変動でトレードを試みる投機筋よりも厚遇するだろう。
1つには、各国中銀が市場に戻って金の買いを入れていることがある。大したことではないと考えるだろうか。いわゆる公的セクターがこれほど一貫した主だった買い手だったのは、一番最近でも1965年のことだ。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の最近のデータによると、各国中央銀行の金保有分は3月31日までの1年間で、400トン(1トンは約2205ポンドに相当)増加した。前年は156トンの増加だった。
ロンドンを本拠とする現物ディーラー、シャープス・ピクスレイのオースティン・キッドル氏はリポートで、WGCは「現在、各国中銀が金の買いを持続するとみており、公的セクターの購入が金需要の新たな要因となっていると確信している」との見方を示した。
最近のデータで、中銀勢による買いが持続するという事実が裏付けられている。これは、1966年から2007年にかけての大規模な売りとは対照的だ。数年間、緩やかな買いが入った以外、この時期の大半は各国中銀による金の大量の売りが見られた。
第二次世界大戦後、金が世界の金融システムの中心だったことから、各国中銀は金の蓄積を余儀なくされた。しかし、金を基準としていたブレトン・ウッズ体制が1960年代後半に崩壊し、中銀にはそれほど多くの金が必要ではなくなった。同体制は1971年に廃止された。
各国中銀は08年の金融危機の際に再び金に関心を寄せ始めた。米連邦準備制度理事会(FRB)は景気てこ入れのために08年に量的緩和として知られる紙幣増刷を開始した。メキシコなど新興諸国の中央銀行は、ドルをはじめとする紙幣を保有していたが、資産の多様化を図る目的で金を購入し始めた。ニューヨークに本拠を置く商品コンサルティング企業CPMグループの創設者、ジェフ・クリスチャン氏は、各国中銀は「おそらく予見できる将来、少量の金の買いを続けるだろう」との見方を示した。同氏のいう少量というのは年間311〜374トンのことで、これは年間の世界の金供給量の約10%に相当する。
では、そのために金相場は上昇するだろうか。クリスチャン氏はどちらとも言えない、と語る。
同氏は、各国中銀は、相場に大幅な影響を与えるような規模の買いは避けるだろうと指摘する。中銀勢は、1日当たりの取引が4兆ドルに達する外国為替市場と比較すると金市場は小さいことを認識している。それでも、年間供給量の10%を買い続ければ、相場の押し上げにつながることは間違いない。
しかしそれは1つの大きな変化に過ぎない。2つ目は、短期の投機筋が市場を離れていることだ。投機筋全体をよく映しているとみなされるマネージド・フューチャーズ・ファンドの取組高は昨年9月月初以来28%も減少し、5日時点で約20万3224枚となっている。
RBCキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の元金属ストラテジスト、ジョージ・ゲロ氏は、「投機筋がいないために、金相場の変動が拡大するとみている」と語る。投機筋の動向で市場に流動性が増すことから、相場の変動は縮小することが多い。
ゲロ氏は、金相場(8日は前日比0.2%高のトロイオンス当たり1590.10ドルで終了)が非常に短い期間に大幅な値動きを示す可能性があると指摘する。簡単に言えば、短期の投機筋の多くにとって相場の動きは大幅過ぎ、かつ迅速過ぎるものとなる見込みだ。
その上で同氏は、「金取引の最善の方法は、通貨の購買力低下に対するヘッジとしての長期取引だ」との見方を示している。
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