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「流動性の罠」で薄れる白川・プット効果・・・金融危機!臭いものに蓋の「日米欧中銀プット効果」
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/500.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 6 月 10 日 09:52:03: EVQc6rJP..8E.
 

http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/list.html

保有している株の値が下がりそうだ。でも、ヒョッとしたら、また上がるかもしれないし、なかなか売る決断が出来ない。そんな時に、「いいでしょう。あと半年お待ちしましょう。いよいよ売る気になったらおいでください。今日のこの価格で買い取りますよ。」と言ってもらえる仕組みがプット・オプションだ。但し、業者も商売だからタダというわけにはゆかない。なにがしかの手数料を掛け捨てで払わねばならぬ。それでも、仮にその半年の間に大暴落しても、暴落前の価格で売れるという「保証」の対価と割り切る投資家も多い。

いざというときには、プット・オプションが自分の資産価値を守ってくれるという発想でもある。
この「プット」という用語が転じて、最近は、中央銀行の長の名前を冠して使われる。
まず、バーナンキ・プット。米国経済の雇用統計が悪化して欧州債務危機の米国への「伝染」が危惧されても、「バーナンキFRB議長が、追加的金融緩和措置を打ち出し、米国経済を守ってくれる」という期待感が市場には強い。筆者には、NY株価が下がれば、バーナンキ氏がなんとかしてくれる、という「依存症」の症状にも映る。
それゆえ・・バーナンキ議会証言を依存症患者は、すがるような思いで見守る。

ECB理事会が開催され、欧州の依存症患者たちはドラギ・プットの魔術を期待した。しかし、「利下げ見送り」とつれない。それでも「追加緩和に含み」を持たせ、思わせぶりではある。

上海では、「温家宝プット」という用語に接する。
中国経済が減速すれば、同首相が大胆な財政出動で支えてきた。中国人民銀行も追加的金融緩和措置で答えた。金融・財政万策尽きた感のある日米欧に比し、中国は未だ経済政策の懐が深い。その分、温家宝プットの魔力も絶大であった。市場の懸念はその首相退陣を控え、「政治リスク」にある。

そして、ジャパン。
欧米の市場関係者と話すと、しきりに「シラカワ・プット」に依存できるか、と聞かれる。2月の10兆円の追加緩和というサプライズの記憶が未だ鮮明に残っている。しかし、既に「流動性の罠」に陥り、通貨を追加供給しても経済の底に沈殿するだけの状況なれば、サプライズ作戦が効くのは一回限り。

★シラカワ・プットの限界を最も強く感じているのが、「通貨の番人」役の人たちだ。彼らがリタイアするや、退職金の運用で「金」を買いたがる現象にも困ったものだ。金購入という投資行動は通貨価値への不信任投票なのだから。

●急速な景気下降、世界の金融当局に緩和策への舵切り迫る
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M59VMX6JTSE801.html

6月8日(ブルームバーグ):2009年まで続いたリセッション(景気後退)以来となる世界経済の急速な下降を受け、各国金融政策当局は景気支援に向けた行動を迫られている。

5日のオーストラリアに続き、中国は8日に3年半ぶりの利下げに踏み切った。温家宝首相が指摘したように、同国では景気下押し圧力が高まっていた。
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は6日、定例政策委員会後の記者会見で、欧州危機に対するECBの政策手段には限界があると強調しながらも、利下げの可能性を排除しなかった。
米国でもバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が7日、上下両院合同経済委員会での証言で、成長促進に向け追加行動を取るかどうかを月内に議論すると表明した。ただ、追加措置の効果は弱まっているもようだと指摘した。

米コンサルタント会社IHSのチーフエコノミスト、ナリマン・ベーラベシュ氏は、「世界的な成長鈍化により、世界の中銀は全般的に新たな行動に駆り立てられている」と指摘した。
JPモルガン・チェースのニューヨーク在勤エコノミストは今月1日のリポートで、世界経済の成長率が・・「過去20年間で経験したどの局面よりもぜい弱な長期的ソフトパッチ(足踏み状態)」だと分析した。

世界の株式相場は今週、政策当局者が成長押し上げへ行動するとの観測が強まったことから急伸。ただ、バーナンキ議長が7日の議会証言で、追加措置の明言を避けたため、上げ幅は縮小した。
米S&P500種株価指数は7日、一時1.1%高を付けたが、結局前日比ほぼ変わらずで終了した。

★緩やかな政策緩和の世界的協調
JPモルガンの世界経済担当ディレクター、デービッド・ヘンズリー氏は「世界的な政策緩和の緩やかな協調」が見込まれるとし、FRBが19、20両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で動いた後、ECBが7月に利下げを実施し、さらに日本銀行とイングランド銀行(中央銀行)の成長支援措置が予想されると説明した。
みずほ証券アジアのエコノミスト、沈建光氏(香港在勤)は、中国の利下げは「利下げサイクルの始まり」だとした上で、「年内に少なくともあと1回の利下げ」があると予想した。
 

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