http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/490.html
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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5ABH46KLVR401.html
■旧ソ連分裂の教訓
6月8日(ブルームバーグ):1992年当時、世界には15カ国による1つの共通通貨圏が存在した。しかし、財政赤字がスパイラル的に制御不能となる一方、ハイパーインフレが猛威を振るい、経済が縮小する中で、2年後に旧ソ連ルーブル圏に残ったのはわずか2カ国だった。
ギリシャの政治家は救済条件を破棄する可能性をちらつかせ、スペイン政府は金融支援を求めているが、欧州北部諸国は南欧諸国のために資金を拠出することをためらっている。
歴史学者はそのような状況で、ルーブル圏で起きた集団離脱がユーロ圏でも近く起きるのかと問い掛けている。学者らはエコノミストよりも長期的な視点から欧州連合(EU)の危機を捉え、その見方ははるかに厳しい。
「The End of Globalization: Lessons From the GreatDepression(仮題=グローバリゼーションの終焉:大恐慌からの教訓)」などの著書で知られる米プリンストン大学のハロルド・ジェームズ教授(歴史学)は、旧ソ連崩壊の経験について、「通貨圏からのそのような離脱は大きな混乱を伴い、所得喪失とインフレを招く。人々が怖がるのは当然だ。旧ソ連諸国が全て1990年代を通じて深刻な問題を抱えたことを考えれば、魅力的な比喩とは言い難い」と話す。
ソ連圏とEUでは共通点よりも相違点のほうが多いとはいえ、債務危機を検証する上で参考になるかもしれない類似点もあると歴史学者らは指摘する。
つまり両者とも集団的トラウマの結果生まれた戦後体制であり、危機に直面して崩壊が迫っている時期に通貨圏の創設世代が消え去りつつある点などだ。
■中核国から分裂
ソフィアを拠点とするブルガリアのシンクタンク、自由主義戦略センターのイワン・クラステフ会長は電話取材に対し、
★ルーブル圏崩壊でのロシア共和国の動きを教訓として、EUはドイツが何をしようとしているか注視し、より小さいユーロ圏ないしは「2つの異なる速度の欧州」を求めることを警戒すべきだと主張。
通貨同盟が崩壊するのは周辺国の問題のためではなく、中核国から分裂するとの見方を示した。
クラステフ氏は「それぞれの国が独自の道を歩みたいと望むから分裂が起きるわけではない。政治家がより緊密で最も有利な同盟を目指すことが理由だ。
★今回の危機によって連帯できる国境線の範囲は既に狭まっている。EUの境界が再交渉されることになるだろう」と警告している。
●ジョージ・ソロス/2012年の展望・・アングロサクソン諸国は今なおケインズに魅力を感じている。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120123/226425
多くの先進国が2011年に陥った経済的苦境は、人間の手が及ばない経済的力学だけが原因ではなかった。
世界の指導者たちが進めた政策、あるいは進めなかった政策によるところが大きかったのだ。
2008年に始まった金融危機の最初の段階において、世界の指導者たちは驚くほどの意思統一を実現した。
2009年4月に開催されたG20ロンドン・サミットでは、総額1兆ドルに及ぶ救済パッケージをまとめたほどだった。
ところが、この意思統一は早々に破綻した。
現在の世界を覆っているのは、官僚たちの内輪もめと誤った状況理解ばかりだ。
さらに困ったことに、政策上の相違は、多少なりともそれぞれの国の方向性に沿う形で生じている。
★例えばドイツは財政的に非常に保守的な方向を取っている。一方、アングロサクソン諸国は今なおケインズに魅力を感じている。
危機の根源には最初からずっと国家間の不均衡が存在する。
これを是正するためには緊密な国際協調が必要なだけにこのような国家間の乖離は状況を極めて複雑にしている。(抜粋)
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- Re: ドイツがスペインに支援要請迫ることはない(メルケル)・・無理に引き留めはしませんわよ! 墨染 2012/6/09 09:51:06
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