http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/466.html
Tweet |
〆・「株式市場では、欧州発と米国発の売りの共鳴現象が懸念され、マネーが債券市場に流れ・・外為市場では、ユーロと米ドルのどちらが強く売り込まれるかの、ドルとユーロの弱さ比べ。そして、金市場では、欧州発の売りと米国発の買いが拮抗しそう」と・・(豊島氏)
〆・「主要国では企業はしこたまキャッシュを抱えている。カネがないからリスクを取れないわけでなく、見通しが立たないことが阻害要因という側面も。心理戦に突入して久しいが、安心させる手立てが組めない状態が続く」と・・(亀井氏)
両氏の言うように・・市場のマネーは、リスク回避のハブ港でタグボートにしがみつき漂泊しているざま・・嵐を避けられても、その後も漂流は不可避のようである!!
●6月の嵐に身構える市場・・嵐のピークは17−20日。4日間で趨勢が決る?
http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2012/1205.html
欧州発「売りの5月 (sell in May)」の騒擾に続き、6月になった途端、米国発の強烈な売りがNY市場を襲った。震源は米国雇用統計の「無残」とまで表現される悪化。株安、ドル安、原油安のトリプル安に対し、債券高、円高、金高のトリプル高の構図だ。
★市場の不安感を表し「恐怖指数」といわれるVIXも26.66と今年に入っての最高水準に急上昇。リスクマネーは株を離れ、米国債に流入。10年債の利回りは、遂に1.4%台にまで低下。いよいよ「日本化」の兆しが顕著だ。
外為市場では、主要通貨の相対的人気度を不等式で表すと、円>米ドル>ユーロ。5月はユーロ独歩安であったが、6月は円独歩高の兆し。「最も弱くない」通貨の座をめぐり、「弱さ比べ」で接戦を演じていた米ドルvs円の(情けない)闘いも、米雇用統計悪化の衝撃で、マラソンに例えれば、2位の米ドルが失速して1位の円の独走を許す結果に。
そして、商品市場では、米国景況感悪化の波をモロに受けた原油が続落。しかし、「先読み」がウリの金市場は、金融政策対応としてのQE3を織り込み始め、60ドルもの急騰を演じ一気に1620ドル台へ。
今朝(4日)早朝のアジア市場も1623ドルで寄り付いた。
米雇用悪化がギリシャのユーロ離脱観測によるリスクオフを吹き飛ばした。先週金曜日の買い手はもっぱら投機筋の買戻し。ショート・カバー・ラリーと表現されるが、欧州発リスクオフの売りを見込んで、先物市場で空売りポジションを蓄積してきた投機筋が慌てて買戻しに走った。先物市場に空売りポジションが急増すると、いずれ買い戻される宿命ゆえ、市場内にはマグマの如く潜在的買いエネルギーが蓄積する。それが米雇用統計の震動で一気に噴出したわけだ。
★さて、6月の市場の嵐のピークは17−20日。この4日間で趨勢が決まりそう。
6月17日のギリシャ再選挙と6月19−20日のFOMC(米国連邦公開市場委員会)が続く時期である。
目先は今週6日(水曜日)にECB理事会が開催され追加的金融緩和の方向性が議論され、更に7日(木曜日)にはバーナンキ議長の議会証言もあり、今回の雇用統計を受けての反応が注目される。なお、先週金曜日(1日)発表された中国PMI(製造業購買担当者景気指数)の6か月ぶりの低下を受け、中国人民銀行が更なる金融緩和措置発表に踏み切る可能性もある。
株式市場では、欧州発と米国発の売りの共鳴現象が懸念され、マネーが債券市場に流れる傾向は変わるまい。外為市場では、ユーロと米ドルのどちらが強く売り込まれるか。相対評価としてのドル・ユーロのレートに注目だ。
★そして、金市場では、欧州発の売りと米国発の買いが拮抗しそう。筆者の金価格の見立ては、“sell in May(売りの5月)”が終わり、FRB、ECBそして中国人民銀行と日銀の追加的金融緩和競演シナリオで、6月は上値を試す展開と見る。ギリシャ選挙ショックがあっても、リスク回避の下げは一過性に留まろう。ギリシャのユーロ離脱は起こるとしても、今年末から来年初めにかけてで、未だ先の話である。(略)
●市場に促されて刷るか・・結局、中銀頼み(欧州銀の取り付け静かに進行 各国の金庫は空)
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/3d9eb8b3aea22ea63f7dbe90366bea11
俄かに沸き起こったEU域内の銀行監督の一元化構想。ギリシャやスペインなどで起き、イタリアなどにもじわりと広がる様相を見せた静かな取り付け騒ぎにさすがに危機感を抱いた結果ということだろう。5月6日の選挙後にユーロ圏離脱観測が公言され始めたギリシャでは、以前から頻発していた給料の遅配や支払いの遅れが常態化しているというレポートをウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が流していた。
★「代金支払いを受けていないため自分も借金を支払わない企業や機関が急増」し「企業は互いに支払いを行っていない。そして政府は仕入れ先に支払っていないし、納税者へ税還付もしていない」のだと。ここまでの状況は、一般には伝えられていなかったように思う。金融機能がマヒ状態にあることは、直接的なカネ巡りをECBまで一時的に見合わせたほどだったので予想はついたが、これでは経済が回っていないことになる。皆が現金(ユーロ)を手元に置きたがり、支払いを伸ばすのだと。借金がドラクマ建てに変わるとユーロを保有していると、その分借金は軽くなるというわけだ。
いずれにしてもスペイン、バンキアの預金引き出し急増などパニックの予兆らしきものが起きているだけに、当局も危機感を強めているということだろう。それでも市場に背中を押されてという状況。ここにきて、なし崩し的に“緊縮のみならず成長”もという流れもできつつある。しかし、各国の金庫はカラ。結局、ECB頼みという方向。
市場経済の必要条件として、リスク・テイカー(あるいは資金の出し手)が必要だが、カネにカネを生ませるための過剰リスク・テイクの挙句に誰もリスクを取れなくなって政府が取った。その政府もこれ以上リスクを取れないくらい追い込まれ・・・・・というか、政府の手におえないほど問題が大きいことが判明し、さて困った管理通貨制度の主(中央銀行)が登場したが、それでも目立った効果が表れない中で、周りは中央銀行にさらに前に出るように促すという構図。しかし、主要国では企業はしこたまキャッシュを抱えている。カネがないからリスクを取れないわけでなく、見通しが立たないことが阻害要因という側面も。心理戦に突入して久しいが、安心させる手立てが組めない状態が続く・・
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- Re: 「紛糾する6月」の基本シナリオ・・慌てているのは当局では無く市場のみ、といった風に映る 墨染 2012/6/06 11:22:24
(0)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。