http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/420.html
| Tweet |
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-entry-244.html#comment11627
①日本の国債・借入金が１０００兆円を超えたといわれ、『ハイパーインフレになる』と心配する人がいるが、国債が急増した原因は景気の悪化であり、国民が消費をしなくなったからである。
②国債増加のメカニズムとは、国民が手に入れた金を消費しなくなり預貯金するのだが、金融機関には優良な貸出先がない。窮余の策として国が金を借りて国債を発行している。
しかし、国がばら撒いた金も一巡すると再び預貯金されて不況になる。すると再び国債を発行して景気を循環させるという悪循環に陥っている。（この累積額が預貯金であり国債残高なのだ）。
③消費需要がない限り、国民は預貯金を引き出すことはない。（自宅に現金を置くと盗難や火災の心配があるから、一番安全な銀行に保管しているのであって、利子が目的ではない）。
また、一番金を持っている高齢者層が消費せず、金を使いたい若者には金がない。（日銀統計で国民の現金預金は８００兆円あるが高齢層に偏っている。そして高齢層は家・車・家具・電化製品などが充実し、欲しいものがないという消費社会の曲がり角に来ているのだ）。
④また、国債発行は「金融システム」安定のための銀行救済の意味もあり、仮に０．５％で国民から借りて国に１．０％で貸し出せば銀行は餓死しなくて済む。それは国家の安全保障でもある。
（もしも国民が預金を引き出したら、銀行は国債を担保に「日銀特融」で救済されるし、日銀は１００万円紙幣でも１億円紙幣でも、原価数十円のコストで無限に印刷できるだろう）。
禁じ手としては国会決議による「日銀直接引き受け」もあるし、「政府紙幣」や「軍票」もあるのだ。
⑤石油危機や食糧危機が来ればハイパーインフレになるだろう。だがそれは国債残高には関係がない。（5人分の食料しかないところに10人が押しかけて奪い合うようなものだからだ）。
★これらは過去の人類のたどった実話であり、富や物欲がいかに空しいものかを学ぶカリキュラムの一つなのだ。欧州は今それを別の形で学ぼうとプログラムが進行している。
■たまには経済学・欧州不動産バブル危機。
①欧州危機の構図を探ってみたのである。
それは日本バブルと同じ構造であり、銀行直接融資・ノンバンク迂回融資・不動産会社投融資・建設会社投融資・投資会社投融資など形態は非常に複雑であり、正確なことは分からない。
北欧の投資は「投資」と「融資」に分けられる。投資の場合には南欧の不動産を直接買う場合や、投資会社や不動産会社の企画に投資する場合など様々だ。融資の場合には、北欧の金融機関が南欧の金融機関に融資する場合や、不動産会社に融資する場合など様々である。
②欧州バブルの発生の原因とは。
成熟化した北欧には優良な投資先が欠乏した。そこでアメリカやドバイや上海など世界各国に投資した。そんなところに「２００４年のアテネオリンピック」が浮上したのだ。投資先を探している北欧にとっては絶好の投資機会が訪れた。さらに「地中海の大リゾート構想」も一層の拍車をかけた。おかげで、南欧には「不動産景気」が降って湧いた。
③バブルの終焉。
やがて世界のバブルがピークを過ぎるとアメリカが潰れ、ドバイが倒れ、上海も溶け出し、地中海も消えだした。北欧の投資家は大事な投資資金が次々に消えてゆく。（空虚な預金通帳には預金残高の数字が保存され、無価値になった投資証券も大切に保管されている）。
④宴の跡
北欧は融資金の返済を迫るが、南欧は返済できる金がない。俗に『半値八掛け二割引』と言われるように、バブルがはじけて価値が暴落した場合には数分の一に目減りしてしまう。しかも法的整理をして不動産の強制競売を行うと、連鎖反応で更なる不動産価値の下落を招いて悪循環に陥る。（日本が袋小路に陥ったのと同じ構図であり、解決には長い年月を要するだろう）。
★『日本雛形論』とはよく言ったものであり、「日本バブル」と同じ構図である。『いつか来た道、いつか行く道』。ヨーロッパ人は良い経験をした。これもプログラムの一つなのである。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます（表示まで20秒程度時間がかかります。）
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
