http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/415.html
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http://markethack.net/archives/51822856.html
金曜日発表の米国の雇用統計が弱かったことを受けて、QE3(追加的量的緩和政策第3弾)期待が盛り上がっています。
このため金曜日の金価格は$1,627 +4.01%と急騰しました。
金価格だけでなく、金鉱株も屈託なく値を飛ばしました。
★なぜ全てのリスク・アセットの中で金だけが他と一線を画した値動きになっているのでしょうか?
それは今後、米国や欧州で起こる事は意図的な通貨のディベーシング(価値の毀損)だからです。
スペインでは銀行から預金を降ろした後、そのお金でゴールドのジュエリーを買うという動きが報告されています。
とうとう来たか、ルンルン・タイム?
●FRBによる追加緩和の確率、80%へ上昇−モルガンS http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M4YCE06VDKHU01.html
6月1日(ブルームバーグ):米モルガン・スタンレーによると、連邦準備制度による現在の景気刺激策が終了した後、当局が追加緩和策を講じる可能性は一段と高まっている。この日発表された5月の米雇用統計では雇用者の伸びが大幅に鈍化した。
米労働省が発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比6万9000人増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は15万人増だった。前月は7万7000人増加した。モルガン・スタンレーによると、雇用統計発表前の追加緩和策の確率は50%、同統計発表後は80%に上昇した。
★モルガン・スタンレーの米債券エコノミスト兼マネジングディレクターのデービッド・グリーンロー氏は顧客向けリポートで、「冬季に見られた労働市場の改善に関連するすべての楽観的な材料は今や消え去りつつある。4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合以降、金融環境は著しく引き締められた」と指摘、「FOMCはある程度の支援を提供するために行動する可能性が高い」と続けた。
連邦準備制度による保有証券の残存期間延長策(オペレーション・ツイスト)は今月で終了する。
★「陰鬱な米国雇用統計」
それ見たことか!一部エコノミストのセオリーを裏付ける内容であった・・と広瀬氏
(http://markethack.net/archives/51822802.html)
★「直近の売り方総崩れ、敗退敗走中」
米国が金ショート・カバーの弓を引いたと・・亀井氏
(http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/33be1cb901d64f94bc24b9d4c09d0a34)
5月の米雇用統計は“失速”ともいえる結果に終わった。4月が速報の11万5000人増から7万7000人増に大幅下方修正。失業率は前月の8.1%から8.2%と11ヵ月ぶりに前月より悪化。他地域はともかく米国は別格ということは今やないわけで・・・・。この結果を受け金市場では、FOMCでの追加緩和期待からショート・カバーの嵐。。直近の売り方総崩れ、敗退敗走中。
●最後の頼みの綱が切れたかも−米雇用統計(まさに世界同時不況の新時代に突入)
http://blog.livedoor.jp/mkubo1/archives/51342460.html
盛りだくさんの金曜日、いや、すでに日付は変わって土曜日。
木曜日の米国の経済統計の中で、5月のシカゴ購買部協会景況指数が発表されました。
シカゴ購買部協会景況指数
シカゴ地区の製造業の購買担当者に直接調査を行いその景況感を指数化したものです。50が分岐点です。
類似指標にISM製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、NY連銀製造業景況指数があります。
前月が56.2、予想が56.8に対して、結果52.7でした。
これを見て「ヤバイ」と思った人は多かったはずです。
最近の傾向をチャートで見ていただければ、その「やばさ」がわかります。
しかも、生産と受注の両方で鈍化傾向が見られました。
ここから、雇用統計も悪いかもと言う嫌な予感がしたものです。
実際、嫌な予感ほど当たるもので、金曜日の雇用統計は、ベア派を喜ばせるには、十分な悪さでした。
米国の景気の減速は、疑いが無い事実となりました。
いや、世界的な景気減速が明らかになったと言っていいでしょう。
株価は早速反応して、大幅下落です。
ダウ30もS&P500、NASDAQともに、支持線を下方にブレークしています。
もっとも、きれいに下方ブレークしているのがダウ30ですので、
約2週間、支持線で耐えていましたが、一段の景況感悪化には、勝てませんでした。
欧州危機により、「質への逃避」が鮮明になり、これでもかってくらい、安全第一となっています。
そこへ、最後の頼みの綱であった米国景気の減速が疑いの無いものとなったので、さらに「質への逃避」が加速しています。
先日、「ギリシャのユーロ離脱を織り込み始めているマーケット」というブログを書きましたが、確かに、ギリシャについては、織り込みつつあるかもしれないと思っています。
が、しかし、肝心の景況感がこれでは、もう一段、下落して、株価の落ち着きどころを探るのでしょう。
正直、あまりにも悪いです。
その後、金融政策や財政政策が議論されるのでは、ないでしょうか。
もちろん、市場の期待はQE3に注目が集まると思います。
6月のFOMCでQE3と言う声も出てきています。
が、過去のFOMCというか、バーナンキの政策を振り返りますと、期待インフレ率の低下(=デフレ圧力の増加)の時に、QE1、QE2、ツイスト・オペと金融政策を発動しています。
現状、期待インフレ率(5年のフォワードレート)は、まだ、2.5%と十分に高いのです。
が、今後、景況感の悪化により、急激に低下することが考えられます。
そうなると、(デフレ嫌いの)バーナンキ議長は、QE3、もしくは、それの代替策を推進すると思われます。
この数値は、今後、しばらく、要チェックとなります。
★世界的に、財政が緊縮路線となっている中、また、先進国の政策金利が実質ゼロという状況の中、結局、財政の緊縮路線を緩めるしか方法は無いのでしょう。
ただ、スイスなど、本気で、マイナス金利を考え始めているようです。
まさに新時代に突入している感がありますね。
主要国の長期金利が過去最低をつけるのも、そういう新時代の幕開けなのかもしれません。・・非常にショックな雇用統計でした。
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