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ユーロ崩壊と円高の終焉は近い=藤巻健史氏    JPモルガンの「くじら」、10年から怪物並みリスク
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/408.html
投稿者 MR 日時 2012 年 6 月 01 日 16:29:16: cT5Wxjlo3Xe3.
 

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85001N20120601?sp=true
オピニオン:

ユーロ崩壊と円高の終焉は近い=藤巻健史氏

2012年 06月 1日 11:37 JST

情報BOX:ユーロ圏債務危機、今後の主な日程
日経平均が9週連続安、1992年以来20年ぶり=東京株式市場
米マイクロソフト、「ウィンドウズ8」製品試作版を公開
焦点:米S&P500種企業は4分の3が人員増、大企業で雇用持ち直し
藤巻健史 フジマキ・ジャパン代表取締役

私は、自他ともに認めるマーケットパーソン(市場人間)である。したがって、今から語る内容は、理論家としてではなく、実務家として培った知識や経験に基づく見解であると理解していただきたい。

<世界はまだ真の変動相場制に移行していない>

まず私の率直な問題意識を伝えれば、現在の世界の為替市場は根本的な問題を抱えており、極めて危うい状態にある。

なぜ危ういかと言えば、変動相場制が採用されていないか、もしくは機能していない国や地域が多く、為替レベルと実体経済との乖離(かいり)が発生しがちだからだ。乖離すればするほど、そのギャップというか、「おでき」は膨らみ、それが破裂したとき、マーケットや世界経済に走る衝撃のスケールも増大する。

目下の最大の懸念は「地域固定相場制」のユーロだろう。固定相場制の最大の弱点は、各国の中央銀行に独立した金利政策の放棄を強いる点にある。

経済格差のある多くの国々の間で金利政策を放棄すれば、経済運営がうまくいくはずがないのは自明の理なのに、欧州諸国は「壮大な実験」という名のもとに、失敗のリスクが高い大冒険に乗り出してしまった。詳しくは後述するが、ギリシャ問題を導火線として、ユーロは崩壊への道をたどる可能性が高いと考えている。

次に、安い通貨を武器に輸出主導で急成長を遂げた中国も、その為替制度は変動相場制に程遠い。円の高騰に伴い国力を低下させていった日本を反面教師として、実態に合わない通貨高の不利益を学習したのか、米国や国際社会がいくら切り上げを要求しても、お茶を濁す程度しか切り上げない。

人民元の水準は、今や実体経済に対してあまりに安すぎる。固定相場制維持のための資本移動規制にも限界がある。仮に中国のおできが破裂して、大きな調整が一気に進むようなことになれば、世界経済混乱の火種となるのは必定だ。

また、変動相場制を採用しているようで、実はそれが機能していない国もある。日本はその典型例だ。

為替とはそもそも国力の通信簿であり、国の力が強くなれば通貨も強くなり、弱くなれば通貨も弱くなるはずなのに、円は1985年の「プラザ合意」以降、多少のブレはあるものの、経済ファンダメンタルズに関係なく一貫して強くなっている。1981年と比べると、人民元がほぼ4分の1になったのに対して、円は2.7倍になった。まるで「円高という固定相場制」だ。企業が海外に工場を移し、日本人が職を失うのも当然だ。

このように多くの国や地域で、為替レベルが経済実態に合っておらず、おできが膨れ上がっている。ユーロ危機を見ると、それがついに破裂する瞬間が近づいている気がする。

<ユーロはあと10年持たないだろう>

では、ここでまず現在最大の火種となっているユーロについて、持論を述べておきたい。

実は私はかねてよりユーロ懐疑論者だった。1999年にユーロが導入されるまでは独マルクや仏フランなど欧州各国の通貨や国債をそれなりに取引していたが、発足後はいっさい止めた。理由は、純粋に上述したようなユーロという地域固定通貨制度が持つ構造問題に対する懸念からである。

もちろん、私は評論家ではなく、ディーラーだったので、欧州統合への過信というある種のユーフォリズムを背景に通貨ユーロがかなり強くなる前に買っておいて、いいところで売るべきだった。その点では、ディーラー失格だ。しかし、ギリシャ危機を経て、私の懸念が正しかったことは証明されたと思う。

話は脱線するが、北海道夕張市の財政問題が世間で大きくクローズアップされた頃(同市は2007年3月に財政再建団体に指定され、事実上財政破綻)、当時大学生だった息子からこう聞かれたことがある。

「東京都と夕張市には経済格差があり、同じ円という通貨を使っている。しかし、ユーロ圏とは違い、夕張市の財政問題が円の崩壊懸念につながることはない。円とユーロでは何が違うのか」と。私は、こう答えた。「夕張市が破綻しても、東京人の税金で助けることができる。財政が一つだからだ。しかし、国が違う(=財政が一緒ではない)ユーロ圏ではそれは無理だ」。

今まさにこの問題がユーロを直撃している。ドイツとギリシャが一つの国ならば、ギリシャの財政問題がユーロの崩壊懸念にまではつながらない。しかし、そうではないから問題なのだ。

私の予測に反して、ユーロ圏が財政まで一つに統合すれば、ユーロ崩壊はないだろうが、本当にそんなことが可能だとは思えない。となれば、率直に言って、現在の体制のままであと10年ユーロが持続することは難しいだろう。むろん、その過程では、ユーロ中核国からなる「ティア1」と、出たり入ったりするトレーディングパートナー的な位置づけの「ティア2」からなる二層構造への移行が図られるなど弥縫(びほう)策も模索されるかもしれないが、最終的には持ちこたえられないだろう。

当然、ユーロ崩壊は、とてつもない衝撃とストレスをマーケットや世界経済に与えることになると予想される。1971年のニクソン・ショック(金ドル交換停止など)をも凌ぐ混乱をもたらすのでないか。

ただ、長い目で見れば、ユーロ圏各国とも自国通貨の復活によって、景気が弱くなれば通貨が安くなり景気を押し上げる、逆に景気が過熱すれば通貨が高くなり景気を押し下げるといった自国経済の自動安定化装置を取り戻すことができるわけで、得策であるはずだ。

むろん、観光業以外にたいした産業のないギリシャの場合、ユーロから自国通貨ドラクマに切り替えたときの打撃は甚大だろう。ドラクマの価値が急落し、ハイパーインフレに陥り、欧州の最貧国へと転げ落ちるのは必定だ。しかし、歳月を経て、やがては通貨安を武器に頼みの綱の観光業などが牽引し経済が復活していくはずだ。その結果、ドラクマの価値も上がっていく。市場原理とは、そういうものである。

<円高という固定相場制の終焉>

さて、おできの問題は、日本も無縁ではない。一見、変動相場制を採用しているように見えて、実は機能していない国の典型が日本であると先ほど述べた。実際、多くの外国人が指摘するように、日本こそ世界最大の社会主義国家であり、実質的には固定相場制の国なのである。そうでなければ、経済ファンダメンタルズと乖離した長期円高トレンドの持続は説明がつかない。

普通、経済が下降して魅力的な投資案件が国内から失われれば、資金はより魅力ある海外に流れるはずだ。変動相場制が機能していれば、そこで円安に切り替わったはずである。ところが、それが起きなかった。

為替が国力を反映して動かないのは、この国が真の資本主義国家ではないからだ。資本主義が徹底されていたら、超低金利の日本国債にこれほど投資が集まり続けるわけがない。預かったお金の8割を国債で運用している実質国営のゆうちょ銀行の存在に象徴されるように、市場原理が無視され国内に資金が滞留したことが、実体経済から乖離した円高の原因なのである。

しかし、このおできも、もはやこれ以上の膨張は許されまい。どこかのタイミングで、事の深刻さが強く認識され、国債が暴落し、急激な円安に転じる可能性が高いと思う。

しかし、繰り返すが、長い目で見れば、それは悪い話ではない。円安が進めば工場も戻ってくるし、観光などサービス業の国際競争力も回復する。魅力的な投資物件も生まれ、ハードランディング後に逃げ出した資金も再び日本に戻ってくるだろう。そしてその結果、今度は円高にシフトする。市場原理が偉大であるゆえんだ。

なお、最後に補足すれば、私は20年後もドルは世界の基軸通貨であり続けると考えている。輪転機を回すだけで世界の富を買えるという特別の立場を米国が手放すはずがない。

ドル凋落の根拠として、貿易赤字(経常赤字)と財政赤字の「双子の赤字」問題に言及する人が多いが、それは実は多くの先進諸国に当てはまる論理だ。日本もすぐにではないにせよ、やがては慢性的な経常赤字に転落する可能性がある。ドルだけが弱くなる特別の理由はないのだ。ドル基軸通貨体制の崩壊論を説くよりも、むしろ多くの通貨が弱くなる、つまり世界的なインフレの足音が近づいていると捉えるべきなのではないだろうか。

いずれにせよ、20年後の為替市場は、各地でおできの破裂を経て、真の意味での変動相場制に移行していると思う。そうなると、世界経済が不安定化するとの見方も出てくるかもしれないが、私の見解はその逆だ。先物、オプションなど、為替のデリバティブが大いに発達し、個人や企業がヘッジ手段としてデリバティブを多用するようになり、より効率的な変動相場制が確立するとみている。そうした仕組みは、必ずや世界経済の安定化に資するはずだ。

(6月1日 ロイター)

*藤巻健史氏は、フジマキ・ジャパン代表取締役。米モルガン銀行在籍時、世界トップクラスのディーラーとして名をはせ、1995年に当時外銀では日本人唯一となる東京支店長に抜擢された。2000年に退社。ジョージ・ソロス氏のアドバイザーを務めた経験もある。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。(here)

*本稿は、個人的見解に基づいています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M4XBS66JTSEA01.html
JPモルガンの「くじら」、10年から怪物並みリスク−関係者

  6月1日(ブルームバーグ):大規模な賭けっぷりで「ロンドンの鯨(くじら)」の異名を取ったJPモルガン・チェースのトレーダー、ブルーノ・イクシル氏は、少なくとも2010年から既に怪物並みの巨大なリスクを取っていたことが事情に詳しい関係者の話で明らかになった。
この関係者が匿名を条件に述べたところによると、今年に入ってリスクを膨らませる前も、同氏のバリュー・アット・リスク(VAR、1日当たりに生じ得る損失の最大額)は通常3000万−4000万ドル(約23億5000万−31億4000万円)だった。時には6000万ドル(約47億1000万円)に達する日もあったという。この額は従業員2万6000人の同行投資銀行部門全体のVARとほぼ同水準。
イクシル氏がチーフ・インベストメント・オフィスで行っていたこの巨大リスクテークについて、幹部がどのくらい前から知っていたかを当局は調査している。焦点の1つはイクシル氏のVARを算出する数式がなぜ今年初めになって変更されたかだという。この変更により、報告されるリスク額は半分になった。JPモルガンに近い関係者の1人は、2011年終わりごろに行われた内部分析の後に、リスク管理担当の最上級幹部によって変更が承認されたと述べた。ほぼ同じ時期に、そのような決定に通常携わっていた管理職6人が別の業務に移ったという。
JPモルガンのリスク管理手法を統括していたスティーブ・アレン氏は「あれほど大きな影響のある変更なら、リスク管理部門の最上級幹部レベルでの合意が必要だったはずだ」と話した。同氏は04年にJPモルガンを退社している。「あれほど重大な変更を1人のリスク管理者の判断で行うことはあり得ない」と同氏は付け加えた。
原題:JPMorgan’s Iksil Said to Take Whale-Size Risks YearsBefore Loss(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Bradley Keoun bkeoun@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:David Scheer dscheer@bloomberg.net;Rick Green rgreen18@bloomberg.net
更新日時: 2012/06/01 15:11 JST  

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コメント
 
01. 頭痛肩こり樋口一葉 2012年6月01日 17:14:58 : t3ieEZjnMItus : FDKr9vFUmQ
円安と叫んでみても〜木霊がかえるばかりなり

中国がまもなくバブルは崩壊する確率とどっちが速いんでしょうかね?


02. 2012年6月01日 18:01:49 : IOzibbQO0w

ユーロ崩壊や、今後の円安への転換という予想自体は、100%否定はしないが

>>1981年と比べると、人民元がほぼ4分の1になったのに対して、円は2.7倍になった。まるで「円高という固定相場制」だ。企業が海外に工場を移し、日本人が職を失うのも当然だ。

輸出企業は苦しんでいるのは事実だが、日本の失業率は先進国の中では常にかなり低く
今でもユーロ安の恩恵を受けているドイツ以上だ


>市場原理が無視され国内に資金が滞留したことが、実体経済から乖離した円高の原因

これは正しい事実認識ではない

先進国の通貨に対しては、決して円高ではなく、中国や韓国など為替操作国に対して生産力以上の急激な円高が進行した(資源国に対しては決して円高ではない)というのが現実

そして、円高は為替操作国の脆弱な金融システムやバブル崩壊した欧米諸国の実態からみて必然的な動きであって

市場原理に基づいた結果である

藤巻氏は、自分の間違った相場観を正当化しようとして、どうも現実を見誤っている可能性がある


03. 2012年6月01日 18:45:22 : 3CNLte9sGM

コラム:欧州混乱で円高加速か、最悪シナリオはドル72円=熊野英生
2012年 06月 1日 18:11 JST

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来週の外為市場はユーロ圏危機対策でECBの出方に注目
ドル78円半ば、政府当局者の円高けん制で下げ一服
日経平均3日続落、終値で8500円割れ
円急伸で政府内に警戒信号、再介入も視野
熊野英生 第一生命経済研究所 首席エコノミスト

[東京 1日 ロイター] ユーロ安・円高の流れが止まらない。6月17日のギリシャの再選挙が分岐点になり、ギリシャのユーロ離脱という破局のシナリオに向かうかどうかを皆が恐れてユーロを売っている。

<6月危機に備えた資金シフト>

焦点は、選挙で急進左派連合(SYRIZA)が勝利するかどうかである。万が一、多数のギリシャ国民が、「ユーロ圏には残りたいが、緊縮財政はNO」という勝手な主張に票を入れれば、緊縮財政はNO→金融支援の打ち切り→ユーロ離脱という奈落の底に転落していく。

選挙後、EUとギリシャ政府の調整、ECBの支援スタンスも問われるが、ギリシャが安易に救済される楽観的な結論は見込みにくい。6月中旬に連立協議が行われ、新しい政権が支援プログラムの扱いをどうするかが7月初旬までに見えているだろう。

金融市場では、ギリシャがユーロを離脱したときに巻き起こるダメージを警戒して、投資マネーは「質への逃避」を起こしている。為替レートの円高のみならず、最悪のシナリオに備えたリスク回避と信用収縮が広範囲に進んでいる。債券市場では、南欧国債が売られ、米・独・日の国債が買われている。低格付け社債が敬遠され、各国株価も下落している。

他に、原油・金などの商品の急落、ブラジル・レアルや南ア・ランド、そして豪ドルなどの新興国・資源国通貨の急落も見逃せない。投資マネーの逆回転は、危機が起こらなくとも、危機を先取りして自己実現的に混乱が起こっていることを象徴している。

もちろん、危機が実現すると、事前の予想よりももっとひどいことが起こるだろう。金融市場が機能不全になるシナリオは、リーマンショックを彷彿とさせる。あのときは、貿易信用の萎縮により日本やアジアの貿易取引をストップさせた。

<最悪の円高シナリオ>

筆者の為替のシナリオは、6−7月中にリスク回避の円高によって、1ドル=75.0円まで進むというものだ。円高は、かなり極端な水準まで進んでいて、劇的に動くとは考えにくい。日本政府も口先介入を行っていて、いざというときに為替介入を辞さない構えだ。標準シナリオでは、75―78円のレンジで円高が進むにしても、一足飛びに円高方向に向かうのではなく、揉み合いながら居所を確認していくことになろう。

こうした標準シナリオとは別に、最悪のときにどこまで円高が進むのかを考えてみた。計算の前提は、日本と米国の2年物の金利差が0%になったときの限界点を導き出したものである。ドル円レートの変動は、2年物の日米金利によって説明できる。その経験則で最も極端なケースが金利差0%であり、計算上は1ドル=72.0円になる。これは、生起確率は低いが、最も極端な円高水準といえる。

なお、言い訳をしておくと、72.0円の最悪シナリオは、過去の経験則に立脚しているため、最悪の事態を完全に読み切っているとまでは言えない。また、今のところ、ユーロ売りの流れでドル高が起きているので、ドルと同調的に買われている円は極端に円高になりにくいという見方もできる。

<危機に終止符が打てないリスク>

次に、破局のシナリオの論点を考えたい。筆者の関心は、ギリシャのユーロ離脱の波乱が、EU全体の信用力をどこまで低下させるかにある。

EUでは、ギリシャがユーロ圏に留まり続けるという前提で、特別の信用供与をしている。ギリシャがユーロ圏から離脱すると、そのレジームが崩れて、信用供与をしていたEUとECBの債権が毀損(きそん)する。

例えば、EFSFが保有するギリシャ向けの債権は1260億ユーロ。ECBが証券市場プログラム(SMP)で買い入れたギリシャ国債の現在価値は500億ユーロ。ECBからギリシャの銀行向けに行っている流動性供給分。そのほかに、わかりにくいのはドイツのブンデスバンクが資金決済システム(TARGET2)の中で積み上げている未決済残高が損害を受ける可能性である。ギリシャ中銀には、緊急流動性支援(ELA)があり、それを使って国内銀行向けに行っている。ギリシャ中銀の信用供与分が劣化し、中央銀行間の信用に響く可能性もある。

要するに、ギリシャをユーロ圏から切り離すレジームチェンジでは、従来の金融支援が効力を失い、欧州政府などがその損失を負担する構図になるのだ。そうすると、これまで極端に買い進まれたドイツ国債や他の欧州諸国の信用力が、一転して低下したと見られるリスクはないのかが気になる。もしも、安全資産と見られていたドイツ国債の信用が低下すれば、「質への逃避」の流れは、さらなる円買いに向かうことになる。

さらに、連鎖反応が心配される他の南欧諸国について、EUなどからの金融支援が必要になったとき、今度は何がしかの厳しい制約を課されるのではないかという問題も残る。

<楽観シナリオでも停滞は長期化>

正反対に、楽観シナリオも検証してみよう。最も好ましいのは、6月17日のギリシャの総選挙で、緊縮財政を堅持する政党が過半数を握って、ギリシャ支援が継続されることになることだ。しかし、それは一時的な収束かもしれない。ギリシャは立ち直ることなく、またどこかで波乱を起こしかねない。

EUは、金融支援の前提として、財政再建の進捗を随時確認している。二次支援の決定後から、ごく短い期間でギリシャの懸念は再燃した。そのように、先行きギリシャが我慢強く財政再建を進められるとは思えない。

楽観シナリオを描くならば、ギリシャ問題が消えるのではなく、問題視されなくなることだ。欧州景気が力強く成長し始め、金融市場がギリシャのデフォルトのコストが十分に吸収可能という自信を持てればよい。2012年初から経済指標が改善し始めた2―3月に、世界的に株価が持ち直した背景には、ファンダメンタルズの改善に対してギリシャの債務再編のコストが相対的に小さくなったと見えたからという説明もできる。

半面、今の欧州の景気情勢はまだ不安定なので、ギリシャ問題の悪影響が相対的に大きく捉えられる。目下、ギリシャの再選挙を前にして信用収縮が先取りされていて、せっかく見え始めたファンダメンタルズの改善は、不安定化し始めている。ユーロ圏PMIが4月、5月と低下したのは、金融面の悪影響が実体経済の足を引っ張ったと理解できる。楽観シナリオでも、ギリシャ発の小爆発が何度か繰り返され、欧州経済の改善はゆっくりしか進まないという停滞の見通しになる。

あえて明るい材料となるのは、極端なユーロ安でドイツの製造業の復活が進むことである。もうひとつ、就任後LTROを実施して金融不安を一時的に沈静化したECBのドラギ総裁のマジックが、神通力を残している。財政政策が機動性を失い、金融政策の余地も少ないが、中央銀行総裁への信認が残っていることは僅かながらの希望である。

*熊野英生氏は、第一生命経済研究所の首席エコノミスト。1990年日本銀行入行。調査統計局、情報サービス局を経て、2000年7月退職。同年8月に第一生命経済研究所に入社。2011年4月より現職。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。(here)

*本稿は、筆者の個人的見解に基づいています。 
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85005620120601?sp=true


最近の円高進行に投機的要因、必要なら強い決意で措置=中尾財務官
2012年 06月 1日 12:38 JST

来週の外為市場はユーロ圏危機対策でECBの出方に注目
ドル78円半ば、政府当局者の円高けん制で下げ一服
日経平均3日続落、終値で8500円割れ
円急伸で政府内に警戒信号、再介入も視野
[東京 1日 ロイター] 財務省の中尾武彦財務官は1日午前、都内で行われたセミナーで講演し、最近の円高進行には「投機的要因がある」として「必要なら強い決意を持って措置を取る」と述べ、為替介入を辞さない姿勢を示した。

財務官は「過剰な円高に懸念している。G7会合でも確認しているが、過剰な為替の動きは建設的ではない」と指摘。「今後もモニタリングを続け、過剰な動きが続けば対ユーロだけでなく、対ドルでも決意を持って対策を取る」と述べた。

さらに、昨年末に米財務省が公表した為替報告書で、日本の為替介入に批判的見解を示したことにもあらためて言及。「(米当局とは)常に連絡を取っている。日米で意見が分かれることもあるが、多くの分野でうまく協力している」として、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)などを通じたユーロ圏安定化策への貢献や、アジア・アフリカ問題で足並みを揃えたことを強調。「時によって意見の食い違いはあるが、日本政府は強い決意を持って必要なら措置を取る。金融政策は重要だが、われわれの市場での対応、すなわち介入の可能性を排除すべきではない」と話した。

31日海外の外国為替市場では、欧州債務問題の広がりを受けて円が全面的に上昇。ドル/円は78.21円まで下落して3カ月半ぶりの安値をつけたほか、ユーロ/円は一時96.48円と2000年12月以来の安値をつけた。

(ロイターニュース 基太村真司、木原麗花)

*内容を追加します。

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過剰な円高はマインドにマイナス、動向を注視している=中尾財務官 2012年6月1日
市場投機的なら単独為替介入の可能性=中尾財務官 2011年11月28日
中尾財務官と中曽日銀理事が緊急会談、円高などで対応協議 2011年8月18日

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85000T20120601


04. 2012年6月01日 20:45:14 : sUpHQ8Q75g
> 私は、自他ともに認めるマーケットパーソン(市場人間)である。

左巻きフジマキは根拠のない円安妄想に取り付かれてるだけ
誤った見通しを何年も出し続けてるから
被害を被ったクライアントはどれほどあるのだろう

とはいえ今の円高トレンドはいつか必ず収束し反転する
しかしトレンドの転換点が1ドル75円か70円か65円かは現時点ではわからない
為替は国際政治の影響を強く受けるからであり
ギリシャを始めとするユーロ圏の問題はまさに国際政治の問題だからだ

今回75円を守ればチャートでは底を打ったように見せることもできるので
本邦財務省は75円ミドルまでに介入して反転を演出しようとするだろう
問題は国際政治がそれを許す状況にあるかどうかだ

左巻きフジマキは債権トレーダー時代にたまたま思惑が当たっただけである
確かに強運の持ち主ではあったがそれは遠い過去のこと
為替が需給関係や金利差だけで動くものじゃないってことを知らないか
妄想に取り付かれだけの哀れな中高年なんだろう
これだけ長いこと外し続けてもまだノーガキ垂れてられるのは強運のおかげか


05. 2012年6月01日 23:45:04 : sgolhP60mA
ユーロがダメで円安、そしてドル高という。
日本の経常収支が近く赤字になると言うのが前提だが、それが正しいかどうか。

日本の経常収支、対外純資産に粉飾(例えば回収不能の債権)があれば、それが表面化したときに円安が始まる。その危惧はある。が、それはアメリカの国債・州債のデフォールト、大幅なドル安で起こりそうだ。ドル安が同時に起こるパタンなら、どの通貨が上がるか?

アメリカは経常収支赤字であっても基軸通貨だからドル安にはならないといのもおかしい。輪転機で刷ったドルを欲しがる者がいなければドル安。基軸通貨でも安くなり続けると思えば、ドルで資産を持ちたくないのは中国が例を示している。


06. 2012年6月02日 00:47:07 : qOdosltl0I
この人のは本人も公言している通り基本的にポジショントークだと思ったほうがいいんじゃないかな。あくまで本人の希望、期待。数年前に1ドル150円だったときに1ドル200円になると言っていた人だし、塩漬けになったドル資産を抱えて逡巡しているのかもね。

07. 2012年6月02日 07:20:09 : pvof4Q27Fo
ギリシャがユーロから離脱してドラクマにすれば、ドラクマの下落によってハイパー・インフレが起きる。 それが結果としてギリシャの国際競争力を強くして経済が回復すると言うが、経済の回復よりも前に国民生活が破壊されるから、暴動・内乱・内戦が起きるだろう。 輸出産業の無いギリシャ経済の回復などあり得ることではない。 同時にスペイン・イタリアの銀行の破産を促進し、短期間の内に南ヨーロッパがユーロから離脱せざるを得ない状況になる。 ドイツにはギリシャ以外の破産国家を救済する余力は無い。 ユーロは失敗したことを確認して、解体される方向に向かう。 多分ドイツを中心にした北ヨーロッパが、マルク中心の経済共同体を形成する方向に進み、それには北欧・デンマーク・ベルギー・オランダ・チェコなどが参加し、将来はロシアとの提携に移行してゆく。 弱体化したアメリカの桎梏から逃れることが出来るならば、日本も参加を求められるのではないか。 今後の1年2年ぐらいの間に方向が見えてくるだろう。 N.T

08. おっさんZ 2012年6月02日 12:00:15 : vf1pLsPn/FgHY : twxC8K62Po
>>07
>経済の回復よりも前に国民生活が破壊されるから、暴動・内乱・内戦が起きるだろう。

既にユーロ維持の為の異常な緊縮政策で国民生活は破壊されまくっていますが何か?(大爆笑。

っていうかね、緊縮政策なんて左巻きな政策、市場経済に対して著しく有害な事もわかんね〜の?。


09. 2012年6月02日 13:11:29 : JlhOElFGlE
ドラクマ発行しても紙くずなんだから価値が暴落するので、ギリシャ人はユーロを使い続けるだろうね。
日本人は国家にしがみついて離れられないだろうけど、ギリシャ人にとってのギリシャ国家なんてどーでも良くって、今後はヨーロッパのギリシャ地域、みたいなものが残るだけじゃん。
暴動のひとつ、二つは起るかもしれないけど、ユーロ圏以外の近隣国が領土的野心を持たなければ内戦になることもなかろう。
ユーロの目的が通貨同盟では無くて国家の解体であるとすれば、スペインやイタリアも同じ道を歩んでいくよ。

10. 2012年6月02日 13:24:32 : T9hNSVLSto
経済についてはド素人ですが・・・。

>>多くの外国人が指摘するように、日本こそ世界最大の社会主義国家であり、実質的には固定相場制の国なのである。そうでなければ、経済ファンダメンタルズと乖離した長期円高トレンドの持続は説明がつかない。
普通、経済が下降して魅力的な投資案件が国内から失われれば、資金はより魅力ある海外に流れるはずだ。変動相場制が機能していれば、そこで円安に切り替わったはずである。ところが、それが起きなかった。

とありますが、バブル崩壊後国内の市中銀行は不良債権処理に追われてましたよね?
「魅力がある=リスクが高い」ですよね?
銀行としてはリスクの高い国の国債や他の株なんか買うより安全な日本国債を買うのは当然の行動じゃないんですか?自分の保有資産の価値がガクッと下がっているときに「海外の高リスク商品買うぞ!!」とはならない気がするんですが。

>>ドル基軸通貨体制の崩壊論を説くよりも、むしろ多くの通貨が弱くなる、つまり世界的なインフレの足音が近づいていると捉えるべきなのではないだろうか。

これ、言ってる意味がまったく理解できないんですが・・・。
戦後、慢性的なデフレに苦しんでるのは世界で日本だけですよね。
日本以外は常にインフレってことですよね。
「多くの通貨が弱くなる」とありますが「何に対して」弱くなるのでしょう?
すべての通貨がインフレになるんだったら、通貨間のパワーバランスは変わらないのでは?

私の読解力が足りないのでしょうか?どなたか教えてください。


11. 頭痛肩こり樋口一葉 2012年6月02日 17:43:13 : t3ieEZjnMItus : FDKr9vFUmQ
気にしないで下さい〜

藤巻さんは狼少年ケン〜と名高いですから

だだ貿易収支と共に経常収支も赤字が10年続けばあり得ますが、今日の発表でまたトヨタがアメリカで前年比185パーセントと持ち直したようですね〜

はっきり言って埒もない物をエントリーするの止めて欲しい位です
〜日と好きずきなので何とも言えませんが


12. 2012年6月02日 19:11:07 : kTuJ773PGI
昨日の米国指標後に円安に動きましたね。
おそらく円売り介入でしょう!
米ドル・ユーロに次ぐ円なのだから、日本は世界一の為替操作国でしょう。

日本は、霞が関の役人が天下りするシステムを企業が真似している。

一部の特権階級しか儲からないからくりになってますからね。

こんな国では成長も糞もないですね。


13. カチガラス 2012年6月02日 19:11:18 : odkDD5w7id2OU : a0wobcn8Mk
ギリシャが経済危機と言われてだいぶ経ちますが、今までぼーとしていて改めてギリシャ株価指数を見ると、昨年初めは800を越えていたのに今は176程度。しかも規制がかかり新たな建玉はできなくなりました。損した分だけ儲けた奴もいるでしょうが、売り建てておけば一財産だったのに悔やまれます。。他にドジョウはいないかとイタリアやスペインを見ると、ギリシャほどでは無いけど株価指数は大幅に下がっています。今から売りに参加しても間に合うでしょうかね?私が手を出すと、「買ったら下がり売ったら上がる法則」がまたまた発動されそうです。悩むところですが、週明けは少しだけ売ってみましょう。損切りを確実に付けて。

もちろんご高名な藤巻先生は昨今のユーロ下落でガッポリお稼ぎになったことでしょう。うらやまけしからん。


14. 2012年6月02日 19:43:11 : 26tyE2xKKI
円安ノストラダムス

フジマキ氏は暫く前に1ドル=1,000円と唱えていたけど、ありえない。


15. 2012年6月02日 20:36:16 : p9B89YgNYw
こういうやつがいるから政府がまともな円高対策をやらない、
消えろ藤巻

16. 2012年6月02日 23:08:23 : 4RxWQifcIo
ギリシャに関しては、私は、その通りだと思います。
無理にユーロにいる意味がないのです。輸入のハイパーインフレとはいいますが、
あの国で輸入に頼ろうとするのが、そもそも間違いです。国産品を使う事で、内需を増やそうとしないといけません。輸入を続けて、貿易赤字を出し続けるのはそもそも間違いです。最低限の輸入にとどめるのです。みんな、あまり言いませんが、ギリシャのプライマリーバランスは、それほど悪くなのです。デフォルトして、借金をチャラにした方が、払いつづけるよりもましなのです。それに外国保有も多いですしね。国内の個人保有の国債を除いて、すべてチャラにした方が回復は早いかもしれません。

ただ藤巻さんは、ずっとこの調子で、日本の国債が下がっているのに、暴落の話ですから。

今はチャンスですよ。黙って、国債先物でも売っていれば、大儲けするのに。
まあ、大損するかもしれませんが、ご自分の信念ですから、仕方ないですよね。

ついでにCDSも買っておけば、大儲けですよね。


17. 2012年6月03日 01:44:39 : K3ygCZWGOS
>>なお、最後に補足すれば、私は20年後もドルは世界の基軸通貨であり続けると考えている。輪転機を回すだけで世界の富を買えるという特別の立場を米国が手放すはずがない。

だからフセインが石油取引の決済をユーロに変えようとしたので潰したのですね。
カダフィもアフリカの基軸通貨の創設をもくろんだので潰されたのですね。
円と元の為替取引が始まりましたが、今度は日中戦争ですかあ。


18. 2012年6月03日 09:09:52 : Wg3S07Yplk
何を今頃「馬鹿云ってんじゃないよ」
ご高説は?竹中が言ってたことの・・バリエーションですね。
相変わらず、日本型社会主義 vs 市場経済新自由主義の、2項対立図式ですか?
市場原理を最大限に蹂躙しているのは・・米国であることをネグレクトしていませんか?あなたのご高説は?
要するに、「米ドル支配は永遠です」のフレーズが、「巨人軍は永遠です」に重なる・・藤巻流「目玉焼き経済教室」でした。

ユダヤ・インテリジェンス本性むき出しの=チャンチャン「MR投稿」でした。


19. 2012年6月03日 17:54:41 : 2JlYSEc9QA
円安妄想願望家。長年のポジショントークにしかすぎないのだから、取り立てて論じる必要もないし、ましてや著作物なんて、買う価値も無い。

20. 2012年6月04日 09:26:51 : S7KiSx7JY6
いくらユダヤの犬でも、もう少しまともなことを言えよ。典型的ポジショントーク。こいつの円安論は十年以上前から聞いているが、円高になる一方だ。リーマンショックも全く予測できなかった(しなかった)奴が、いったい何を言っているのか。確かに、これから百年の間には円安になるかもしれない。楽な商売だ。

21. 2012年6月07日 00:27:43 : iT3AHFN1Xk
ドルが基軸通貨であり続ける!と断言されたので、えっ?とご高説に疑問を感じた次第です。
円・元決済のドル抜きが始まって仰天したばかりですが、これでドルの落日が急速に進むと、普通なら思うのではないでしょうか?
この投稿のお陰で、多くの投稿者諸兄のご高説が伺えました。大変勉強になりました。
ところで、暫く前に欧州の新聞で、「ギリシャのオリーブ油等の農産物は驚くほど高品質なのに呆れるほど安値。ドラクマに戻れば国際競争力が増す可能性あり。」と伝えていました。ギリシャで若者が暴れる事はあっても、餓死者が出たと言う話は未だ寡聞にして聞いていません。ギリシャ人は身軽に国境を越えて生き延びているようです。

22. 2012年6月07日 14:04:41 : 2Vwna7ir3e
>>10

>>銀行としてはリスクの高い国の国債や他の株なんか買うより安全な日本国債を買うのは当然の行動じゃないんですか?自分の保有資産の価値がガクッと下がっているときに「海外の高リスク商品買うぞ!!」とはならない気がするんですが。

日本政府が発行不要の国債を銀行引き受けを強制して発行する理由がここにある
日本に於いて、銀行とは公社、銀行員とは公務員、銀行経営者とは官僚なのだ
国から銀行が固定費を吸い上げようとすれば、債権を有していないと不可能
そのため誰も手を出さない超低金利にして、保有資産の大半を国債に充てて
国から金利という運営費を受領している
日本の銀行=座組織から進歩なし=投資は行わず3日締料徴収が生業
こういう実態があるためで、日本が特別会計の無駄を省かず国債を増額し続けるのは
銀行の受取金額を増額していくことが目的のひとつなので、今後どんなに行革しようが
国債発行高が抑えられることは無い

>>戦後、慢性的なデフレに苦しんでるのは世界で日本だけですよね。
日本以外は常にインフレってことですよね。

世界がインフレであるのなら、世界で売れるモノを生産すればいいだけの話
それを不可能にしているのは、生産コストの高さ=労働力・質のインフレなのだ
労働力とは人件費に限定されるわけではなく、生産固定費の高さ=インフラに占める
間接税の高さが問題なのと企業コスト優先で生産ライン制を敷き同一高額品の
大量生産のみが戦術の企業戦力の在り方=経営者の手抜きがデフレの元凶であり
ユーザーニーズを無視した経営方針の問題としか言いようがなく
海外の需給品を生産するのに生産ラインを組み替えて、利益率の落ちる活動を
するくらいなら生産拠点を海外に置いて日本国民の生活必需品に消費税をかけ
自らの利益は戻し税によって確保するという、銀行と同じく3日締徴収型の経営方針が
問題なのであって、企業に対し暴利を貪る政治がその暴利分を消費者に転嫁することを
経団連企業=市組織から進歩なし=生活必需品に寄生、という輩に許す目的で
消費増税が決行されるのだ

>>。ヨ多くの通貨が弱くなる」とありますが「何に対して」弱くなるのでしょう?
すべての通貨がインフレになるんだったら、通貨間のパワーバランスは変わらないのでは?

¥/¥+$+€+etcであるならば基本は変わらないが、例えば金など通貨全体と
変動比較の可能性がある
金は絶対量が限られているが、ある巨大な債権または債務が既に通貨となることが
決定されていたりする場合、こうなると上記分母の容量が増大するため当然分子は小さくなる
我々には、まだ知らされていないだけなら、それを見越した現物との比較において
全ての通貨の価値が下落は理論上ありうる・・・つーか、それしかない


23. 2012年6月24日 05:07:40 : T9hNSVLSto
>>22さん。
全ての通貨の価値が下落は理論上ありうる・・・つーか、それしかない

これのどこが問題なのかが理解できません。全ての通貨の価値が下落ってただのインフレでしょ。


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