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■ ゴールドマン・サックスが東京のオフィスを買い叩きに来る
「ゴールドマンが日本の不動産投資再開、4年で4000億円目指す」(5/28 ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE84R00420120528
ゴールドマンサックスが3〜4年の間に日本の不動産に4000億円程度出資する事を明らかにしています。
バブル崩壊以降、ハゲタカファンドなどと呼ばれ、日本のゴルフ場やリゾート施設を買い漁ったゴールドマンですが、今度は、東京のオフィスを中心にお買い物の様です。
■ 東京のオフィスは空室が増えている
日本橋、京橋辺りを歩いているとい、オフィスの新築現場が沢山あります。
不景気でオフィス需要は低迷していますが、東京の中心部のオフィスビルは老朽化したものも多く、
立て直さなければ、テナントは新しいオフィスに流出してしまいます。
そこで、金利の低い現在、建て替え需要が発生しているものと思われます。
ところで、新たに供給されるオフィスにどの位の需要があるか不透明です。
とあるデベロッパーの新築したオフィスは、上層階を、会議室だとか、セミナー室という名目にして、
空室率を低く見積もるような努力までされていると言います。
現在、東京で新築されている大小さまざまなオフィスビルは、はたして入居者を確保できるのでしょうか?
■ ゴールドマンの投資発表は景気回復を見込んでいるのか?
ゴールドマンは東京のオフィスは底値に近く、これらの物件は世界的に見ても利回りが良いと言っています。
この説明を鵜呑みにすれば景気が今後多少なりとも上向くと取れます。
しかし、現実の日本の景気の先行きは悲観的な状況です。
今後、電気各社が牽引する形で、日経平均株価も下落の一途を辿りそうですし、シャープ、ソニー、NECなど、経営に赤信号が点滅し始めた大企業がゴロゴロしています。
そんな経済状況にあって、オフィス需要が期待できるのでしょうか?
■ ゴールドマンサックスは景気の底割れによるバーゲンセールを狙っているのでは?
この様な状況でゴールドマンが進出してくるということは、バーゲンセールを狙っているいのでは無いかと疑われてなりません。
建て替えを躊躇っているビルオーナーに融資を持ちかけ、お金を貸し込んで、ビルを新築させた所で、
景気が底割れして、返済困難に・・・。
担保としてビルと土地はゴールドマンが美味しく頂く。
まあ、ゴールドマンが直接融資できるかどうか分からないので、日本のダミー開発会社を介して融資が行われるかも知れません。
一見、投資が回収できなければ大損とも思えますが、ビルの建て替え資金で、土地がオマケに付いて来れば損はしないでしょう。
■ 経済の崩壊プロセスはバーゲンセール
日本のバブル崩壊を思い出せば分かる様に、大規模な経済の縮小過程においては、資産や企業が破格の値段で手に入ります。
1920年のアメリカのウォール街の株価暴落に始まる世界恐慌でも、アメリカの企業の株が、国際金融資本家に買占められています。
この様に、バブルの崩壊は意図的に仕掛けられて国際金融資本家達に将来的な利益をもたらします。
ロイターの報道を見ていると気付くのですが、現在、ロイターは日本の電気各社のネガティブ報道に余念がありません。
確かにルネサスやエルビーダなどは、青色吐息ですが、シャープやソニー、NECやパナソニックは
実際よりもネガティブに報道されている気配を感じます。
この結果、各社の株価が低迷し、経営状態はさらに悪化するという負のスパイラルが発生します。
そこで台湾や韓国の企業に救済させますが、それらの企業の資本は、国際金融資本家達ではないでしょうか?
■ 今後発生する金融危機こそが、「収穫」の時期
4月まで楽観的だった経済報道も、5月に入って悲観的な論調に変わっています。
多くのアナリスト達が、今後大きなリセッションが発生する事を懸念しています。
しかし、これこそが「収穫」の時期なのかも知れません。
リーマンショックによって企業の業績を低迷させ、真綿で首を絞める様にジワジワと体力を奪った挙句に、景気が底割れして、多くの企業を倒産させる・・・。
私はリーマンショック以降、世界が延命している事が意外でした。
どうせ破綻が訪れるならば、速かろうが、遅かろうが同じでは無いか?
しかし、リーマンショック時に世界経済が崩壊したら、円安特需で潤っていた日本企業は生き残ってしまったかも知れません。
そこで、ジワジワと弱らせてて、最後にトドメを刺す。
結局、リストラが遅れた事が、日本企業の衰退を加速してしまいました。
リストラも地獄、経営破綻も地獄。
日本の製造業は、蟻地獄にはまって抜け出せないようです。
・・・悲観的観測になってしまいましたが、既に日本の製造業の多くが、外資に支配されています。
利益は株主に優先的に還元され、社員が二の次に企業に明るい未来は期待できません。
アメリカはベンチャー企業が新たな雇用を生み出していますが、日本の金融は保守的で、ベンチャー企業の台頭を阻害しています。
ここら辺にも日本の低迷の原因があります。
電気大手が一度解体する様な状況になって、優秀な技術者達がベンチャーを立ち上げる状況が発生すれば、日本の再生も始まるのかも知れません。
その意味においては、今後予想される金融崩壊も、悪い事ばかりでは無い気もします。
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