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5月25日(ブルームバーグ):世界の銀行業界を代表する国際金融協会(IIF)のダラーラ専務理事は、ギリシャのユーロ圏離脱のコストが手に負えないほど膨らみ、協会がこれまで予想していた1兆ユーロ(約100兆円)を上回る公算が大きいと警告した。
ダラーラ専務理事は25日のローマでのインタビューで、IIFが今年に入って示した予測について、「もはや若干古い数字であり、控えめな見積もりである可能性が大きい」と発言。「欧州、さらに広く世界経済がギリシャのユーロ圏離脱に備える準備が本当にできていると考える人々がいれば、再考を促したい」とくぎを刺した。
専務理事はその上で、ギリシャがユーロ圏を離脱すれば、欧州中央銀行(ECB)が「支払い不能に陥る」と述べ、「欧州は真っ先にECBの資本を増強せざるを得なくなるだろう」と述べた。
このニュースを見て、ギリシャのユーロ離脱は、いったい、いくらかかるのか?なんて、ことを考えてしまいます。
欧州の政治家や金融当局者も、コメントを聞いている限りでは、誰も確かなことはわからないといった感じです。
知り合いの欧州の人に聞いても、「離脱なんてありえない」と言う人もいれば、「もう、離脱だろう」という人もいました。
私は、離脱はないであろうと思っていましたが、正直わかりません。
が、上記の記事のような話であれば、マーケットは、かなりの部分を織り込みつつあるような気がします。
まず、上記の記事のように、具体的に金額(コスト)が示されて、さらに、コストが膨らむと言っています。
これは、世の中が、ギリシャ離脱の影響を把握し始めているからですね。
いくら金額が大きくても、いくらか試算(予想)できることは、株式市場から恐怖を取り除きます。
最大の恐怖(下落の原因)は、不透明なこと、分からないことに起因します。
また、ユーロの銀行株指数は、すでに、金融危機の安値を下回っているのですが、これは、金融危機以上の被害を織り込んでいるとも考えられます。
日本でも、TOPIXは、金融危機のときの安値でもあり、生命線ともいえる700ポイントまで、あとわずか(金曜日で722)です。
ということは、リーマンショックのような景気悪化を織り込んでいる最中と言えます。
金融危機は、2008年で、まだ、4年しか時間がたっていませんから、人々の脳裏には、あの悪夢が焼きついているはずです。
であれば、今回は、「あのときは、こうだったから、今から備えておくか」となってもおかしくありません。
経済指標を現在と2008年を比較しますと、まだまだ、現在の方がはるかに良いです(当たり前ですが)。
それにも関わらず、世界のいくつかの株価では、すでに、2008年(2009年)の安値近辺まで達しているのです。
これは、100兆円を越えるギリシャ離脱のコストを織り込みつつあると考えるのだと思います。
今後は、様々な対策(安全網)が出てくると思いますし、離脱となれば、それこそ、矢継ぎ早に、政策が出てきそうです。
もちろん、欧州という土地柄、話し合いに時間がかかり過ぎるということはあるかと思いますが、いつもギリギリ締め切り寸前に何かを出してくるのも事実です。
となれば、ここがボトムとは言いませんが、TOPIXの700前後はボトム近辺なのではないかと思うのです。
先日も書きましたが、悲観論はいくらでも描けます。
日経平均5000円でも、それらしくストーリーが描けます。
こんな時は、悲観ストーリーが流行るのものです。
投資のスタンスにもよりますが、ここから売るのは、あまり得策ではないように思います。
きっと、そのうち(ギリシャの選挙までには)、買うタイミングが来るような気がしているのですが…
いかがでしょうか?
もし、ギリシャが離脱しないと言うことになれば、一度、大きく戻すので・・・。
★亀井幸一郎氏(旧式・・・ではない休止期)より引用
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/d9bb43cdc41b53f87f696562bcc19fc0
投機的攻撃の自己達成のパラドックス
即ち、「怖いのは、そうこう“離脱”を語っている内に、市場内で一定のモメンタムを持ってしまい、当初は意図していなかったにもかかわらず、ほんとうにそうなってしまう可能性があること。」・・・の危惧を隠さないでいる。
>ギリシャのユーロ離脱は、既に“政治の駆け引き”になっており、離脱発言・見通しについては双方ともに、どこまで真意なのか判然としないというのが正直なところ。つまり、相手に対する牽制の材料にしているといいうこと。
>怖いのは、そうこう“離脱”を語っている内に、市場内で一定のモメンタムを持ってしまい、当初は意図していなかったにもかかわらず、ほんとうにそうなってしまう可能性があること。10年位前に「投機的攻撃の自己達成」というテーマで原稿を書いたことがあり、それを思い出してしまった。市場の流れはそういった面で怖いのだった。
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