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バンキア(スペインの大手銀行、国内3位)が190億ユーロの公的資金による追加支援を申請するようです。
バンキアは、不動産融資など不動産関連のビジネスでは、サンタンデールなどを抑えて、国内1位の銀行です。
バンキアは、確かに、不動産のウェートが高いので、その悪い財務体質が目立っていましたが、景気後退局面になり、一般に銀行の不良債権は増えています。
つまり、バンキアは、始まりに過ぎないでしょう。
今後も、公的資金を入れて、資本を強固にしなければいけません。
★ユーロ圏の銀行株指数を見ますと、2009年の金融危機の安値を下回っているのです。
これは、何を意味するのか?
すでに、欧州の金融システムは、正常ではないということです。
一見、落ち着いているように見えるのは、LTROが効いているからです。
短期金利は低下して落ち着いています。
が、短期金融市場では、欧州の銀行に、資金を喜んで貸す人はそう多くありません。
特に、ドルや円ですね。
問題は、このLTROの効果がいつ切れるかです。
その前に、銀行の資本増強を行うべきです。
仮に国有化になろうとも、やるべきです。
日本も、米国も、英国も、同じことをやって、乗り切りました。
ですから、バンキアだけでなく、他行も、バンキアに続いて欲しいですね。
そうなれば、金融システムは、守られるように思います。
・・・銀行の話題で、ついでに書いておきます。JPMの損失問題です。
巨大なCDSのポジションから損失が出たのですが、短期的な影響は、JPMの関係者には、それは、厳しい状況だと思いますが、長期的な影響としては、我々も被害を受けるかもしれません。そもそも、こんな巨大なポジションがおかしいといいのが、世論隣、コンセンサスとなっています。
しかし、こういう巨大なポジションを取る人がいるおかげで、市場の流動性は十分に満たされ、値段が合理的な市場原理に基づき付けられています。
投資家は、この流動性のおかげで、取引コストが軽減され、巨額なポジションも、手軽に売買できているのです。
すでに、証券会社やヘッジファンドでは、レバレッジが減少しているようです。
日本株でも、いまいち、出来高が増えません。
その理由のひとつは、レバレッジの縮小です。
その結果、取れるポジションの量が思いっきり減少しています。
世界的には、ボルガールール、金融取引税などと金融市場にとっては、超逆風が吹いています。
レバレッジの縮小は、まだまだ、続くのでしょうね。
ですから、JPMの話は、長期的には、ネガティブな影響があるのではと気にします。
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