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JPモルガン巨額損失問題、CDS取引の実態明らかに
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投稿者 MR 日時 2012 年 5 月 24 日 12:44:33: cT5Wxjlo3Xe3.
 

JPモルガン巨額損失問題、CDS取引の実態明らかに
2012年 05月 24日 12:12


[ロンドン 23日 ロイター] 巨額損失を出した米JPモルガン(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)のデリバティブ取引データが、米連邦準備理事会(FRB)のウェブサイトに公開された。

銀行が四半期ごとにFRBに提出する公式データは、JPモルガンの取引について、すでに報道されている情報を裏付けるものもあり、同社のリスク管理体制があらためて問われている。

FRBのウェブサイトに公表されたJPモルガンの四半期取引データによると、投資適格級クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の第1・四半期末時点のポジション(想定元本ベース)は、840億ドルのネットロング。2011年末時点の100億ドルの8倍強だった。うち、期間が1年か、それより短いCDSは540億ドルのネットショート、5年以上のCDSは1020億ドルのロング。2011年9月末はそれぞれ36億ドル、240億ドルだった。いずれも、短い期間にポジションの偏りが加速しており、同社の最高投資戦略室(CIO)の取引戦略をめぐる情報を確認する格好となっている。

あるクレジットアナリストは、JPモルガンの規模の大きさを考慮しても、ポジションの変動は大き過ぎると指摘した。

ポジションの大きさから、解消には相当の時間がかかると専門家は指摘している。

JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)は5月10日、デリバティブ取引で20億ドルの評価損が発生したことを明らかにし、CIOの投資戦略の調査を開始すると表明した。

損失は第2・四半期に表面化したと説明されているが、投資適格級CDSとハイイールドCDSのポジションの変化をみると、第1・四半期から損失が出ていることが明らかだ。

FRBへの報告によると、第1・四半期はクレジット関連のトレーディングで3億2400万ドルの損失が出ている。CIOの分が含まれているかどうかは不明だが、JPモルガンのクレジット関連取引としては2009年9月以来の損失。2011年第4・四半期は34億ドルの利益を計上していた。

他の金融機関のデータと比べてみると、JPモルガンの「逆張り」ぶりが鮮明だ。そのような投資戦略をなぜ幹部が承認したか、という疑問もわいてくる。

投資適格級CDSのポジションでみると、ゴールドマンサックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)は第1・四半期は800億ドルのネットショートとJPモルガンとほぼ正反対。シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)(690億ドルのネットショート)、モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)(同630億ドル)、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)(同30億ドル)も同様だ。

FRBへの報告は、JPモルガンの投資戦略が裏目に出たこと、しかも早い段階で対応せず結果的に損失が膨らんだことをあらためて示している。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84N01J20120524?sp=true  

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コメント
 
01. 2012年5月24日 18:59:51 : Py5Z7phwaA
良くわからないな。結局CDSで損してたってことでしょうか?

02. 2012年5月24日 21:57:28 : cqRnZH2CUM

レバレッジかけて急激に中期のCDSロングを増やし、市場を動かそうとしたが自滅したという、
対象商品は違っても、投機の世界では昔から、よくある話だが

巨大銀行がやっていたから、リスクヘッジとの区別がつきにくかった
それを解明しつつあるということだな


03. 2012年5月25日 21:40:17 : 3CNLte9sGM
コラム:馬から落ちたJPモルガンのダイモンCEO=ウェルチ夫妻
2012年 05月 25日 17:28

来週の東京株式市場はトレンド出にくい、米雇用統計など控え
エジプト大統領選、モルシ氏とシャフィク氏の決選投票に=同胞団
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ジャック&スージー・ウェルチ

現在、誰からも羨ましく思われない人物を一人挙げるとすれば、それは米JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)だろう。

JPモルガンが最近出したトレーディング損失をめぐり、ダイモン氏はこの1週間、議会証言を求められ、同行が商品先物取引委員会(CFTC)や連邦捜査局(FBI)、証券取引委員会(SEC)など、あらゆる連邦機関によって調査されることを知った。彼はまた、過熱するメディア取材に対しても長い時間を割いて対応し、自らと同行幹部について「愚か」で「不注意」で、「完全に間違っていた」と謝罪した。

要するに、ジェイミー・ダイモンは、これまで乗り続け、金融危機も切り抜けてきた大きな白馬から跳ね飛ばされたということだ。

JPモルガンの20億ドルを超える損失の発生過程で、違法行為は今のところ何もなかったようだ。公的資金の悪用はなく、調査は規制に則って行われ、「他人の不幸を喜ぶ」意味合いを含んだ政治的パフォーマンスのようにも見える。少なくともこれまでは、同行の長期的な株主価値を大きく損なうような行為はなかった。ただ単に、JPモルガンは間違ったということだけだ。

このようなことは、場所がウォール街であれ、工場であれ、いつだって起こる。仕事は大変で、速いペースで進み、複雑だ。人々は過ちを犯す。数年も勤務すれば、誰だって同じだ。

ということは、JPモルガンの巨額損失は結局のところ、同行についての問題ではない。少なくとも、同行だけの問題ではない。これは経営者が経験する最も厳しい試練の一つ、「大規模で厄介な失敗」ということだ。ありがたいことに、これほど世間の注目を集める失態は非常に珍しい。しかし、われわれが達しようとしている基本的原理は同じだ。キャリアを積む過程で評価されるのは、ミスを何回犯したかではない。ミスは誰でも起こすからだ。評価の対象となるのは、どのようにしてそこから回復したかだ。

組織のどのレベルにおいても、リーダーがミスを犯した場合に起こり得ることは2つある。自分自身も「ミス」と定義されてしまうか、もしくはミスによって奮起するかだ。

選ぶべき選択肢は明らかだが、残念なことに前者のケースが圧倒的に多く、犯したミスがリーダーのアイデンティティーになってしまう。罪の意識または自信喪失、もしくはその両方にさいなまれ、リーダーはミスを招いたすべての原因について「渦巻き」のように考えをめぐらし続ける。再発防止のために会議を重ね、影響を受けた可能性のある全員と協議し、いつまでもミスの発生を嘆いている。

もちろん、これら全てが悪いわけではない。特に「事後評価」など、必要不可欠なこともある。二度と同じミスを犯したくはないだろう。でもその「渦巻き」はいつでもそばにあり、向かう方向はただ一つ。下降するのみだ。

だからこそ、ミス発生後は自省や自責から素早く持ち直し、部下の集中力を高め、活力を回復させることが非常に大事だ。「過去は終わった」と部下に繰り返し伝える必要がある。「今重要なのは将来だ」と述べ、今後の計画を具体的に示すことだ。エキサイティングかつ、詳細にわたる説明をすることが大切だ。そしてその計画は、現実味がなくてはならない。

当然人間であれば、ミスを起こしてしまった後で、部下を鼓舞するだけの心の準備はできていないかもしれない。上層部からの懐疑的な視線を不快に感じているかもしれない。プレッシャーもさらに厳しくなっているだろう。部下を率いる能力が自分にあるのかと疑問に思うかもしれない。部下の側も追い詰められていると感じ、一気に不安を感じているかもしれない。

そして、「渦巻き」はすぐそこにある。

しかし、そこに入って行ってはいけない。ミスの原因を分析し、そこから教訓を学び、混乱を整理することだ。そしてその上で、ミスを乗り越え、将来に向き直るべきだ。リーダーは将来に向かっているべきであり、部下たちもそうあるべきだ。

ジェイミー・ダイモン氏は、これまで長期にわたり成功を収めてきた人物だ。すぐにまた通常の業務に復帰するだろう。そして数年も経てば、JPモルガンの巨額損失を覚えている人はそれほど多くないと、わたしたちは断言できる。しかし、ダイモン氏の下で働く世界中にいる25万人の行員たちは、彼がほこりを払って再び馬にまたがり、乗り進んでいくことを知るだろう。以前に増して強力で、はるかに賢明になって。

*ジャック・ウェルチ氏は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の最高経営責任者(CEO)を21年間務め、ジャック・ウェルチ・マネジメント・インスティチュートの創設者でもある。妻スージー・ウェルチ氏は、ハーバード・ビジネス・レビュー誌の元編集者。

*本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

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