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フェイスブック株が11%急落、投資銀行に批判の声も(ウォール・ストリート・ジャーナル)
2012/5/22 http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_446356?mod=WSJWhatsNews
大手の米フェイスブックの株式は上場2日目の21日、IPO(新規株式公開)価格を大幅に下回って終わった。一部の投資家は損失を出しており、同社とIPOを担当した主幹事のモルガン・スタンレーに不手際があったのではないかとの見方も浮上している。
IPO価格が38ドル(3000円)だった同社株は21日、一時33ドルまで下落したあと、前週末比4.20ドル(11%)安の34.03ドルで取引を終えた。モルガン・スタンレーが21日の取引でどのような役割を果たしたのかは分からない。
この急落を受けて、引受業務を行った投資銀行はIPO価格をあまりに高く設定したとの批判が高まった。フェイスブックはIPO直前に公開株数を増やし、同価格を引き上げた。
ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、マイケル・パクター氏は「引受銀行はこのIPOを台無しにしてしまった」とし、規模が半分だったなら、株価は45ドルで終わっていただろうとの見方を示した。
関係筋は、主幹事のモルガン・スタンレーが報酬に応じたことをしたとし、同社はこの顧客の力となってIPOを支援したと述べた。モルガンとフェイスブックの広報担当者はコメントを控えた。
歴史的に見ると、IPOの初日は10〜15%程度の、新しい株式を購入するリスクを相殺できる幅だけ上昇するのが理想的だ。やっと数パーセント上昇したり、IPO価格と同じ水準で終わったりするのは成功とは見なされず、同価格を下回るのは即時の損失を意味しうる。
IPOの主幹事には、株価が同価格を下回らないようにしなければならないという法的な義務はないが、ほとんどの主要なIPOにおいては、これらの投資銀行は終値が少なくとも同価格と同じになるように買いを入れることになる。契約や投資銀行によっては、こうした支援は初日だけでなく続けられることがある。
フェイスブックのIPOでの資金調達額は約160億ドルで、米国におけるこれまでで最大規模のIPOの1つとなった。
市場参加者は、同株はいくつかの要因によって足を引っ張られたと指摘する。18日朝のナスダック市場では、一部の投資家の注文が適切に処理されなかった。トレーダーは、この問題が株価の重しになったとし、一部投資家は注文がどうなっているのか知ることができなかったと述べた。
しかし、他の人たちは、ナスダックも認めているこのトラブルは問題のほんの一部にすぎないと見ている。これらの人たちは、より大きな問題はフェイスブックと投資銀行が需要を過大評価した点にあると話した。特に、売却される株式数を当初の3億8800万株から4億8440万株に増やしたことが問題とされている。関係筋は、これによって多くの投資家は予想以上の株式を受け取ったと指摘。こうしたことはIPOでは異例であり、投資家は驚いたという。
あるヘッジファンドのマネジャーは、18日朝になって予想より50万株多く受け取ったことを知ったと話した。このマネジャーはこれが特例なのかどうか確かめるため、他のファンドやブローカーに連絡したところ、全ての関係者が予想以上の株式を受け取ったと答えたという。
その結果、同マネジャーはその日の株式上場に嫌な感じを覚え、この感情はナスダックのシステム障害で悪化した。21日には落ち着きを失い、損を抱えたまま一部の株式を売却。「これは大惨事だ」と述べている。
調査会社のファクトセットによると、34ドルの株価は今後12カ月の予想利益で見て約57倍の株価収益率(PER)となる。この数字は他のテクノロジー企業に比べて大幅に高く、例えばグーグルは14倍だ。これはグーグルに比べてフェイスブックの株価は4倍以上割高であることを意味している。
アナリストらは21日、フェイスブック株のバリュエーションを批判。BTIGのリチャード・グリーンフィールド氏は「フェイスブックのIPO価格はわれわれの12カ月予想リターンに基づくと極めて高い」と指摘した。
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