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http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_446076
金相場は過去においても、金鉱山企業の株価動向をアウトパフォームしてきたが、その率はこのところ過去最高水準になっている。欧州の経済的・政治的混乱や米連邦準備理事会(FRB)が景気のてこ入れを目指し紙幣の増刷に積極的なことを考慮し、特に、多くの向きが確信するように金相場が反発する場合には、投資家にとって好機となり得る。
産金世界2位で、S&P500種株価指数の構成銘柄中、唯一の金鉱山企業のニューモント・マイニングはこのトレンドからみて魅力的だ。同社の今年の利益は24億ドル(約1900億円、1株当たり4.85ドル)、売上高は前年比6%拡大し109億ドルとなる見通しだ。アナリストらはさらに、同社利益は13年には前年比15%増の1株当たり5.56ドルを見込んでいる。
また、ニューモントの資本利益率(ROC)は3.1%と、業界中で最高リターンの一角となっている。さらに、同社株価は現在46ドル付近と、52週ぶり安値付近で推移しており、PER(株価収益率)は13年の1株当たり利益見通しの8倍程度にとどまっている。金相場が回復し、エネルギー価格が下落する場合には、同社株価は50%以上上昇する可能性もある。
モルガン・スタンレーは最近、「金のこのところの強気相場をけん引してきたファンダメンタルズ要因はほとんど変わっていない」との見方を示した。同リポートは、欧州のソブリン債問題と米国の実質マイナスの金利持続を指摘した。さらに、中央銀行各行が引き続き金を買っていると指摘した。さらに、金に対する健全な需要と金相場のじり高にもかかわらず、世界の産金量は1999年から2011年の間、年間0.7%の増加にとどまっている。その結果、モルガン・スタンレーは金の買いを推奨しており、以前に信用状況がこういった状態だった時には、金相場は現在のようなオンス当たり1590ドルの水準から、1800ドル近くに上昇したと説明している。
エネルギー価格の上昇を受けて、事業コストの上昇に金鉱山セクター全体が苛まれている。ニューモントは今年の生産コストについて、オンス当たり平均650ドルを目標としている。11年は591ドルだった。しかし、同社のリチャード・オブライアン最高経営責任者(CEO)は「今後数年間、全事業コストの引き下げに引き続き焦点を絞る」と話す。
ただ、金相場が上昇以外にあり得ないと投資家全員が確信しているわけではない。商品の著名投資家、ジム・ロジャーズ氏は、株式市場の状況を背景に投資家が金を売ってキャッシュを調達する必要にかられることで、金相場が一段安となり得ると考えている。スイスの資産運用会社Diem Client PartnerのDaniel Gschwend氏は、ニューモントの資本配分は理想的ではないとしながらも、金現物については「ファンダメンタルズからみて強気」だという。
一方、ガムコ・インベスターズのポートフォリオ・マネジャー、バーバラ・マーシン氏は、ニューモントが今後1〜2年のうちに産金を増やし始めれば、同社株価が押し上げられるとの見方を維持している。株主にとって、それは銀行預金よりも価値を増やす可能性があるという。
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