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http://markethack.net/archives/51819281.html
近く欧米で金融緩和が発表されると思います。
具体的には、これまで政策金利を1%に維持してきた欧州中央銀行(ECB)が久しぶりに政策金利を切り下げる可能性が出てきました。
その理由は、先週、ドイツが「これまで以上のインフレを容認する」と宣言したからです。
ドイツがインフレを容認するのであれば、利下げ余地はそれだけ拡大します。
さらにドイツではパワフルな鉄鋼・自動車・エレクトロニクス労組との賃上げ交渉が始まっていますが、今回は歴史的な低い失業率を背景に、賃金の上昇が容認される可能性もあります。
ドイツにおける賃上げは南欧諸国との、輸出競争力格差是正の意味合いが込められています。
さらに必要に応じてLTRO3(三年物流動性供給オペ第三弾)も発表されるかも知れません。
一方、米国でのQE3(追加的量的緩和政策第三弾)が実施されるかどうかは微妙なところですが、若しやるのなら、6月中までに実施されるでしょう。
通常、FRBの金融政策は夏休みのジャクソンホールでのオフサイトで練られる場合が多いのですが、今年は大統領選挙を控えているので、夏以降のタイミングで一層の緩和を発表すると、FRBの中立性が疑われてしまうからです。
欧州や米国に於ける金融緩和の必要性がここへきて急に切迫感を持ち始めた理由は、中国の成長エンジンがどうもおかしくなってきたことにもよります。
緩和はすなわち、ユーロ安、ドル安を意味するわけですから、円安は期待しにくいと思います。
欧州で金融緩和が発表されれば、欧州株式は「買い」になります。スペインIBEX35指数、イタリアMIB指数などが最もトレーディングに適していると思います。フランスCAC40指数、ドイツDAX指数もトレードするチャンスがあると思います。
★(参考記事)markethack.net
先週、フランスの大統領選挙ならびにギリシャの総選挙の結果を受けて、金価格がそれまでの下値支持線だった1,613を下に切り、チャート的に大きなダメージを蒙りました。
しばらくはこの傷を癒すのに時間がかかるかもしれません。
フランスとギリシャの選挙結果がなぜ金価格のブレイクダウンを招いたかといえば、それは不透明感の増加による、リスク回避姿勢が高まったことが原因です。
しかし今後の展開を考えた場合、
以前のエントリーに書いたように、欧州も米国ももう一段の金融緩和をせざるを得ないと思うのです。
それは通貨の健全性を犠牲にしながらの景気テコ入れに他ならないわけですから、いずれ健全なマネーを体現する資産としての金の再評価が起こると考えられます。
問題は、今は金価格がブレイクダウンしたばかりなので、未だダウンサイド・リスクも大きいという点です。
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