http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/882.html
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〆「欧州がまたグチャグチャになるぞ」という声が大きかった。
でも世界が終わりになったわけでは、どうやらなさそうです。
・・なぜマーケットは底堅かったのでしょうか?
病気の患者から食事を取り上げ、ガタガタ震えているのに毛布を与えないような、間違った財政緊縮政策に対する反省が出ていることを株式市場が好感しているのだと思います。ギリシャの財政危機が2009年の末に明るみに出て以来、成長戦略に関する真剣な議論がなされはじめたのは、今回が初めてです。(本文抜粋)
なにやら、日本の野田財務省政権にとっては耳の痛いニュースのようです。
●ギリシャ連立交渉決裂、政権樹立の責務は第2党(急進左翼連合)にhttp://www.bloomberg.co.jp/news/123-M3NYBF6S972C01.html
5月7日(ブルームバーグ):6日のギリシャ総選挙で第1党となった新民主主義党(ND)のサマラス党首は7日、連立政権樹立を目指した会談で合意に至らなかったことを明らかにした。
サマラス党首は声明で、「私は2つの目標を掲げ、連立政権の樹立を目指した。ギリシャのユーロ維持および、救済政策を成長戦略を含めたものに変更することだ」とし、「結果を出すため私にできることはしたが、合意できなかった。従って、その旨を大統領に伝え、政権樹立の責務を返上した」と続けた。声明発表の模様は7日、NETテレビが放送した。
アテネで6時間近くに及んで行われた会談の末、サマラス党首は政権樹立への取り組みを断念した。これにより、今後の組閣の責務は選挙で第2党となった急進左翼連合(SYRIZA)のアレクシス・ツィプラス党首に移ることとなった。ツィプラス党首はアテネ時間の8日午後2時にパプリアス大統領と会談する。
週末のフランスとギリシャの選挙の結果を受けて欧州の市場はどう反応しているのでしょうか?http://markethack.net/archives/51818416.html
先ずスペインやイタリアの国債は小動きです。
これはマーケットがオランド勝利をかなり織り込んでいたことを示唆しています。
次に株式市場ですがザラバの時点で:
フランスCAC40指数 +0.44%
ドイツDAX指数 −0.40%
スペインIBEX35指数 +1.29%
イタリアMIB指数 +1.19%
ギリシャ・アテネ総合指数 −6.12%
となっています。
意外に底堅い印象です。
アジア時間では「欧州がまたグチャグチャになるぞ」という声が大きかったです。でも世界が終わりになったわけでは、どうやらなさそうです。
なぜマーケットは底堅かったのでしょうか?
僕の考えでは、病気の患者から食事を取り上げ、ガタガタ震えているのに毛布を与えないような、間違った財政緊縮政策に対する反省が出ていることを株式市場が好感しているのだと思います。
ギリシャの財政危機が2009年の末に明るみに出て以来、成長戦略に関する真剣な議論がなされはじめたのは、今回が初めてです。
それではヨーロッパにとって、具体的で直接的な成長戦略とは何でしょう?
それは(身も蓋も無いですけど)ユーロ安ということです。
ユーロ安になればドイツ、フランス、イタリアなどの輸出セクターが潤い、時間稼ぎが出来ます。
つまりユーロ安=欧州株安ではないのです。
この基本的なところを間違って理解している投資家がとても多いのには驚きます。
ギリシャに関しては今日のところは未だ政党間での連立政権形成ならびに組閣に向けた話し合いは始まっていない様子です。
どうやら現在の票数では安定的な多数派を形成するのはムリと判断したようで、「6月にもう一度総選挙して、仕切り直ししよう」というムードになっているそうです。
これは政治の迷走が続くことを意味しますので、当然、株式は売られます
●緊縮策の要求がユーロ圏の危機悪化させた−独政府の経済顧問
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M3OCLR6S972801.html
5月7日(ブルームバーグ):債務危機に対処するため財政赤字削減を求める欧州首脳の要求が域内の金融問題を悪化させたと、ドイツ政府の経済顧問を務めるペーター・ボーフィンガー氏が7日指摘した。
ボーフィンガー氏はベルリンでの議会公聴会で、緊縮の「戦略はユーロ圏の危機をさらに深刻化させた」と述べた。
●米国株:買い優勢、銀行株高い−仏・ギリシャ選挙で緊縮反対派が躍進
http://www.bloomberg.co.jp/news/
株式相場は上げ下げを繰り返す展開が続いた。選挙で現職のサルコジ大統領を破ったオランド氏は、緊縮財政の緩和を公約に掲げている。この日は欧州でも株価が上昇。ドイツのメルケル首相はフランスのオランド次期大統領を歓迎し、債務危機に協調して取り組む意向を明らかにした。
ビッグス氏は、有権者は「政治家に対し、刺激策の拡大・緊縮策の縮小を望んでいることを伝えている」とし、「政治家がそれを分からなければ、新たな指導者に投票することになる」と述べた。 (抜粋)
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