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デフレ循環に陥るイギリス。
イギリス経済が、一昨年1月の消費税引き上げと、財政緊縮政策により、2期連続マイナス成長に陥っている。10ー12月、1ー3月の半年間である。
このまま放っておくと完全なデフレに入ってしまうだろう。
(http://www.eonet.ne.jp/~hitokotnusi/teraxBLG/blg-hiduke.htm参照2千10年1月15日イギリスの消費税再引き上げに見る危険性)
(http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/参照2千10年6月28日おいおい消費税を上げてイギリスは大丈夫か)
主な原因は、リーマンショック後の大きな銀行債務の発生により市場の資金が減少したにもかかわらず、
1、さらに消費税を引き上げ、市場から資金を奪い、
2、成長戦略をもっぱら低金利政策にたよっている。3、税収を財政健全化のため借金返しに使っている。
政策担当者がこのよう政策を取っており、これはさらにデフレを促進している。完全にデフレにおける経済政策を間違ったのである。
詳しく述べると
1、消費税の引き上げにより、資金が市場から政府に奪われた。
イギリスは、軽減税付きの消費税を施行しているため、消費税を引き上げても、一気に資金が奪われることはない。しかし広く薄く、万人に影響するため、低所得層の購買力が失われる。
もともとイギリスは製造業が弱く、それに比べると消費税が高くなり過ぎていた。消費税が市場の成長阻害となっていたのである。
そこへ、リーマンショックの大借金が重なり、さらに消費が少なくなっていたところであった。そこへさらなる消費税の引き上げが、もともと少なくなっていた消費の足をさらに引っ張ったのである。
2、中央銀行は低金利政策を推し進めている。
低金利にすることにより、企業破綻を防ぎ、生産拡大策を取ろうとしたのである。しかしこれにより、個人預金金利は下がり、消費の減退を招いた。
その結果生産量を増大させても、付加価値が増えることはない
3、財政緊縮策のため、税収を借金返しに使っている。デフレ政策の最たるものは、市場から得た資金を政府が借金返しに使うことである。これにより市場は完全に資金が枯渇する。
経済が循環的に縮小するのは、資金の市場への流入より流出が上回っているからである。デフレはこのような状況が長く続く現象である。
低金利による生産者優遇政策や生産刺激策は、生産量を増やすが、消費税の引き上げは、購買量を引き下げるため、生産物単位辺りの付加価値が減少する。
それが企業の利益率を減らし、賃金を抑える。さらには損益分岐点を高くし、経営状態が悪くなる。
イギリスはもともと製造力が強くなかったため、消費税の引き上げが大きく成長を阻害している。
。
このまま同じ政策が続けられるなら、イギリスがデフレの顕著な例として日本の2番目に上げられる日がくるだろう。そしてヨーロッパの大きな負の変動要員となる。
(http://www.eonet.ne.jp/~hitokotnusi/teraxBLG/blg-hiduke.htm参照2千10年1月15日イギリスの消費税再引き上げに見る危険性)
(http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/参照2千10年6月28日おいおい消費税を上げてイギリスは大丈夫か)
だが、イギリスのような消費税の高い国は、容易にデフレから解消できる手段を持っている。
それは消費税を下げることで成し遂げられよう。消費税をまず始めに10%に下げるだけでイギリス経済は大きく変わるだろう。
一言主
http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/
http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi
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