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みずほ証券、出口見えぬ1000億円の赤字 銀行同様に進まなかった社内合理化の重荷
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/821.html
投稿者 MR 日時 2012 年 5 月 03 日 00:43:14: cT5Wxjlo3Xe3.
 

みずほ証券、出口見えぬ1000億円の赤字 銀行同様に進まなかった社内合理化の重荷

2012年5月2日 水曜日 馬場 燃

 証券大手5社の2012年3月期決算が出揃った。大手5社のうち、野村ホールディングス、SMBC日興証券、三菱UFJ証券ホールディングスの3社の連結最終損益が黒字だった一方で、大和証券グループ本社、みずほ証券の2社は赤字に陥った。

 このうち、業績が最も悪かったみずほの最終赤字は956億円。これは米サブプライムローン問題で4000億円を超える大きな損失を出した2008年3月期以来の低い水準だ。欧州危機にともなう本業の低迷に加え、人件費などの高コスト体質が足を引きずり、2期連続の赤字になった。

みずほ証券の連結最終損益

注:2008年3月期と2009年3月期は、旧みずほ証券と旧新光証券の単純合算
 2012年3月期はギリシャに端を発した欧州危機が深まり、株式市場や投信販売などが総じて低迷。そのあおりを受け、証券大手5社にとっては厳しい経営環境が続き、最も業績が良かったSMBC日興証券でも最終黒字は200億円弱にとどまった。その中でも、みずほの1000億円近い赤字は群を抜いて悪い。なぜ、ここまで低空飛行を続けているのか。

「毎月ありえないほどの赤字を垂れ流している」

 みずほ証券はグループ戦略を見直す一環で、昨秋に持ち株会社であるみずほフィナンシャルグループ(FG)の完全子会社になった。そのみずほFG幹部がため息交じりで語る。「みずほ証券は、人件費をはじめとするコストがとにかく高すぎる。毎月ありえないほどの赤字を垂れ流している」。

 みずほ証券は、2000年に旧第一勧業、富士、興銀証券の3社が合併して発足した。2009年には日本興業銀行系列の新光証券も合流している。問題は、銀行と同じように出身会社間の融和が遅れ、経営の合理化が進まなかった点だ。

 みずほFGは興銀出身の佐藤康博社長が昨年春のシステム障害を機にグループでただ1人のCEO(最高経営責任者)に就くと、みずほ証券に大ナタをふるい始めた。昨年10月には新光証券との合併後では初めてとなる希望退職を募り、2012年3月期は自然減などを含めて従業員を1100人程度減らした。こうした退職関連の特別損失が1000億円近い赤字に一部反映されている。

 4月27日に記者会見したみずほ証券の幸田博人常務執行役員は「2012年度は200億円の人件費削減効果が見込める。今年4月は収支が均衡しており、役員報酬なども削減して会社全体で黒字化に取り組んでいきたい」と語った。その一方で、こう不安も漏らした。「市場の環境は明るい兆しもあるが、一方向でよくなるというわけではない。欧州市場も難しい状況が続く可能性がある」。


大幅な最終赤字となった2012年3月期決算を発表する、みずほ証券の幸田博人常務執行役員(写真左)ら
 同社の欧州市場の営業損益は10四半期連続で赤字が続いており、直近の2012年1〜3月期も100億円を超える損失を計上している。企業の売上高にあたる純営業収益は2012年3月期に前の期より13%落ち込んだ。いくら人件費削減を進めても、先行きが見通しにくい市場環境の中、本業が上向かなければ黒字転換の道筋がみえてこない。みずほFG幹部は「本業が厳しいのはわかっている。まずはコストカットを懸命に進めて止血しないといけない」と語る。

 みずほFGはグループ全体で経営体制の見直しを進めているが、赤字の出口がなかなか見通せない証券業務が引き続き重しになりかねない。完全子会社となったみずほ証券がグループ全体の収益に貢献する日はいつになるだろうか。

(この記事は、有料会員向けサービス「日経ビジネスDigital」で先行公開していた記事を再掲載したものです)


ニュースを斬る

日々、生み出される膨大なニュース。その本質と意味するところは何か。そこから何を学び取るべきなのか――。本コラムでは、日経ビジネス編集部が選んだ注目のニュースを、その道のプロフェッショナルである執筆陣が独自の視点で鋭く解説。ニュースの裏側に潜む意外な事実、一歩踏み込んだ読み筋を引き出します。

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馬場 燃(ばば・もゆる)

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http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120502/231641/?ST=print  

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コメント
 
01. 2012年5月03日 16:56:43 : KbjUzFqPyw
参考に調べて欲しい事がある。

サブプライム・リーマン時にみずほCBは他のメガバンク比でどれだけの損を出していたか?

当時、危険にも銀行・証券の一体化・ユニバーサル化をアメリカの金融自由化=恐慌前ルール回帰に従い、やっていたのがみずほCBだった。歴史認識も低く、世界恐慌以降の最大の金融恐慌にタイミング悪く、やられた筈のみずほCBは、損を合併前後のみずほ証券に飛ばし、本体の損を他のメガバンク比で低く見せるのに必死だったと思われる。

株を自分で売り買いした事のない資産家子弟銀行員が証券マンになり何をするのだろう。野村があれだけ多くの酷い社員をやり手証券マンに化けさせ、AIJ社長等にさせた様なものだ。他にも口だけの社長は出来るが、運用・分析も出来ない元証券マンは多い。

富士が飛ばしの山一を救済すると自分も疑われる傷があるので、2千億の支援もせず、市場関係者の反発から、やられ株価急落した当時、DKBや興銀は自社内の不良債権を上手く隠していた。一番上手かったのが興銀だ。その手をリーマンでも使い、 三国志銀行演義を勝ち抜いた。

投稿者の健闘を祈る。当方は一切関知しない。


02. 2012年5月04日 07:51:13 : KbjUzFqPyw
金融不安時には興銀と野村の合併説もあったほどだ。

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野村證券出身者はなぜ悪事を働くのか (日刊ゲンダイ) 
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/468.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 3 月 26 日 21:23:17: igsppGRN/E9PQ

野村證券出身者はなぜ悪事を働くのか
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5360.html
2012/3/26 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ


 巨額詐欺や金融犯罪の首謀者となった彼らを作った巨大会社の悪の歴史

経済事件の裏に野村証券OBあり。AIJ投資顧問の“巨額詐欺”やオリンパスの“飛ばし”が世間を騒がせているが、事件の首謀者と思われるのは野村出身者ばかりだ。つい最近も中央三井のインサイダー疑惑に関わっていた。ガリバーの異名を持つ巨大証券が生み落としたワルたち。
なぜ野村出身者は、次々に悪事に手を染めるのか。

AIJ投資顧問の浅川和彦社長(59)は野村出身を巧みに利用し、厚生年金基金などから投資資金を集めていた。営業攻勢を受けた基金関係者は、「自信たっぷりだった」と振り返っている。AIJ取締役の松木新平氏(67)も野村で常務を務めた人物。松木氏は97年、総会屋への利益供与事件で逮捕され、有罪となっている。

オリンパスの巨額飛ばし事件で逮捕されたアドバイザーも野村出身の中川昭夫(61)だった。この事件に深く関わり、行方不明となっている佐川肇も野村OBだ。

50代証券マンが言う。
「野村のOBと話をすると必ずといっていいほど『オレがペロを一番書いた』と自慢する。野村を象徴する一言です」
ペロとは証券用語で売買注文の伝票を指す。「一番書いた」は「一番稼いだ」という意味だ。

経済評論家の奥村宏氏はこう指摘する。
「野村は昭和30年代に本格的に東京に乗り込んできた。当時は山一証券がトップ。野村は凄まじい営業攻勢で山一を追いかけ、『ノルマ証券』とすらいわれたのです。そして日本一になった。しかし営業マンは、顧客の利益より自らの営業成績を上げることに血眼になったのです。こうしたDNAが野村に流れているのでしょう」

野村は証券界のトップに立ったとはいえ、経済界の大御所から見れば、しょせん“株屋”だった。これに我慢ならなかったのがバブル期に野村を牛耳った「大田淵」こと田淵節也元社長だ。大田淵は、中曽根康弘や竹下登、宮沢喜一など有力政治家に近づき、政官財人脈を築いた。証券界初の経団連副会長の座も手に入れた。大田淵は野村を財界総本山の経団連が認める金融会社に変貌させたのである。ここから野村証券は、一気に力を強めていく。

【こんな会社の裏にある資本主義経営のこんな事情】

◆バブル時代は暴力団とグルだった

一方で、闇人脈とも深い関わりを持つ。「稼ぐためには暴力団を顧客にする必要があった」(証券会社OB)のだ。
90年代に入り総会屋への利益供与など悪事が次々とバレる。稲川会の石井進会長が野村を通して東急電鉄株を大量に保有。野村が東急株を高騰させたと騒がれた。

さらに政官財や闇社会の重鎮たちを対象とする「VIP口座」の存在も明らかになった。
「VIP口座は損失補填が当たり前だったといいます。一般の投資家はないがしろにされたのです。こうした反省から野村はコンプライアンスを強化した。しかし昔ながらのDNAを受け継ぐ営業マンはコンプラなどクソくらえ。独立して、顧客の金で大儲けする道を選んだのです」(経済評論家・大山功男氏)

野村証券は、「儲けるためならなんでもあり」「稼いだやつが一番偉い」という日本の金融界の象徴みたいなものだ。その野村に政官財のVIPが群がり、持ちつ持たれつでやってきたのが実態だ。野村OBの相次ぐ悪事は、そうした日本型の資本主義の歪みが形を変えて噴き出したものといっていい。

「OBの問題を含め金融庁はカンカンです。野村が大手金融機関に吸収される可能性が高まっています」(大山功男氏=前出)
“悪の歴史”を断ち切らなければ、犠牲者は増えるばかりかもしれない。


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