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アジアの経済力ランキング:次々抜かれる日本
2012.05.02(水)
The Economist
韓国は遠からず、日本より豊かになるかもしれない。
5月22日に正式オープンする電波塔と展望塔を兼ねた東京スカイツリーは高さ634メートルで、アジアで一番高い建物になる。これは、日本が首位の座を保とうとする最後の挑戦になるのだろうか?
長年にわたり、日本はアジアで最も裕福で、最も強い経済国だった。日本はアジアで初めて工業化した国であり、アジアの虎と呼ばれる新興国(香港、シンガポール、韓国、台湾、そして時間が経ってから中国)は、日本の軌跡をたどってきたに過ぎない。しかし今、日本は着実に追い抜かれている。
師を抜く「アジアの虎」
中国経済は今や日本経済より大きくなったが、あまり注目されていないのは、新興工業経済地域(NIEs)と呼ばれるアジア諸国が、次々と日本より裕福になってきていることだ。
大方のエコノミストは、生活水準を比較する最善の方法は、各国の生活費の差異を調整した購買力平価(PPP)ベースでの1人当たり国内総生産(GDP)を比べることだと考えている。この基準によると、日本は1993年にシンガポールに抜かれ、1997年には香港、2010年には台湾に追い抜かれた。
しかし、ランキングの塗り替えで最も屈辱的なのは、韓国が日本より豊かになる時だろう。
国際通貨基金(IMF)による最新の見通しは、5年以内に日韓両国の逆転が起こり得るとしている(図参照)。
これは驚くべき逆転になる。何しろ1980年の韓国の1人当たりGDPは、日本の水準の4分の1に過ぎなかった。
市場の実勢レートで計算すると、日本の1人当たりGDPは依然、シンガポールを除くNIEs諸国より高い。しかし、日本の高い物価、特に住宅と食品の価格は、日本の本当の生活水準を引き下げる。PPPは計算が微妙で、エコノミストは異なる数字を持ち出してくるため、IMFの数値には異論が多い。
自家用車の保有率をはじめとしたいくつかの基準では、日本はまだ韓国を大きくリードしていることが示されている。だが、傾向はハッキリしている。アジアの虎は、師を追い越そうとしているのだ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35118
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