http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M361LV6TTDS001.html

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）のソブリン格付け担当マネジングディレクター、モーリッツ・クレーマー氏は、欧州中央銀行（ＥＣＢ）は今回の金融危機を解決できないとの見解を示すとともに、域内の政治的指導者たちに対する課題が急速に膨らみつつあると指摘した。

クレーマー氏は27日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「ＥＣＢが何をするにしても、ＥＣＢには今回の危機を解決できない」と語った。「それができるのは欧州各国の政治家たちだけだ。スペインなど、構造改革の面で一部期待の持てる兆しが見られるが、課題は急速に膨らみつつある」と語った。

Ｓ＆Ｐはスペインの長期格付けを「ＢＢＢ＋」に２段階引き下げた。同国政府が銀行セクターへの支援を余儀なくされるとの懸念を挙げている。同氏は、スペインの銀行が問題を解決するのは「極めて難しいだろう」と指摘。同国政府が公的財政と経済の改善に向けた措置を進める一方で、銀行部門の脅威は拡大しつつあると語った。

同氏は「われわれがスペインを格下げしたのは、政府は行動に出つつあるものの、課題がより速いペースで膨らむ状況にあるためだ」と説明した。

コメント
01. 2012年4月30日 13:38:25 : 3GvQManOgg 住宅も正真正銘の商品だ。完売された商品は所得を生み出し、付加価値をが計上らた。その現象が税収の安定をスペインにもたらした。しかし代金の決済は完了していない。これがスペインのバブルの本質だ。 利益が販売価格の値上がりに依存して、使用価値はあるがそれ自体に収益性の見込めない住宅は不景気になれば、ますます商品価格が下落する。 住宅や不動産の購入に要する負債が販売によって損失なく清算され程に、その商品が下落するまでバブル崩壊による金融破壊は続くことになる。
02. 2012年5月03日 09:55:04 : artzqMzgcY フランスの大統領選挙が楽しみだ

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