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Financial Times社説
より大きなバズーカ砲を手に入れるIMF
2012.04.24(火)
IMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事はほぼ目標通りの資金増強を達成できる見通しだ〔AFPBB News〕
国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事は満足している。IMFが少なくとも4300億ドルの追加資金を受け取ることになったからだ。これにより、ユーロ圏の危機が悪化した場合のIMFの支援能力が大幅に高まる。
世界はこの成果を歓迎すべきなのだろうか? その答えは「悲しいかな、イエス」であり、この2つの言葉には同等の重みがある。
ユーロ圏がこれほどの支援を必要とするということは、恐ろしいことだ。だが、必要としているのは事実だ。しかしIMFとしては、支援が有効に活用されるのを確実にすることが不可欠だ。これはユーロ圏全体に厳しい条件を課すことを意味している。
国際社会の連帯感と懸念
多額の資金拠出には、国際社会の連帯感を示す見事な意思表示が込められている。また、ユーロ圏の危機が世界を揺るがす力と、単独で危機を管理できないユーロ圏の無力さを諸外国がいかに懸念しているかを示すものでもある。
IMFは当初、5000億ドルの資金増強を求めていた。結果的に目標額にかなり近い金額を得られそうだ。IMFは4月20日までに、ユーロ圏から1500億ユーロ(約2000億ドル)、日本から600億ドル、韓国、サウジアラビア、英国から150億ドルずつ資金を確保した。
それ以外に、スウェーデン、スイス、ノルウェー、ポーランド、オーストラリア、デンマーク、シンガポール、チェコ共和国、中国、ロシアなども資金拠出を表明した。不在が目立つのは、米国とカナダだけだ。
欧州勢はこれ以外にも、かなり多額の貢献をしている。新設される欧州安定メカニズム(ESM)は5000億ユーロの新たな融資能力を得る。ESMと欧州金融安定基金(EFSF)を合計した融資上限は7000億ユーロに引き上げられることになる。
欧州委員会のオリ・レーン副委員長は、先週ワシントンで開かれたIMFの国際通貨金融委員会(IMFC)の会合で「全体の防火壁は、既にギリシャ向け支援と欧州金融安定メカニズム(EFSM)で約束されている資金を加えると、総額およそ8000億ユーロ(1兆600億ドル)に達する」と述べた。
ということは、欧州中央銀行(ECB)の貢献を別にして、支援に回せる資金の総額は約1兆5000億ドルに上るわけだ。これだけの規模があれば、スペインの救済には十分だ。また、最も破滅的な状況を除けば、イタリアにも流動性を確保できるはずだ。
これだけの資金を調達できたことは、ラガルド専務理事にとって大きな成果だ。しかし、それが必要だと見なされたこと自体、驚くべきことだ。IMFの役割はかねて、外貨準備が尽きかけた国への外貨供給だった。
だが、ユーロは世界2位の準備通貨だ。ユーロ圏がこの資金を必要とするということは、ユーロ圏が完全な機能不全に陥っていることを示している。支援の必要性とユーロ圏の機能不全は、IMFにおける投票権の比重変更の正当性を裏づけている。
もっと目先の話では、この資金はどう使うべきなのだろうか?
ユーロ圏支援に求められる厳しい条件
その問いに対する答えの前半は、独立して利用する、というものだ。IMFは独自の判断を下さねばならない。この理由から、どのユーロ圏加盟国であれ、支援プログラムの実施が妥当かどうかは、ユーロ圏以外のIMF加盟国が決めるべきだ。カナダのジム・フレアティ財務相が指摘したように、被支援国は救済条件を定められないのだ。
今回のケースでは、救済されるのはユーロ圏全体であって、窮地に陥った個々のユーロ圏加盟国ではない。
そして答えの後半は、ユーロ圏そのものに厳格な融資実行条件(コンディショナリティー)を課して資金を使う、というものだ。支援プログラムを支持するかどうか決める際、IMFは必ず、関係する金融・財政当局との合意を模索する。
金融当局はECBであり、財政当局には欧州委員会や被支援国以外のユーロ圏諸国などが含まれる。危機に襲われた国々が強要されている政策が、これらの国による調整実行を不可能にするなら、IMFは変更を求めなければならない。
実際、現在スペインのような国々が強いられているプログラムは、失敗する可能性が極めて高い。そうした政策は各国経済を景気後退とデフレに追い込むことで、各国の債務負担を軽くするどころか、逆に重くする。
IMFは実際にうまくいく可能性が高いプログラムを強く求めるべきだ。ユーロ圏がそれを請け合えないのであれば、IMFはあえて手を引くべきだ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35066
オランダの内閣、内閣総辞職を女王に表明−政府
4月23日(ブルームバーグ):オランダのルッテ首相はベアトリクス女王に、内閣総辞職の意向を伝えた。ルッテ首相によると、女王は内閣の辞意を検討する。政府の広報当局が発表した。
記事についての記者への問い合わせ先:London Heather Burke hburke2@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Heather Burke hburke2@bloomberg.net
更新日時: 20http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M2XGF96KLVRA01.html12/04/23 23:10 JST
オランダCDS、政権崩壊見通しで1月以来の水準に拡大
2012年 04月 23日 18:28
オランダ首相、内閣辞任の書簡を23日中に議会提出の見通し
EU外相理、ミャンマー制裁の大半を解除で合意=外交筋
オランダ、総選挙は避けられない見通し=クナーペン外務副大臣
スー・チー氏の宣誓修正要求、ミャンマー与党が拒否
[ロンドン 23日 ロイター] オランダの連立政権崩壊見通しが高まったことを受けクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が上昇している。
オランダの5年物CDSは9ベーシスポイント(bp)拡大し1月以来の高水準128bp。
フランスは8bp拡大の207bp。ベルギーは10bp上昇の275bp。
ユーロ圏と域内各国の購買担当者景気指数(PMI)が弱かったことも、クレジット・債券市場に影響している。
マークイットのアナリスト、ギャバン・ノラン氏は「オランダとフランスの政情もあるが、今朝はPMI、特にドイツの数字が弱かったことが影響しており、株式が売られている」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE83M06820120423
スペインがリセッション入り、1−3月もマイナス成長−中銀
4月23日(ブルームバーグ):スペインの1−3月(第1四半期)国内総生産(GDP)は前期比0.4%減少した。スペイン銀行(中央銀行)が暫定値を発表した。2四半期連続のマイナス成長で、スペイン経済はリセッション(景気後退)入りしたことになる。赤字削減の目標達成の困難が増しそうだ。
中銀が暫定データに基づき集計した第1四半期GDPは、前年同期比では0.5%減少。統計局は30日にGDP速報値を発表する。
政府は今年、財政赤字の対GDP比率を約3ポイント低下させることを目指すが、失業率は23%を超え経済は通年でも縮小が予想されている。今年の成長率の政府予想はマイナス1.7%。
原題:Spanish GDP Contracts for Second Quarter, Bank of SpainSays (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:マドリード Emma Ross-Thomas erossthomas@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Craig Stirling cstirling1@bloomberg.net
更新日時: 2012/04/23 18:41 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M2XCLH6KLVR501.html
ユーロ圏全体の政府債務が過去最大、11年のGDP比率87.2%
4月23日(ブルームバーグ):ユーロ圏17カ国の2011年債務は対域内総生産(GDP)比で、ユーロ導入以後の最大に膨らんだ。各国政府が財政赤字の穴埋めのほか、債務危機で困難に陥った国々への救済資金を賄うため借り入れを増やしたことが響いた。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の23日発表によれば、ユーロ圏諸国の政府債務はGDP比で87.2%と、10年の85.3%を上回り、1999年のユーロ導入以後の最高の比率となった。ギリシャが165.3%で最悪となった一方、エストニアは6%で最も小さかった。
借り入れコストが持続できない水準に達し救済受け入れを余儀なくされたギリシャとアイルランド、ポルトガル向けの支援額は計3860億ユーロ(約41兆円)となり、その大部分は域内で賄われている。スペインとイタリアも支援を要請するとの懸念で両国の国債は6週続落。利回りは3カ国が救済受け入れに追い込まれた水準の7%に近づいている。
イタリアの11年政府債務の対GDP比率は120.1%で、域内2番目の規模。スペインは68.5%と、前年の61.2%から上昇した。ドイツは81.2%と、前年(83%)の水準を下回った数少ない国となった。ユーロ圏で上限に定められる60%以内に抑えたのはエストニアとルクセンブルク、スロベニア、スロバキア、フィンランドの5カ国のみだった。
発表によると、救済資金を賄うコストはマルタの場合でGDPの1%に達し、ドイツとイタリア、スペインでは0.8%、フランスでは0.7%となった。
ユーロ圏全体の財政赤字はGDP比で4.1%と、前年の6.2%から縮小。債務危機の拡大を食い止めるとともに、財政再建が可能であることを投資家に納得させようと、ギリシャやスペイン、フランスなど域内諸国は緊縮策を講じている。
アイルランド
一方、アイルランドの11年財政赤字はGDPの13.1%で、域内最大となった。同国が国際支援を受け入れる中で設定された目標は10.4%。
同国財務省が電子メールで配布した23日の資料によると、国内の一部銀行に約58億ユーロの公的資金を注入したため、赤字が増えた。この要因を除いたベースでのGDP比率は9.4%だったという。
原題:Euro-Region Debt Rises to Highest in SingleCurrency History (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ローマ Andrew Davis abdavis@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:John Fraher jfraher@bloomberg.net
更新日時: 2012/04/23 20:34 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M2XD2E6JTSE901.html
4月ユーロ圏総合PMI、予想下回る47.4に低下
2012年 04月 23日 19:52
UCCが欧州コーヒー大手を約500億円で買収、販売シェア3位へ
2011年のスペイン財政赤字、GDP比で8.5%=EU統計局
EU外相理、ミャンマー制裁の大半を解除で合意=外交筋
朝方の欧州株式市場は軟調、仏大統領選などを嫌気
[ロンドン/パリ/ベルリン 23日 ロイター] マークイットが23日発表した4月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.4と、前月の49.1から低下、市場予想の49.3を下回った。
受注の低迷と雇用の悪化がサービス部門、製造業双方の足かせとなっている。
サービス部門PMIは47.9と、3月の49.2から低下。5カ月ぶりの低水準となったほか、ロイターが調査した40人以上のエコノミストのいずれの予想も下回った。
調査を担当したマークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「先月、リセッションを示すことになる(ビジネス活動の)低下が2四半期連続に及んだおそれを示したが、それが3四半期目にも及んでいる」と指摘。「本物の成長エンジンがみつからない。今のところ、全体の指数の低下は緩やかだが、今後数カ月は悪化するとみている」と述べた。
製造業PMIは46.0に落ち込み、2009年6月以来の最低水準となった。3月の47.7から急速に低下したほか、調査したエコノミストのいずれの予想も下回った。
明るい材料としては、原油価格の高騰に伴って上昇していたインフレ圧力が和らいだ。ただ、雇用の先行きが急速に悪化。総合雇用指数は48.3となり、2010年2月以来の低水準となった。前月は49.2だった。
4月のドイツの製造業PMI速報値も46.3と、2009年7月以降で最低となった。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE83M06V20120423
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