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金利1%上昇で銀行損失6.4兆円=債券大量保有でリスク高まる―日銀リポート(こいつら確信犯的な嘘つき)
最終更新:21時00分(時事通信)
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20120419-00000249-jijf-bus_all
日銀は19日公表した金融システムリポートで、国債などの債券の金利が長期、短期一律に1%上昇(債券価格は下落)した場合、債券を大量に保有する銀行の損失額が6.4兆円に上るとの試算を明らかにした。損失は大手行で3.4兆円、地銀は3.0兆円になるという。
試算は2011年12月末時点のもので、10年12月末時点の試算に比べ、大手行で0.4兆円、地銀で0.3兆円それぞれ損失が拡大。貸し出しが伸び悩む中、預金で集めた資金の運用では債券への投資が大幅に増加し、それに伴うリスクも高まっている。
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[コメント]
バカも休み、休み言えといいたくなる。
この報道は典型的なミス・リードそのもの。極端な言い方をすれば、財務省のお役人と日銀がつるんだ嘘つき報道。
業界外の人がこの記事を読んだら、国債などの債券の金利が長期、短期一律に1%上昇したら保有する債券で評価損が発生し、金融機関が大赤字になり、金融パニックが発生すると思うだろう。
そういう誤解を招くような報道である事を知りつつ流している。
確かに債権の評価損は数兆単位で出るだろうが、金融機関がそれで経営に困る事はありえない。
なぜなら、国内のほとんどの金融機関は金利上昇により、利ざやが増加するような収益構造になっているからだ。
例えば「みずほフィナンシャル・グループ」のバンキング業務(大雑把に言えば国債、貸出などの運用と預金や借入などの銀行業務勘定)における金利感応度は23年3月末に0.1%(10BPV)の金利上昇で△650億円になっている。
(http://www.mizuho-fg.co.jp/investors/financial/disclosure/data11d/pdf/24.pdf 64ページを参照のこと)
単純計算で1%(100BPV)の金利上昇では△6500億円となっているが、このマイナスの意味は金利上昇で減益になるのではなく、増益になるという意味なのだ。
つまり「含み損」も発生するが、同時に「含み益」も発生し、資金の調達と運用を含めた全体ではそれらの損失をカバーして「増益」になるという事なのだ。
現在、金融機関の貸出金のほとんどは変動金利で、金利の上昇は金融機関の収益にプラスになる。
金融のプロたる日銀がこの事を知らない訳がない。なぜなら、金利リスクの管理について資産、負債の両方の含み損益の増減で管理しろと指導をし、そのための活動を率先しておこなってきたのは、ほかならぬ日銀だからだ・・・・・。
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