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スペイン警戒で金融株軟調、堅調な米銀決算にも逆反応[ロイター]
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/638.html
投稿者 さそり座 日時 2012 年 4 月 16 日 15:57:54: skGvs8zjwBMFM
 

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE83F02B20120416?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0

ロイター記事より

[東京 16日 ロイター] スペインの金融問題に対する警戒感が強まっている。同国銀行による欧州中央銀行(ECB)からの借入額が3月に倍増したことが明らかになり同国国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは初の500ベーシスポイント(bp)に達した。

世界的に金融株が軟調となっており、堅調な米銀決算にも株価は逆反応となっている。金利は低位安定。中国の人民元変動幅拡大による円への影響は限定的だ。

<世界的に銀行株が下落>

米銀決算発表の皮切りとなった米JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)と米銀ウェルズ・ファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)はともに市場予想を上回る堅調な内容だった。トムソン・ロイターの13日までの調査によると、米金融機関セクターの増益予想率は7.6%と10業種のなかで製造業の10.6%に次ぐ2番目であり、もともと期待は比較的高かったが、両社株は13日の市場でともに3%を超える下落となった。米S&P.SPXは1.25%安であり、堅調な決算にもかかわらず3倍近い下落率となったのは、スペイン金融問題への懸念が金融株全体に波及したためだ。

バンク・オブ・ アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)が5.3%安、モルガン・スタンレー ギリシャとスペインが異なるのは、ギリシャの問題が国の財政問題だったのに対し、スペインは同国の銀行に問題の中心があることだ。不動産バブルの崩壊で同国銀行は大きなダメージを受けている。スペインの政府債務は国内総生産(GDP)比で約68.5%(2011年)と、欧州平均よりも低いが、同国の銀行が3月に欧州中央銀行(ECB)から借り入れた資金は過去最大の3163億ユーロに達し、2月からほぼ倍増した。

スペインの銀行は日常業務をECBからの流動性に依存していることがあらためて明らかになり、13日の欧州CDS市場では、スペイン国債のスプレッドが拡大し、初めて500bpに達した。「3年物長期流動性供給オペ(LTRO)により銀行は国債を大量に買い、内包するソブリンリスクを増やしてしまった」(野村証券シニアストラテジストの村山誠氏)とされ、スペイン銀が抱える同国国債へのエクスポージャーをめぐり、懸念が高まっている。

ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が13日、ECBの国債買い入れについて、利回りの急上昇を理由にドラギECB総裁が再び国債を買い入れることを提案をしたらどのように応じるかとの質問に対し「そのような事態は想定しない。そういった状況からは依然としてほど遠い」と答えたことも世界的なリスクオフムードを強めた。

「質への逃避」が進み、金利は低位で推移。10年債長期金利は年初来最低の0.935%に並んだが、円債市場では10年債の0.9%割れも視野に入ってきたとの声も出てきた。金利低下余地は小さいとの見方から金利低下のスピードは鈍いが、世界景気先行き懸念や欧州債務問題の再燃、27日の日銀金融政策決定会合での追加緩和観測などで円債を取り巻く環境は良好で売り材料を見つけにくい状況だ。「月末まで押し目らしい押し目のないまま、金利の低下余地をうかがう展開も予想される」(SMBC日興証券・マーケットアナリストの土井俊祐氏)という。

ただ一方で、ドルLIBOR3カ月物の金利などは上昇していないことから、金融機関のファンディングに問題が出ているわけではないとの指摘もある。「あくまでヘッジファンドなど短期筋のターゲットがスペインに向かっているだけだ。ECBなど日米欧中銀の資金供給で『突然死』のリスクは低下している」(東海東京調査センターのシニアストラテジスト、柴田秀樹氏)。

国債入札の不調から始まったスペインへの不安。19日に実施する2年物と10年物の国債入札に注目が集まっている。

<人民元変動幅の拡大、円への影響は限定的か>

中国人民銀行(中央銀行)は14日、米ドルに対する人民元の変動幅を現行の基準値の上下0.5%から、1%に拡大すると発表したが、市場では円相場への影響は限定的との見方が多い。

JPモルガン・チェース銀行では年末のドル/人民元のターゲットは6.10元に据え置いたという。同行の債券為替調査部チーフFXストラテジストの棚瀬順哉氏は「人民元の上昇余地はあると考えているが、均衡レートに近づいているとも見ており、今後の上昇ペースは年3%程度と予想している。今後数カ月間は現状レベルでの上下動を繰り返す事になるだろう」との見方を示している。

円に対する影響について、みずほ証券FXストラテジストの鈴木健吾氏は「過去の経験則では、元と円は同じ対米貿易黒字を持つアジア主要国という意味合いから、元高イコール円高圧力につながる傾向が強かったが、日本の貿易収支は赤字に転落するなど、かなり過去と環境が違う」とし、影響は限定的と分析している。

(ロイターニュース 伊賀大記;編集 宮崎大)
 

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